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2008年8月19日 御在所岳(鈴鹿)

 

御在所岳(鈴鹿) 2008年8月19日 No.458 隊長
本谷登山口(9:20)〜鉄塔巡視路(10:14)〜6合鉄塔(1004m)(10:32)〜中道〜(11:35)山頂公園(12:15)〜中道〜登山口(1:27)
体力維持のために御在所に出かけた。アルプスシーズンの最中であり、岩場の感覚を鈍らせないために本谷コースを登った。途中でちょっとした冒険心から鉄塔巡視路にそれたが、バリエーションの急登と藪に苦渋した。アルプスに比べると標高こそないが、平野部の猛暑から逃れるにはちょうどいい所だ。

天気予報では今日の天気はあまりよくなかったが、朝窓から外を見ると青空が広がっていたので急遽、御在所山行を決めた。本来なら今週の休みで穂高あたりを散策する予定だったが、前線が断続的に現れてくるので山の天気が安定せず、山行を取りやめることにした。今年はどうも夏の天気の安定期が短かったようだ。そのためかどうかわからないが、北アルプスでの滑落事故が目立って多くなっている。少しでも岩が濡れていると急に難易度が高くなる。今回の本谷でも同じことがいえ、雨の後は岩場が大変滑りやすくなるので要注意だ。

  
御座所山の家            本谷登山口

御在所山の家の駐車場に9時過ぎに到着する。車は1台も泊まっていない。平日ではあるが何も停まってないのも珍しい。山小屋は営業中のようで中から人声が聞こえてくる。このあたりの標高は600mほどあるので、幾分さわやかさを感じる。本日のコースだが、まずは本谷を登って、山頂から鎌ケ岳に登り返し、ミツ口谷を降りる予定だったが。暑い時期は水辺にいいとの判断だ(このあたりはヤマヒルがいないので)。

登山口からは少しペースを上げ気味で歩き出す。夕べの6キロのジョギングの疲労が残っているようで、足が少しだるい。最近はまとまった雨が降っていないのでなめ滝の水もチョロチョロだ。谷筋は涼しいが、まだまだ盛夏でもあり、少し歩くと汗が額からたれてきた。歩き始めのだるさも消え、岩のグリップのよいので、まずまずのペースで高度を上げていき、20分で不動滝に着く。


不動滝

水が岩を伝う程度で、被写体には向かないが、時間の記録のために撮影する。登山道に従いこの滝を右岸から巻き、谷の岩場をぐいぐいと高度を上げていく。涼しいとは言ってもアルプスの稜線には遙かに及ばず、汗がどんどん噴き出てくる。それと同量の水を補給しなければならないので、何度も立ち止まり給水しながら約1時間で巡視路の分岐に到着する。水は食事用も合わせると3リットル準備したので心配がない。御在所の場合、山頂に自販機で補給できるが。

   
巡視路分岐      6合鉄塔から山頂を見上げる

巡視路分岐で一休みする。火照った体を冷やし少し楽になると、邪心が頭をもたげてきた。懲りもせずにまたバリエーションを思いついた。そういえばこの巡視路まだ歩いていないな。地形図でルートを確かめ、道がなくても中道の岩峰帯手前には出そうである。ただし傾斜は半端ではない。最初の岩場を登れればなんとかなりそうだ。


6合鉄塔 1004m

最初の岩場の登りはじめに少し苦労したが、樹林帯に入ると灌木に捕まりながら登れるので何とかなる。少し上がると6合鉄塔が基部に出た。日本一高い鉄塔なのだそうだ。確かに見上げてみると高く感じる。この鉄塔、下から見上げるのは始めてた。点検路がとあるが道は全くない。樹林帯の急勾配であるが、岩が衝立のように行く手を阻むので、それを回り込まなければならない。とにかくこの斜面をはい上がれば中道に出るはず。少し前方が開けてくると藪へ突入である。ここの笹はまだまだ健在で、久しぶりの藪こぎに難渋する。もがいてもがいてやっと中道に出た。1時間の格闘であった。気がつくと時々大粒の雨がぱらついてくる天気になっていた。雲行きも怪しくなってきたので、山頂公園で簡単に昼食を済ませ、鎌には行かずに中道を戻った。


岩峰帯の鎖場


地蔵岩


6合鉄塔を振り返る 中道までかなりの急勾配だ

 

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