■御在所岳(鈴鹿)2009年7月26日 No.500 隊長 山行記を書くほどでもないが、500号記念と言うことで記録にとどめておくことにした。第1号は1998年2月1日の藤原岳だった。この頃はインターネット黎明期で、回線速度も遅く、サーバの容量も限られていたため、今のように写真を貼り付けることもできなかったので、記録としてメモ程度のものであった。登山はそれ以前から続けていたし、一度たちあげたHPもリニューアルと共にリセットした経緯がある。とにかく飽きもせずによくここまで続けてきたなと、我ながら感心する。これも一重に来訪者の皆様の支えがあってのこと、感謝の気持を今後の継続の糧にしてきたいと思う。最初の頃はがんばって山行記を書いても、日に20〜30件程度のアクセスしかなかったが、最近では、日に平均して400〜600件のアクセスがある。なので、写真も文もご期待に添いたい一心で一生懸命になっている。社会貢献というよりも、「山を愛する人の輪を広げたい」というのが理念一つになっている。 さて今回の山行だが、500号記念ということもあって、私の好きな白山にできればと思い、平瀬まで出かけたが、天候が悪かったので、登山靴を履くこともなく諦めてしまったという経緯がある。前夜車泊して平瀬まで行けば、多少の荒天でも登ってしまうところだが、前回のアルプスの両線の暴風雨の厳しさがトラウマになったのかもしれない。しかし2週間あけると体力が落ちるので、今日は御在所にトレーニングに出かけた次第だ。 朝が遅かったので今回は、旧スカイラインをゲートまで上がることにした。ゲートで通行止めだろうと思っていたが予想に反して、裏道登山口の少し手前まで上がることができた。15分ほどの短縮だがありがたい。天候が悪いので登山者はそれほど多くないがそれでも、20台以上の車が駐まっていた。準備をしてアスファルト道を歩き出す。今日は時間にこだわって歩こうと思っているので、早足で歩こうとするのだが、どうも足腰に力が入らず、体のだるさを感じる。どうも白山遠征の長距離ドライブで体が疲れているようだ。歩いていればよかったが、ただエアコンの効いた車に乗っていただけだったのがいけなかったのか。一汗流せば大丈夫だろうとまずは、御在所山の家を目指す。15分歩きで少し汗が滲んできた。「御在所山の家」だが、高齢だった佐々木さんがなくなられたようで、これからの存続がどうなるのだろうか。「花の山旅 鈴鹿・伊吹山」が完成したのが2001年の初夏で、その年に本の案内を兼ねて、山の家の佐々木さんを訪れたことがあった。そのときはご夫婦とも健在で、色々とお話を伺うことができた。あれから8年が経過した。決して戻ることのない月日、「自分はいつまで山に登れるだろうか」とふと思った。 前線に向かって湿った南風が吹き込んでいるようで蒸し暑い機構だが、さすがに本谷に入ると涼しい。じゃぶじゃぶと水遊びをしながら登ると楽しいそうだが、今回はトレーニングが目的の登山だ。アルプスで重いザックを担いでの登りに耐えるには、強い足腰が必要だ。加齢と共に衰えていく体力を補うには、トレーニングは欠かせない。日頃のジョギングと歩き方の工夫でなんとか現状をキープしているが、時間があるなら低山歩きが効果的だ。 ところがそのつもりで本谷に入ったものの、汗をいくら流しても調子が全く上がらない。それどころかどんどんとペースが落ちていく。この時点で目標を、山頂までたどり着くことに切り替えた。そうなれば気持ちは軽くなったが、体は鉛のように重かった。花の少ない本谷だが、シモツケソウとイワギボウシが心を和ませてくれた。 なんとか山上公園まで這い上がり、ベンチに横になった休む。食欲もなく、パンと一つ食べ、自販機でフルーツジュースを買って飲んだ。蒸し暑い日だが、さすが山頂は涼しく、観光客で賑わっていた。30分ほど休憩し中道で帰路についた。途中キレットを過ぎたところでスコールにあった。カッパを着ると蒸し暑いので笠で凌いだ。一気に気温が下がり涼しくなった。恵の雨か。 中道で行き交ったのは若い外人さんばかり。「hello」と声をかけると、「こんにちは」と返ってきた。どんどんと上がってくる。御在所岳も国際的になったものだ。案内は英語でも書いておかないと。 完
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