2008年11月23日 釈迦ヶ岳、猫岳、金山、水晶岳(鈴鹿) |
| ページ1 | ページ2 | 三年ぶりに釈迦ヶ岳に登った。今年の豪雨で庵座谷がどうなったか気になってきたので、今回はルート選定を釈迦ヶ岳周辺とした。まずアプローチだが、県民の森から入るようになっている。駐車場までの朝明線は修復されていて問題がない。料金徴収も問題なく、間髪入れずに徴収に来てくれる。500円也。8時過ぎに駐車場に入るとすでに20台ほどの車が入っていた。駐車場のヤマモミジがちょうど見頃を迎えている。準備を済ませバス停脇の登山口から入りキャンプ場に降りる。キャンプ場は大規模な堰堤工事をしているようで、工事注意の案内が駐車場で配られた。 キャンプ場内は少し右岸を歩き、大滝までが左岸ルートとなる。GPSを見ながら歩いていたルートを見落として少し戻って対岸に渡る。キャンプ場から20分ほど歩いた所で斜面の崩壊があった。通れないことはないが、岩は不安定で気が抜けない。谷に降りるか大きく高巻くと安心できる。 これを過ぎると滝までの登山道はほぼ無傷の状態だった。谷を覗き込むがそれほど荒れた様子はなかった。滝見物は谷に降りてから小滝の右岸を登ると直下に出る。ここでしばらく滝の撮影をした。紅葉も新緑も雪もないので、また、カメラもレンズも初めて使うので、どうもうまく決まらなかった。カメラに関しては、前評判通りファインダーがとても明るく、大きく見えるので、覗いていてもストレスを感じなかった。 20分ほど滝見物をして登山道に戻った。ショートカットをしようと左岸を這い上がったがこれが裏目に出て余計に時間を浪費してしまった。滝を左岸よい大きく高巻き谷に戻る。谷はこの辺りから荒れがひどくなってきている。間谷を左に見送り三段の滝でまた撮影。これを右岸から高巻くと谷がますます荒れてきた。大陰からの土石が激しいようで、大きな花崗岩が谷を埋め尽くしていた。谷が明るくなり広々としている。 二股付近も土石が流れ込み明るくなった。様相が一変しているので戸惑うが、進入禁止のロープが張られ左岸には標識が残っているので、頭への取り付きであることが分かる。取り付きから頭までは登山道の荒れはなくいつも通りだった。この間の標高差200mは、醍醐味のあるルートだ。ガレの末端に出ると展望が開け、迫力のあるガレが眼前に迫ってくる。色々とレンズを変えてフルサイズの感覚を取り戻す。APSCデジタル一眼になったとき、レンズの口径に慣れるまでは戸惑ったが今度は、元に戻すのに手間取っている。撮影をしていると若い男女が「おーーい」とガレの上から手を振っている。純粋に山に感動し声を出したくなる気持ちが伝わってくる。手を振り替えすと喜んでいた。コミュニケーションがうまくいかず、問題ばかり起こる世の中だが、「おーーい」の一言で見ず知らずの人とコミュニケーションができるのはすばらしいことだ。 年甲斐もなくあの若い男女より先に、頭に立とうとして息を切らせながらがんばってよじ登る。どうやら先に到着したようで誰もいない。少し積雪があったようで残雪があった。岩に腰を下ろしておにぎりで簡単に食事を済ませる。今日は他に何も持っていないので寂しい昼食になった。日射しはあるが初冬の風が肌寒かったので早々に頭を後にして山頂に向かう。後続のご夫婦が山頂をくつろいでいた。他に先ほどの若い男女と3人組のグループだけだった。青空は広がるが天気は下り坂で見通しはあまりよくなかった。紅葉はすでに終わり山麓付近が色づいているのがよく分かった。尾高山から山頂まで伸びている東尾根がよく分かる。今度はこれを登ってみようと思った。山頂では長居せず直ぐに折り返して県境稜線を南下した。 JapanTOPO-10M(日本地形図10m等高線)より引用
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