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御在所岳、鎌ガ岳(鈴鹿)2009年4月29日 No.490 隊長
〜アカヤシオを期待したが、山頂はまだつぼみだった〜
今年はアカヤシオの花付きがいいので、このチャンスを物にすべく、勇んで御在所をめざしたが、山頂のアカヤシオはまだ、つぼみの段階だった。4月29日現在、1000m付近が見頃のはずだが、先日の嵐でほとんどが落花し、つぼみもかなり痛んでいるようだった。しかし固いつぼみで嵐をやり過ごした山頂のものは、つぼみも沢山つけており、これからが期待できそうだ。晴天をもたらしている高気圧だが、冷気を含んでいるようで、日射しは強いのだが、気温が思ったほど上がっていない。山頂では肌寒かった。従って開花は例年より遅れ気味だ。週末からが見頃か?
湯の山温泉(7:43)〜中道登山口(7:53)〜キレット(8:35)〜山上公園(9:18)〜長者池(9:48)〜武平峠(10:27)〜(11:16)鎌ガ岳(12:06)〜三ツ口谷〜三ツ口谷登山口(13:13)〜駐車地(13:36) 歩行距離10km 累積標高+1200m 本日のコース
カメラ:α900 レンズ:sony20mm SIGMA70mm TAMRON28-70mm


アプローチ 日本列島が大きな高気圧にすっぽりと入り、天気は上々。湿度も低く清々しい朝だ。気温も低く歩きやすい。スカイラインは依然として開通の見込みはなく、登山者にとってはアプローチに苦慮するところだ。温泉街の外れの空き地にでも停めるつもりで現地に入ったところ、誰もが考えは同じでようですでに、路肩駐車が始まっている。何とか空きのスペースの車をいれることができた。準備して歩き始める。今日はアカヤシオを中心に見ることにしているので、御在所〜国見〜御在所〜武平峠と歩くつもりでスタートした。

 
御在所岳              湯の山温泉

落花 山上での時間を沢山とりたいのでとにかく、花の咲いている標高までは、道草をせずに登ることに専念することにした。中道登山口からキレットまで40分のペースで登った。この間、十数人の登山者を追い越す。途中ではアカヤシオの落花が目立った。やはり、25日から26日にかけて天気が大荒れとなり、花を開いた木はかなりダメージを受けたようだ。そのとき、開花までには至らないが、つぼみが膨らんだ状態のものも、花が開いてもかなり痛んでいる。固いつぼみで嵐をやり過ごした木は、これからの開花が期待できそうだ。標高にすると1100m以上だろうか。とにかく山頂の木はまだこれから期待できそうだが、つぼみは沢山つけているものの、急激な気温に変化が、花にどう影響しているかわからない。


キレットから見る鎌ガ岳

 キレットを過ぎてからも、風裏で嵐を耐えた木がかろうじて花をつけている程度だ。花をよく見ると、かなり傷んでいるのがわかる。撮影に向いた木もなく、ぐいぐいと登って、気がつくと山上公園に到着していた。


ショウジョウバカマ

つぼみ 山上公園のアカヤシオはほとんどがつぼみだった。開花した株もあるがほとんど落花している。9時過ぎなので観光客もまだそれほど多くない。撮影し易い条件だが、肝心のアカヤシオがつぼみでなので、話にならない。勇んで登ってきたが、一気にモチベーションが下がってしまった。国見に行っても同じような状態なので、ここは気を取り直し、作戦を変更し、鎌ガ岳のシャクナゲの状態を見に行くことにした。次なる目標が定まれば長居は無用。日射しを受けてよく開いているタテヤマリンドウの写真を数枚撮影し、まずは武平峠まで降りることにした。途中のアカヤシオを期待したが、やはり状態は同じで、ほとんどが落花していた。少しお腹がすいたので、バナナを1本食す。


山頂のアカヤシオ


  
山上公園に咲くタテヤマリンドウ


武平峠

武平峠 武平峠へ降りたが誰もいない。御在所周辺の登山道には最近、アルプスにあるような物にも負けない、立派な道標が設置されている。傍らには、大学のワンゲルの物資が、ビニール袋に入れて置かれていた。「勝手に持って行かないで」と書いているところがほほえましかった。どうやら鈴鹿全山縦走するようだ。しかし字の読めない動物には、この注意書きは通用しないだろう。食料も入っているようだが、動物に物色されないことを祈ろう。


三ツ口谷源頭

鎌ガ岳へ さて峠からだが、鎌ケ岳まで登り返すことになる。体はすでに、降下モードに入っているので、登り初めは足がだるい。しかし、気温が低い状態を保っているので、足は比較的軽く感じる。公私とも4月からのスタートで、少しストレスがたまり、体調は良くなかった。しかし、連休を前にして少し気持ちが解放されたようで、体調も回復傾向にあり、喜ばしいことだ。いずれにしろ、これくらいの標高差は一気に登らないと、夏のアルプスはつとまらない。荷物の重さは3倍になり、気温も高く酸素も少ない。すでに夏のアルプス山行へと、気持ちがつながり始めているようだ。


岩にへばりついて生きるシロヤシオ

故障 山頂までには何カ所か撮影ポイントがあるが、いずれも主役不在のために、撮影する気にはなれなかった。この辺りで、アカヤシオに期待するのはやめにして、とにかく山頂まで登ってしまうことにする。この季節、スカイラインが通っていれば鎌ガ岳への登山者も多くなるので、昼食休憩の場所探しに苦慮するほどだが今日は、その心配はいらなかった。ところが、トラブル発生。ガソリンコンロのポンプの調子が悪い。長年使っていたポンプを新しくしたが、しばらく使っていなかったのでポンプのゴムの滑りが悪く、中で外れてしまったようだ。分解し取り付けるが、ポンピングをするとすぐに外れてしまう。少し油を塗って滑りをよくすると解決するが、持ち合わせの油がない。何とか点火はするが火力がでない。2,3度作業を取付作業を繰り返したが面倒になってきたので、ぬるま湯のままカップ麺を作った。麺は固いままだが、何度か食すことができた。

 
左:雨乞岳(鎌ガ岳山頂より)         右:御在所岳

三ツ口谷 昼食時にごたごたしていたので、いたずらに時間が過ぎてしまい、風が強かったのですっかりと体が冷えてしまった。山頂を後にし、三ツ口谷コースを下った。シャクナゲの群生を覗いて見た。まだつぼみは堅そうだが、たくさんつけている。2週間後が楽しみだ。ショウジョウバカマがちょうど見頃で、バイカオウレンは少し咲き残っていた。昨年の豪雨災害後初めて通る三口谷コースだが、それほど大きな荒れはなかった。清々しい空気に充ちた若葉の頃の渓流も、なかなか趣があっていい雰囲気だ。堰堤の上では、災害後の復旧作業をして見える方が二人いた。ご苦労様。快調に下って駐車地に戻った。 完

  


三ツ口谷に咲くミツバツツジ

  
左:三ツ口谷          右:表道分岐

 

2009年4月29日  Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home