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獅子ケ岳(三重県度会)2009年9月26日 No.508 隊長
〜久し振りに注連指コースで獅子が岳へ〜
林道終点(10:33)〜日の出の森分岐(11:40)〜大岩(12:02)〜(12:10)山頂(12:45)〜弁当岩(13:04)〜日の出の森分岐(13:10)〜登山口(13:55) コース

概要 分県登山ガイド執筆のために登ったのは5年前だった。今回は雑誌の取材で、登山道確認のために注連指コースで獅子が岳へ登った。休日の好天であったが、この時期にこの山へ登る人は少なく、下山時に一人の単独男性と行き交ったのみだった。低山ではあるが、山頂付近は植林を免れていて、ヒメシャラ、コナラ、ケヤキ、イヌシデ、などの落葉樹が見られる。獅子岩からの展望もよく、遠く熊野灘を望むことができた。ただ気温が高かったのと、先日の穂高山行の疲れが残っていたので、楽には歩けなかった。

アプローチ 獅子ガ岳への登路は概ね4つある。注連指コース、小萩コース、日の出の森コース、七洞岳からの縦走コースだ。林道がかなり整備されてて、小萩コース、日の出の森コースはこの林道を積極的に利用するコースだ、七洞岳からの縦走は距離が5キロほどあるので、そこそこ歩きごたえがある。しかし一般的には、山麓から登る注連指コースが、いわゆる登山道としてよく使われているようだ。山麓の注連指地内の道路には案内板もあり、迷うことなく林道終点まで来るまで入ることができる。また、バス路線もあり、注連指まで通じている。アクセスの点でも評価できるだろう。

  
注連指林道終点駐車場       朽ちかけた丸太橋

 注連指の村から案内に従い狭い林道を終点まで入る。獅子ガ岳の案内とともに、「男滝、女滝」の案内もあるが、時間がなかったので確認はしなかった。林道終点には、車が一台駐められていた。たぶん登山者のものだろう。

 登山道口の案内に従い、谷の右岸を登っていく。谷にはいくつかの砂防堤があり、登るにつれて谷が浅く狭くなっていく。ルートもしっかりとしていて、わずか1時間ほどの登りだが、私設の案内がしっかりと付けられているので安心できるだろう。登り初めてしばらくは植林帯が続くが、谷から尾根道に変わるあたりから二次林となり雰囲気が良くなる。

  
ケヤキ               イヌシデ

 尾根筋を15分ほど登っていくと傾斜がきつくなり歩きにくくなる。便宜を図ってもう一つ歩きやすそう鞍コースが開かれていたが、傾斜はさほど変わらなかった。傾斜がゆるんだところもちょっとしたコバがあり、トリカブトがたくさん自生し、紫色の花を咲かせていた。これを過ぎると日のでの森分岐の登りつく。往復すると約1時間半かかる。日の出の森は林道を使って車でも上れるし、今日は夕方から予定が入っているのでパスした。山頂への登路は南側にあるので、ぐるっと回り込む必要がある。これは山頂の北側の傾斜がきついからだと思う。


獅子岩

山頂手前で獅子岩に出る。山頂はここから5分ほどだが、こちらの方が展望がよい。伊勢湾から熊野灘まで臨むことができ、低山ではあるが登山の醍醐味を味わうことができるだろう。


獅子岩

 とりあえず山頂へ向かった。山頂ではトリカブトとアケボノソウの花が出迎えてくれた。秋口まではほとんど、アルプスばかりに登っているので季節感がずれてしまっている。トリカブトとアケボノソウを見て、秋を感じた次第だ。もうすぐ10月だが少し暑さが戻ってきたようで日差しがきつい。ちょうど12時を過ぎたところだったので日陰に入りお弁当を食べた。アルプス山行では、その厳しさから、緊張感・ストレス・疲労により気持ちにもゆとりがなくなってくるが、たまにはのんびりとした低山歩きもいい。木陰で食べる遠足気分の弁当もおいしかった。


獅子ケガ岳山頂

  
トリカブト

  
アケボノソウ

 帰路は来た道を戻るが、東端の岩場まで行き、山体の写真を撮影した。その後、分岐点まで戻り山を降った。


弁当岩から見る獅子ガ岳

 下山後、日の出の森まで林道を使って上がってみた。山麓から5キロほど林道を登ると、日の出の森に到着する。散策路がいくつか開かれており、ハイキング気分で散策できる。獅子ガ岳へは尾根伝いに1時間ほど歩く。もう少し取材をしてみたかったが時間切れになったので山を下りた。 完


山麓の注連指から見る獅子ガ岳

 
日のでの森

 

2009年9月26日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home