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2009年5月23日 竜ガ岳(鈴鹿)

 

竜ガ岳(鈴鹿)2009年5月23日 No.493 じんじんさん、りんちゃん、隊長
〜シロヤシオの見事な咲きっぷりに感嘆〜
今年はツツジの当たり年、大トリをつとめるのはシロヤシオ。シロヤシオは鈴鹿の山なら普通に見られるが、草原の羊の群れのように見られるのはやはり竜ガ岳だろう。週末が好天になり、チャンスをものにできたのだった。
落合橋(7:42)〜ホタガ谷分岐(8:10)〜蛇谷分岐(8:20)〜標高点587(8:48)〜ホタガ谷右岸尾根(金山尾根)〜1042クラ(10:26)〜縦走路分岐(10:51)〜(11:12)竜ケ岳(11:46)〜石榑峠(12:38)〜長尾滝(13:41)〜蛇谷分岐(14:08)〜落合橋(14:53) 12km +1150m カメラα900 レンズTAMRON28-75mm、28-300 sony20mm 本日のコース


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プロローグ 仕事の都合で前日まで次の日の予定がたたなかったがなんとか、好天のチャンスを竜ガ岳でものにできた。落合橋に8時前に到着すると、じんじんさんたちが出発の準備をしていた。やはり竜ヶ岳にしたようで、一緒に行動することにした。気温はそれほど高くはないが、雨上がりなので少し湿度が高いようだ。

 
コアジサイ            タニウツギ

卯の花 落合橋周辺の駐車地はすでに、観光用の広い有料駐車場を敬遠する登山者の車で満車になっていた。準備をして林道を歩き出す。先週はホタガ谷で滑落事故があり、男女2名が亡くなっているので、気を引きしめての入山となった。このホタガ谷コースだが、取り付きからすぐに谷左岸の急斜面を進むことになり、谷からの高度もかなりある。樹木があるのでそれほど恐怖感は感じないが、何もなければかなりの高度感があるはずだ。このコースを避けるわけではないが、今回は、早くシロヤシオが見られる通称、金山尾根を登ることにした。林道にはすでに、初夏を思わせるコアジサイ、タニウツギ、卯の花が咲き出していた。卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて、忍音もらす 夏は来ぬ。・・・・鈴鹿市が生んだ歌人で国文学者佐々木信綱の歌詞。


ウツギ(卯の花)

    

金山尾根 林道終点からは、宇賀渓谷を流れる宇賀川を橋で二度渡り、金山尾根の末端から取り付く。この分岐には目印はないが、途中までは蛇谷コースを使うので、踏み跡はしかりとしている。30分ほど登ると標高点587に到着した。樹間から竜ガ岳山頂を垣間見ることができる。シロヤシオの咲き具合が気になるがここからだと、確認することはできなかった。標高点から少し歩いて左に蛇谷コースを見送ると尾根コースとなる。踏み跡は少ないが、狭い尾根なので、芯を歩けば迷うことはない。登るにつれ徐々に傾斜が増し、標高800m付近の傾斜が最もきつい。


標高点587からの山頂方面の展望

二次林 コース中はほとんどが二次林だ。炭焼きのために定期的に伐採され、裸地となったところには次の世代が育ってくる。炭焼きなど今は行われていないが、強い物だけが生き残り大木となるのだろう。森の変遷の速度は数十年、百年のオーダーだから、それを見届けることもできない。せわしく視線を変えて林床に花を探したが、トリカブトの葉が茂っている以外、何も見つからなかった。


コナラとカエデの林

ハコネサンショウウオ 標高800m付近で急な登りとなり石がごろついている。りんちゃんが石の上にトカゲみたいなのを発見。どう見てもハ虫類ではなさそうだ。ならば両生類で、サンショウウオか?帰って調べてみると、ハコネサンショウウオのようだった。


ハコネサンショウウオ

絶滅危惧種のハコネサンショウウオのようです。三重県レッドデータブック2005で確認。なんでも日本に住んでいるサンショウウオで、ただ1種、肺を持たないサンショウウオ目の仲間のようです。主の山地(標高500m〜2500m)の林床で生活し、産卵期には渓流の源頭部に集まってくるようです。三重県内の産卵場所や時期は不明らしい。

満開のシロヤシオ 傾斜が緩み笹が出始めると、ヤマツツジやシロヤシオ、ツクバネウツギが見られ始めた。どれも花付きがよく、枝がたわんでいるように見える。この辺りから撮影が忙しくなり、あちこち動き回りGPSのトレースが乱れてくる。展望が開け、広々とした遠足尾根の光景が目に飛び込んできた。高度感をともなったこの風景が見られるのは、登山の醍醐味のひとつだろう。自然と足が止まり、しばらく見入ってしまう。


ヤマツツジ

 さて、笹原に飛び出ると、そこは被写体の宝庫。どこをどう切り取るか、それはカメラマンの腕次第。被写体があまりにも大きいので、必然的に大きな動きが強いられるが、竜ガ岳の笹はまだまだ勢力があり歩きにくい。とにかくどの木も花をびっしりとつけている。笹原を歩き回りクラで登山道に戻った。

  


竜ガ岳

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