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2008年12月7日 竜ヶ岳(鈴鹿)

 

竜ケ岳(鈴鹿)2008年12月7日 No.473 隊長、りんちゃん、うさぎ
〜笹をかき分け、初冬の遠足尾根を降る〜
久しぶりに竜ヶ岳を歩く。まずはホタガ谷を登り遠足尾根を降りた。山頂の樹氷を期待したが残念ながら、樹氷の付いていたのは御池岳だった。遠足尾根を快調に降ったが、尾根の末端で苦戦した。今年の冬のテーマは、鈴鹿北部の雪山撮影。テント設営ポイントを確認し、遠足尾根のGPSトレースができた。
落合橋(8:10)〜ホタガ谷コース取付(8:40)〜分レ滝(9:18)〜遠足尾根(10:40)〜(11:13)竜ケ岳山頂(11:30)〜遠足尾根〜△696.5(13:34)〜落合橋(14:55) *累積標高+900m 歩行距離 11km カメラ α900 レンズ TAMRON SP 28-105mm F2.8

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 竜ヶ岳はしばらく登っていなかったので気になっていたが、記録を調べてみると実に5年ぶりであったことがわかった。前回は、「ヤマップ 鈴鹿・大峰」(山と渓谷社)の取材で02、03年に2,3度歩いている。いずれもホタガ谷を登り、石グレ峠経由で下山している。
それで今回は、ホタガ谷コースの調査と遠足尾根のGPSトレースそれから、静ヶ岳からの天望と、欲張った計画を立てた。遠足尾根末端の降下地点が曖昧だったの、できればこの尾根を登りに使いたがったが、天望を楽しみながらの下山も捨てがたく、ホタガ谷を登ることにした。
 8時に落合橋でりんちゃんと待ち合わた。花もなく雪もない季節だが、小さな無料駐車場はほぼ満車だった。どうやら出会い仕事があるみたいで、地元の人が軽トラックで次々と集まってきていた。それを差し引いても何組かが入山しているようだ。準備をして宇賀渓の有料駐車場はがら空きで、周辺の売店などの施設も閉じたままだった。5年ぶりなので記憶も薄れがちだが、周囲の景観を見ているうちに少しずつ記憶が蘇ってくる。今年9月にはゲリラ豪雨があったが、この宇賀渓谷はそれほど被害がないようだ。それよりも帰りの降下地点となる尾根の末端の地形が気になり、林道北側斜面を見ながら歩く。登山口手前にさしかかると、谷の部分で土石崩壊があったようだ。土砂がよけてあり通行には支障はないが、多少なりとも豪雨の災害があったようで、これから歩くホタガ谷の様子が気になった。結局、適当な降下地点を見出せないまま登山口に到着した。

   

林道崩壊地点             ホタガ谷左岸丸太の桟橋

   

 登山口を入ると植林帯の急な坂をジグザグに登っていく。一昨日からの寒気流入で気温はぐっと下がったが、風のない穏やかな日に恵まれ、林道歩き30分と少しの登りですぐに身体が温まり、体温調節のためにレイヤーの調節をした。その間に単独男性登山者が追い越していった。
 ひとつ小尾根を乗り越すと谷の左岸道となる。登山道は、谷を覗き込むと高度感を感じる急斜面につけられており、道幅も狭も狭い。カシの落葉を踏みながら歩くことになるので、スリップには気をつけたい。斜面の崩壊地点も何カ所あるが、手作りの丸太の桟橋が設けられているのがありがたい。徐々に谷との高低差が無くなると一旦、右岸に渡るがすぐに渡り返す。しばらくの間傾斜が緩むが丸太橋で対岸に渡り、分れ滝を過ぎると再び右岸斜面の急坂となる。これをやり過ごすと谷の水音がなくなり雰囲気の良い二次林の中の谷コーストなる。ここで一段落したので、窯跡で一本入れる。

   


大きく発達した霜柱
  

 この二次林を過ぎると笹原の登りとなる。高度を上げるにつれ気温も下がり霜柱も大きく成長していた。少し傾斜が増すが、標高差約200mを登り切ると遠足尾根に乗ることができる。尾根に登り着くと一気に天望が広がり、藤原岳と御池岳が一望できる。よく見ると御池の台地にはどうやら、樹氷が着いているようだ。御池の散策でも良かったなと、隣の山がよく見えるのは私だけではないだろう。


遠足尾根から御池、藤原を見る


御池岳 うっすらと樹氷が付いている


竜ヶ岳

 鈴鹿の山、とりわけセブンマウンテンはそれぞれ個性があり、笹原にシロヤシオの点在する景観はこの竜ヶ岳を特徴付けている。見通のきく広々とした笹原を歩くのは気持ちがいい。県境縦走路分岐まで進んで静ヶ岳をやるか判断に迷うが、若干時間に不安があるので今回は断念した。山頂へ歩き出すと、数人のグループが降りてきた


山頂付近より笹原の縦走路を俯瞰する


遠足尾根といなべ市

JapanTOPO-10M(日本地形図10m等高線)より引用
軌跡はGARMIN etrecVISTAHCxによる

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2008年11月23日 Copyright (C) 2008k.kanamaru. All Rights Reserved.  home