最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

 

藤原岳(鈴鹿)2009年3月15日 No.482 じんじんさん、なっきーさん、りんちゃん、M田くん、N師匠、つくだにさん、隊長
〜冬に逆戻りした藤原岳〜
久しぶりにみんなが揃っての山行となった。序盤になっきーさんが体調不良で、リタイアしたのが残念だった。という私も風邪気味で本調子ではなかったが、とにかく山に入れるだけでも良かったと思う。今回もフクジュソウ目当ての山行だったが、想定外の積雪に樹氷の花を楽しむことになった。藤原岳は例年通り、観光団体登山者の大賑わいだった。帰路ウサギに花便りを持って行き帰宅した。
山口登山口(8:06)〜坂本谷分岐(10:15)〜(11:06)頭蛇の頭(11:25)〜(11:51)お昼休み(12:28)〜(12:37)天狗岩(12:43)〜藤原岳避難小屋(13:07)〜9合目(13:31)〜5合目(14:40)〜大貝戸登山口(15:15)〜駐車場(15:23)

 大貝戸登山口8時集合だったが、周辺の道路も含めて、登山者の車で溢れていたので、小学校前の観光登山駐車場に車を回した。N師匠のワゴンで山口の登山口に向かった。ここからの入山者は思ったほどでもなく、登山口周辺にはまだ駐車のスペースがあった。久しぶりに皆とゆっくり歩きたかったが、夕方に予定が入っているので、なかなか気持ちにゆとりが持てなかった。木和田尾は以前、鉄塔巡視路としてよく踏まれたルートを一部の登山者が利用している程度だったが、坂本谷コースが通行不能となってからは、よく歩かれるようになった。この日も二組ほどの先行者がいた。薄暗くうっとうしい植林帯の谷を抜けると、明るい落葉樹の森となる。後続が遅れているのでここで一本入れることにした。どうやらなっきーさんの体調が思わしくなく、途中で引き返したようだ。少しペースを上げすぎたかと猛省する。

     

 今朝、国道306号線から見上げる鈴鹿の山々は、昨日の寒冷前線がもたらした雪で、5合目以上が雪化粧をしていた。天候の回復は見込めるが、気温がそれほど上がりそうにないので、花を開いた福寿草も雪を被っていることが予想できた。予想通り、落葉樹林帯に入ると積雪しており、冬山の様相を呈してきた。今年の2月は温かく、このまま春が来てしまうのかと思うほどであったが、彼岸まではやはり、積雪のあることが多い。福寿草は、アルプスの雪渓の縁に咲く高山植物と同じように、雪とは密接な関係を持っているようだ。
 いつものことだが、坂本谷上部の福寿草を少し見ておきたかったので、2重尾根の分岐で東側のコースをとる。稜線に咲く福寿草は雪に隠されているだろうから、既に花の時期は過ぎているが、坂本谷で見ておくことにした。

 坂本谷分岐を過ぎると、徐々に積雪が増してきたが、歩行の支障になるほどでもなかった。稜線までは標高差250mほどの登りだ。少し雪の足を取られながら最初の鉄塔の下までくると、きれいに樹氷が付いていた。冬来ても、青空ときれいな樹氷にはなかなか出会わないが今日は、花見が雪見になったようだ。電線に付着した氷が、気温の上昇とともにはがれて落下してくる。油断がならないので、上を見ながら歩く。

  

 頭蛇の頭まで上がると更に積雪が増し、この辺りの福寿草は深い雪の下でひっそりとしているようだ。淡い期待をもって、周辺を散策するがむなしい抵抗であった。登りが一段落し、少しお腹がすいてきたが、天狗岩あたりで昼食にすることにして、もう少し頑張って歩くことにする。藤原からの縦走者が2,3人いたが、このあたりは藤原岳の喧噪はない。青空の下樹氷も森を歩くのはすごく気分が良かった。


稜線を天狗岩に向かう

 天狗岩の手前で昼食休憩にした。冬場はやはり、温かいカップ麺がいいようで、皆さん、お湯を沸かし始めた。一面銀世界だが、厳冬期のような冷え込みはなく、陽射しには春の力強さが感じられた。天狗岩あたりから歓声が聞こえ、団体登山者で賑わっているようだ。食後はまず、天狗岩に立ち寄ることした。連なって歩く団体が2組ほどあった。まるで小学校の遠足のようだ。天狗岩も期待を裏切らなかった。天望も樹氷も素晴らしかった。10分ほどそれぞれで時間を過ごした。

   


天狗岩にて


天狗岩から見る藤原天望丘

 天狗岩から避難小屋までの稜線は、しっかりと踏まれていて歩きやすかった。岩場の雪の浅いところでは、所々に福寿草が花を覗かせ、カメラマンの被写体となっていた。花の時期だけをねらってくる登山者にとっては、天望丘と天狗岩はセットになっているためか、この間は登山者が多い。陽射しと気温の上昇で雪が融け出し、小屋周辺はぬかるみだしていた。登山者で賑わう小屋周辺を素通りして、国土地理院の旧登山道を9合目まで下る。本日の福寿草の見頃は、この辺りの標高のようだ。セツブンソウも2,3輪花を開いていた。完

   
左:雪の中で花開く福寿草


セツブンソウ

 

2009年3月15日  Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home