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藤原岳(天狗岩)(鈴鹿)2009年1月3日 No.477 隊長、うさぎ
〜登り初めは今年も藤原岳、新雪は手強かった〜
大貝戸登山口(8:15)〜8合目(9:56)〜(11:06)避難小屋(11:25)〜(12:37)天狗岩(13:00)〜(13:43)避難小屋(14:13)〜8合目(14:29)〜登山口(15:23) 歩行距離9.6 累積標高+1260m カメラ α900 レンズ TAMRON SP28-75mm F2.8 SP 20-40mm


 藤原岳にはよく登る。積雪期からフクジュソウが見られる4月に集中している。山行記としてまとめるようになってからはちょうど、30回目となった。今シーズン2度目の寒波が去り、天候が少し回復しはじめた日に登ることができた。平野部は晴れているが、低層雲が山をなめるように滋賀県側から流れてくる。しかし上層の雲はまばらで青空が覗いていた。風が強うそうだがまずまずの条件だろう。

  
両ケ池からの風景             朝の藤原岳

 8時の登山開始に合わせて大貝戸の駐車場に入ったが、すでに満車の状態だ。適度に雪があること、知名度が高いこと、アプローチがよいことなどから、県外からの登山者が多いようだ。先行する登山者が多いようなのでとにかく、山頂までは苦もなく登れるだろうと高を括り登りはじめた。4合目辺りまでは、少し気温が上がったので、雪がシャーベット状になり歩きにくい。4合目あたりからは雪質もよくなり、雪を踏みながら気持ちよく歩けた。8合目までは快適だったが、ここから登山道が一変した。冬道へのトレースはない。夏道は雪崩の危険性もあるので、どうするか迷ったが、やはり先行者のトレースを借りることにした。しかし少し進むと先頭グループがラッセルをしながら登っている。ワカンをつけ人が交代をしながら先頭を進んでいるようだが、腰まで来る積雪に難儀している。傾斜がきつくなるとほとんど進まない。いよいよスノーシューの出番だ。スノーシューといえばスノーハイクのイメージがあるが、これが結構登りにも強い。スノーシューでも駄目だろうと言われたが、それは未経験者の推測でしかない。まずコースが間違っているので、トラバースぎみに登山者の列から外れる。新雪なので、スノーシューをはいていても膝上まで潜るが、何とか進んでいける。さすがに先頭はつらいが、一気の登りで避難小屋まで後続の登山者を導いてきた。やれやれ。


避難小屋

 大半の登山者は小屋に入り食事の準備にかかっている。何しに上がってきたのかと言いたいが、どうやらこの小屋が終着点らしい。我々は体が冷えないうちに天狗岩に向かうことにする。もちろんトレースなどない。小屋から丘を越えるまでは、雪が風に吹き飛ばされ積雪が少ないので大変歩きやすかった。時折青空が見えてくる。シュカブラ(雪紋)がきれいで、あちこち自由に歩き回ってみる。風にあおられると体が揺れる。

  
天狗へ向かう

  
展望丘を振り返る         シュカブラがきれいだった


新雪は手強い、ちょっと休憩

 樹林帯に入ると急に積雪量が増してきた。スノーシューは30センチほど沈むが、起伏があまりないので歩きやすい。所要時間1時間10分で天狗岩に到着した。後続者はワカンをつけた単独男性がひとり。樹林もこの辺りまで来ると、たくさん樹氷がついていて綺麗だった。

    
天狗岩付近の樹林帯


天狗岩

 天狗岩では、雪庇が伸びているのであまり端まで近寄れない。滋賀県側から低層雲がどんどんと流れ込んでくるが、上空には青空が広がっている。積雪期に天狗岩から見る風景は、簡単に来られないだけに、感慨深いものがあった。御池岳が綺麗に見えていた。あそこまで行くのはかなり手強そうだ。寒波直後だと樹氷が綺麗だが、テーブルランドまで上がるのが難しくなる。雪が締まって歩きやすくなると今度は、綺麗な樹氷が見られなくなる。


天狗岩から見る藤原岳

  
天狗岩の雪庇


樹氷が綺麗についている

 風裏に入りおにぎりだけの簡単な昼食にした。そして、体が冷えないうちに帰路についた。帰りは自分のトレースがあるので楽だ。木和田から単独男性がスノーシューで上がってきた。雪が深く、かなり苦労したようだった。また、2人ほど後続者がいるようだった。ならば、木和田へのトレースがあるということだ。木和田経由の下山を提案したが、却下された。


御池岳

  
霊仙山                 伊吹山

 小屋まで帰り一息ついた。朝一番に登ってきた人たちはすでに下山したようで、空きのいすがあり落ち着くことができた。安心感か、少しお腹がすいてきたのでラーメンを作って暖まる。帰路は避難小屋から一気に下り1時間10分で駐車場に戻った。5〜3合目にかけてシャーベット状のどろどろ雪に足を取られないように注意した。


GPSの高度を補正してなかったのでずれてます。


シミールと数値地図(国土地理院)
軌跡はGARMIN etrecVISTAHCxによる

 

2009年1月3日 Copyright (C) 2009k.kanamaru. All Rights Reserved.  home