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2008年8月19日 御在所岳(鈴鹿)

 

鎌ガ岳(鈴鹿) 2008年8月24日 No.459 隊長
湯の山温泉(10:55)〜三ツ口谷分岐(11:23)〜(12:40)鎌ガ岳(13:15)〜武平峠(13:54)〜三ツ口谷分岐(14:22)〜湯の山温泉(14:42) 歩行距離 6.5km 累積標高差 +700m
今週末に笠ヶ岳山行を計画していたが悪天候のために中止となった。昨日は終日雨模様だったが今朝は、雨がやみ天候が回復に向かうようなので御在所に出かけた。スカイラインに入ると雨のために通行止めになっていたので進路を変更し温泉街に入る。行き止まりの駐車場に上がるが、満車で1台のスペースもなかった。やむなく少し戻って路肩に駐車する。さてここからだと御在所も鎌ガ岳もねらえる。もちろん両方もねらえるが、体力と時間との相談になる。先週は御在所岳に登っているので今回はまず、鎌ガ岳をミッ口谷から登ることにした。

 人気山岳の御在所岳は季節を問わずの登られているが、天候の回復が遅かったので普段の賑わいはない。スカイラインも降水量による規制により通行止めになってるのでなおさらだ。静かに一人で歩くにはもってこいの条件だ。中道で御在所へ登りそれから鎌を経由して三ツ口に降りるつもりでいたが、アプローチが変わったので自分の気持ちが変わり、普段は下山に使っている三ツ口谷コースを登ることにする。気温も低く幾分か歩きやすい季節になってきたが、湿度が高く歩き出してまもなくすると、スポンジを絞ったように汗が体から噴き出してきた。湿度が高いので汗をかいても体温が下がらないようだ。スカイラインも通行止めになり、騒々しい車の音も聞こえない。時折バイクが走っていくのは、滋賀県側から入ったのだろうか。三ツ口谷の登山口だが、最近はよく整備されている。整備している様子は何度かみかけたが、どうも協会などの組織によるものではなさそうだ。雨の後は水量があるので、渓流の美しさが際立つ。何度も足を止めてカメラを取り出した。


ミツ口谷の堰堤

 今日の目的は体力の維持と向上のための登山なので、自分の体と相談しながら過負荷にならないように、いつもより少しペースを上げて歩く。膝の関節、足首の関節、筋肉の張り具合、歩き方、呼吸の仕方などを気にしながら歩く。意識的にペースを上げ負荷をかけると、体のどこかがオーバーワークになり、「ちょっときつい」の信号が脳に伝わり、総合的に判断してペースダウンの命令が出る。人間の感覚はセンサーで、脳はコンピュータだ。と割り切れないのが人間だろう。こんなに苦しいのになぜ山に登る。私以外にこの谷を誰も歩いていないではないか。これが本音かもしれない。

 話は変わるが、オリンピックのソフトボールには感動した。スポーツの感動は、他では得られないものだと思う。金メダルを取りたいという目標を実現するために、来る日も来る日も厳しい練習をしてきたのだろう。もちろん能力があるのはわかっているが、それはどこのチームも同じだと思う。しっかりとした志があったからこそ、金メダルが取れたのだろう。
 ペースを上げると苦しいが、頭の中は山以外のことばかり考えている。オリンピックのことならまだいいが、仕事のことが頭から離れない。耳から入ってくる渓流の音に完全に支配されてみたいと思う。こんなことを考えているようではまだまだ、負荷が足りないようだ。
 そんなことを考えているうちに、谷を離れ尾根に出た。単調な沢の音から逃れ気持ちが切り替わる。視界が開け開放的は雰囲気になる。山頂は近い。
 しばらく登ったところで、下山中のご夫婦と行き交う。「湯ノ山へ降りるにはこの方向でいいのか」と聞かれたので、「はい」と答えた。今日であった最初で最後の登山者だった。鎌ガ岳から降りてきたのだろう。


鎌尾根

胸を突く急登を息を弾ませながら登り山頂に出る。誰も居ず閑散としている。鎌尾根が見える位置に腰をかけて一息入れる。湿度が高く汗がたくさん出たが、Tシャツ1枚では少し寒いくらいだ。おにぎり一個とカップ麺で簡単に昼食を済ませ山頂を後にした。帰路は武平峠に降りてから、スカイライン沿いの登山道を下り出発点に戻った。朝は通行止めだったスカイラインが復旧し開通しているようだった。


木曽川河口


御在所岳


鎌ガ岳


雲母峰と伊勢平野


再び三ツ口登山口の砂防堤に戻ってきた

 

2008年8月24日 Copyright (C) 2008k.kanamaru. All Rights Reserved.  home