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2008年10月19日 藤原岳(鈴鹿)

 

藤原岳(鈴鹿)2008年10月19日 No.466 隊長
この秋第2弾の鈴鹿は、藤原岳になった。御池か藤原か、どちらにするか迷いながら国道を北上した。昨日もしっかりと歩いているので、今日は御池をコグルミ谷から軽く歩く予定だったが、こんなときに限ってがんがん歩きたくなってくる。こちらの方も紅葉にはまだ少し早い。今年は葉がしっかりと着いているので、天候さえ荒れなければ来週あたりが見頃になるだろう。
藤原岳観光登山駐車場(8:30)〜大貝戸登山口(8:40)〜(9:08)4合目(9:15)〜8合目(9:45)〜(10:15)避難小屋(10:20)〜(10:37)藤原岳山頂(10:50)〜避難小屋(11:06)〜(11:40)天狗岩(12:05)〜頭蛇の頭(12:35)〜山口登山口(13:55)〜観光登山駐車場(14:30) 累積標高+1250m 歩行距離 14.5km
*カメラα700 レンズ vario sonnar DT 16-80mm DT 11-18mm 50mm2.8 macro

 御池へ行くつもりで出かけたが、途中で気が変わり藤原岳に目的地を変更した。特に理由はないが、秋の県境縦走路もいいのでは、と思いたち急遽変更した。思い起こせば秋の縦走路は久しく歩いていない。昨日もそこそこに歩いているので、軽く御池散策と思ったが、山を見ると奮起したくなるのは、気持ちが若い証だろうか。


藤原登山休憩所

 今日は周回を予定しているので、車を観光登山駐車場に入れる。山日和なので、人手は多いだろうと思ったが、意外にも少なかった。この時期は、御池と藤原を天秤にかけると、やはり御池に軍配が上がるだろう。これも藤原に変更した理由のひとつだ。

 休憩所の駐車場もまだまだ空きが多かった。この時期にしては気温が高めなので、水分の補給は2リットルは必要だろう。それほどの悪路でもないので本日はトレイルシューズで軽量化をはかる。食料はアンパンとおにぎりとバナナとミカン。食事に重きを置く山行も楽しみが多くていいと思うが、今回は歩きに重きを置いたので、こういったスタイルになる。

 大貝戸登山口から入る。地元の方々が神社周辺の清掃作業をしていたので、気持ちよく挨拶をする。歩き出しはゆっくりと、そして徐々に速度を上げていき、本日の体調を見る。やはり昨日の疲れが残っているようで、足がだるく感じる。4合目まで少し早く歩いて、最初の汗を絞り出す。少し足が軽くなってきたようだが、足首の関節が痛むのでそこそこの速度で落ち着く。避難小屋まで1時間30分の目標を立てるが、果たしてこの時間で上がれるか。花の時期だと撮影ばかりに気を取られ、コースタイムなど気にしないが、歩くことに注力するとどうしてもタイムが関心事になる。


7合目を過ぎると豪雨の痕跡が見られる

避難小屋まで見るべきものもないので、ただひたすらに登りに専念する。1時間半にこだわって登ったが、残念ながら5分オーバーとなってしまった。50代のおじさんの実力はこんなものだろう。

 小屋周辺の木々が色づき始めている。見頃にはまだ少しは早そうだが、オオイタヤメイゲツなど葉がしっかりとついているので、来週あたりが期待できるだろう。いつもなら山頂などこだわらずにパスするところだが、今回は律儀に山頂に足跡を残すことにする。デポするほどのザックでもないが、小屋も前のベンチにザックをおいて、山頂を往復した。山頂には山人が二人くつろいでいた。15分ほど展望を楽しみ小屋まで戻ると、ベンチで親子が休んでいた。実に20年ぶりの藤原だそうだ。子供が小学生になったので連れてきたのだろう。山頂はどこかと聞かれたので、あっちだと教えてあげた。単独の年配男性の登山者も山頂がわからないようなので、こっちだと教えてあげた。今日は藤原岳に来て、いいことを二つした。

 
藤原岳避難小屋            山上の台地


山頂付近から避難小屋を見る


藤原岳山頂

 
左:竜ヶ岳             右:御池岳と天狗岩


避難小屋周辺のアップ

 さてここからはのんびりと稜線歩きを楽しむことにする。稜線の樹木は色付き始めているが、目を引くほどの色付きではない。ガマズミの赤い実が目立っていた。誰もいない稜線を天狗岩まで歩く。


ガマズミ


オオイタヤメイゲツ


稜線の雰囲気の良い樹林


山頂を振り返る


天狗岩から山頂を見る、もう少し色づくといいが


天狗岩

天狗岩まで来ると二人の山人が引き返すところだった。見晴らしのいい岩に腰を下ろし昼食にした。20分ほど休憩し、天狗岩を後にした。分岐から少し高度を下げたところに湿地状の草地があるが、ちょうどサワフタギがルリ色の実をたくさんつけていた。


エゴの木の実


色づくオオイタヤメイゲツ

 のんびりと稜線を歩いて、頭蛇の平でひと息入れる。午後になっても申し分のない青空が続いているが、温度の高い空気が滞留しているようで、御池岳のテーブルランドを見上げるが、もやがかかったようではっきりしない。今日の御池はたいそうな賑わいだったろうなと思い、一人鉄塔の縁石に腰を下ろす。


ハウチワカエデ(メイゲツカエデ)

 
ハウチワカエデ                     シロモジ

 帰路は白瀬峠を経由せず、鉄塔の巡視路で坂本谷分岐までショートカット。このルートは目印こそあるが、余り歩かれていないようで落ち葉で踏み跡も薄くなっている。下りに使う場合はしっかりと目印を拾っていきたい。それからは木和田尾根を一直線に下る。最後の植林帯は、今年の豪雨で倒木が散乱し、登山道も削られ荒れていた。


木和田のルートも少し荒れている、倒木があるので歩きにくい

 
山麓のそばの畑、白い花の絨毯が広がる

 

 

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