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入道が岳(鈴鹿)2009年2月22日 No.480 隊長
〜奥宮へお参りに行く〜
山から一月以上離れたのは、山行記を書き始めてからはなかったと思う。人生の長旅では、苦しいことや楽しいこと、色々なことが起こってくる。しかし今日は、気分転換のために山にはいることができたので記録を残しておくことにした。
駐車地(8:44)〜滝ケ谷コース分岐ポイント5(9:15)〜(10:01)入道が岳山頂906m(10:30)〜奥宮(10:40)〜北の頭(10:46)〜駐車地(11:46)

 1月下旬、山行計画が大幅に狂ってしまった。御在所周辺の登山道のチェックをするつもりだったが、棚上げの状態になった。1ケ月ほど山を離れ、気持ちのリセットになっている。何も問題は解決していないし、これからも続くだろうが、山は自分にとっての人生の一部になっているので、これからも暇を見つけて、登り続けていきたいと思っている。
 新田次郎の剣岳(点の記)や槍ヶ岳開山を今、読み返している。ずいぶん前に読んだ本なので、細かいところはほとんど忘れてしまっているが、人と山との関わりがうまく描かれている。「点の記」に関しては映画化され、確か今年の6月20日から上映が開始されるようだ。専用のホームページも開設されている。岳人の3月号にも特集が組まれていた。一方槍ヶ岳開山は、播隆証人の話だ。世を捨て、僧となった播隆が、笠ヶ岳と槍ヶ岳を開山していく。播隆は修行をして徳を身につけ行ったようだ。修験も山で厳しい修行をして悟りを開く道なのだろう。記録をつけ始めて今回で、480回目の山行となったが、なかなか悟りが開けてこない。きっとまだまだ修行が足りないのだろう。
 山と渓谷3月号で、「プロが教える山の裏技」特集のために原稿を書いたところ、「金丸流なんば歩きで疲れにくい歩き方マスター」と大々的に取り上げられてしまった。ちょっと恥ずかしかった。
 話が全く違う方向にそれてしまったので、入道が岳山行に戻そう。といっても一般的なコースを歩いただけで、特に役に立つ情報もないと思う。と言えばウソになるかな。花に関する情報は掲載できないのでご容赦願います。

入道ガ岳は、アプローチの良さ、開放的な山頂、ルートの多さなど、低山ハイクの好条件が揃っていることもあり、鈴鹿山系の中でも、よく登られている山だと思う。神社の駐車場を通り抜けて林道を進み、トイレのある堰堤の川原まで車を乗り入れる。既に数台の車が駐められていた。ピークハントだけなら、2時間もあれば山頂を往復できる山なので、水さえ持っていれば他に何も荷物を持たなくてもいいが、それでは登山の楽しみが半減してしまう。いつもの装備をして出発したが、しばらく歩いたところでスパッツを忘れたことに気づく。しかし、積雪もそれほど無いだろうと判断し、取りに帰るのはやめた。ひと月のブランクがあるが、日頃のジョギングによる鍛錬のお陰で快調に歩ける。しかし、登山のために使う筋力は、ジョギングでは維持できないようで、急坂になると弱っている部分がはっきりとわかる。しばらく汗をかくこともなかったので、少しペースを上げて避難小屋まで30分で登った。身体が温まり気持ちのいい汗がでてきた。やはり山はいい。

  
通報ポイント5と避難小屋

 登山道の積雪は数センチ程度で何の問題もない。明るい二本松尾根を山頂を目指して登る。二本松尾根を登りに使うことはあまりなく、最近ではほとんど登っていない。いつの頃だったか、小さい子どもを引き連れて、息を切らせながら登った記憶が蘇ってきた。夏みかんを食べたのはどのあたりだったかなと、当時のことを思い出しながら歩いていると、懐かしさがこみ上げてきた。数人の下山者と行き交い、10時に山頂に到着してしまった。山頂では何人かの登山者がくつろいでいた。


入道ガ岳山頂

空気の透明度はそれほど高くないが、仙ガ岳や宮指路岳、鎌ガ岳と御在所岳の天望がいい。2,3枚写真を撮ってから、草原にカッパを敷いて腰を降ろす。それほど風もなく快適だ。お昼には少し早いが、おにぎり一個とドンべーで30分ほどくつろぐ。

  
左:仙ガ岳と宮指路岳         右:鎌ガ岳と御在所岳


山頂から山麓の村を俯瞰する

さて午後から予定があるが、まだまだ時間にゆとりがあるので、奥宮まで行ってお参りすることにした。アセビの花芽が赤く膨らんできている。ここのいぬつげ及びあせび群落は、県の天然記念物に指定されている。低木なので、バリエーションでアセビの群落に突入すると手を焼くことになるので、あまり喜ばれない存在だ。奥宮では何人かの登山者がくつろいでいた。ぐるっと北の頭まで行ってから下山した。ブラブラと歩いて1時間で駐車場に戻った。途中で福寿草に出会えたのがよかったかな。


アセビの花が咲き出していた、背景は鎌ガ岳と御在所岳

  
奥宮             入道ガ岳山頂

  
途中で出会った花 フクジュソウ

山で使う筋肉は、日常生活やジョギングで使うものとは違うようだ。ひと月ぶりの山行で、2時間ほど歩いただけなのに、あちこちが痛い。

*カメラのモードがポートレートになっていました。もう一度現像し直して週末に、再アップします。

 

2009年2月22日  Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home