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2008年10月13日 加賀白山

 

白山 2008年10月11日 No.467 隊長、うさぎ
 〜今年の紅葉は、当たり年かな〜
毎年の時期は、白山へと足が向いている。今年も他に候補を挙げたもののやはり、白山白瀬道の紅葉を見ないと落ち着かなくなってきたので出かけた。例年並みならいいなと思っていたら、予想に反して今年は当たり年のようだった。大倉山付近のダケカンバの黄葉はピークを過ぎていたが、ナナカマドの紅葉が実にすばらしかった。2004年から通い続けているが、5年目にしてやっと、いい紅葉で出会えた。さて来年のこの時期はどこを歩いていることだろう。
白水湖登山口(5:55)〜(7:40)大倉山避難小屋(7:55)〜(9:25)室堂(9:40)〜御前峰(10:08)〜池巡り〜(11:40)室堂(11:50)〜大倉山(13:20)〜登山口(15:10) *累積標高差1550m 歩行距離17.4km *コースタイムは小休止と撮影時間を含む 撮影機材 α700 zeiss16-80 DT11-18

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 連休で昼間は渋滞していた東海北陸道も深夜は快調に流れていた。熊野から2時間半走って鈴鹿へ、そして、また3時間走って0時前に登山口の到着した。平瀬道はドアツードアで登山口まで行けるのが利点だ。林道の公園線だが、落石による通行止めが頻繁に発生するので、事前のチャックが必要だ。到着すると数台の車がある程度で、駐車には困らない。この地点は標高が1000mを越えていて深夜の冷え込みが予想される。シートを倒しシュラフに潜り込む。ぐっすりと眠って5時半に目覚める。外を見ると閑散としていた駐車場もほぼ満車状態で、登山者が慌ただしく出発の準備をしていた。早朝の自宅発でもいいが、目が覚めてからの行動時間を考えるとはやり、前夜発の方が有利だろう。


ブナやミズナラ林が続く

 この平瀬道は、岐阜県側からの唯一の一般登山コースで、登山口から室堂までの全長が6.9kmある。登山口に標高は1000mを越えているので、ブナやミズナラ林から始まる。コース中は標高が上がるにつれて植生の変化が顕著に表れ、カメラの目線で見ると被写体には事欠かないようだ。登山道は急坂から始まるが、立ち止まりブナやミズナラの巨木を見上げながら歩くと、適度な休憩になり苦しさも和らぐ。早朝のために光線が不十分だが、木々の葉が例年よりも鮮やかなのは気のせいだろうか。


今年は紅葉が鮮やかだ

 早朝発の登山者はほとんどの人が日帰りなので、最初からペースが上がっている。トレイルが目的ならそれでもいいが、この豊かなブナ林を足早に通り過ぎるのはもったいない。花と紅葉の時期は特に、すべてをカメラ目線で見てしまうので、立ち止まることが多くなる。我々も最初はとばしたが、気になる構図が次々を出てくるので、どうも歩くペースがつかめない。ただ黙々と登っている人たちはいったい、何を考えて歩いているのだろうと不思議に思うくらいだ。

   

   

ブナ林の急登をしのぐと少し傾斜がゆるむ。この辺りからブナが少なくなり、変わって、ダケカンバが目立ち始める。視界も徐々に開け、雲海には北アルプスの全部と乗鞍、御岳が浮かんでいた。高度感が増し知らず知らずのうちに高山の世界へと入っていく。ダケカンバの葉も今年はいい色に染まっている。樹皮の白色がアクセントになり、写真というよりもまるで絵画を見ているようだった。カメラでとらえようとするが、なかなか思うような構図がとれない。

 
左:槍と穂高             右:乗鞍

 大倉尾根に乗るとしばらく平坦な道が続く。ダケカンバやナナカマドに彩られた道は実にすばらしい。大倉山の標柱を見ると直ぐに大倉山避難小屋に到着する。朝食抜きで登ってきたので、小休止を兼ねて軽く食事をした。


白山山頂の御前峰(左)と剣ケ峰(右)

 大倉山まで来ると白山山頂の御前峰と剣ケ峰が見えてくる。小屋を過ぎ少し平坦な部分が続くがやがて登りに転じ、賽の河原に出るまでの標高差約400mを登ることになる。ダケカンバも徐々に少なくなり、ささとナナカマドが多くなってくる。展望がいいので振り返ると大倉山の紅葉が一望できる。朝は逆光になるので、コントラストが強すぎて、色づき具合がよく分からないので、順光となる午後の帰路に期待したい。


アルプス展望コース(県境稜線)の東斜面の様子


雲上の乗鞍


中宮道南斜面の紅葉

 
左:乗鞍            右:槍と穂高連峰

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