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2008年6月23日 御在所岳(鈴鹿)

 

御在所岳(鈴鹿)2008年6月23日 No.453 隊長、うさぎ
御在所山の家(10:30)〜本谷〜大黒岩〜山上公園〜中道〜御在所山の家(14:45)
土日と勤務があったので、その代休で御在所の本谷を歩いた。7月からアルプスの山行を予定しているので、岩場の感覚と体力の維持が目的だったが、昨日の降雨で水量を増している本谷も大変魅力的だった。この時期、花は少なく、被写体となったのは、ササユリとコアジサイのみ。

 夏場は御在所岳によく通う。「何度も同じ登山コースを歩いて、飽きないのか」と言われそうだが、目的があっての山行なので、本人は気にしていない。この山域、谷によってはヤマヒルが多く、落ち着いて歩けないが、今回の本谷はその心配はなさそうだ。  この季節、特にお目当ての花はない。夏の花にはまだ少し早いので、ササユリやコアジサイが見られる程度だ。しかしコアジサイは、渓流とのマッチングがいいので、被写体としては大いに役に立つ。 まとまった雨の後の本谷コースは、落石の危険があり、また岩もよく滑るので、注意が必要だ。元々上級者向けのコースなので、初心者の単独行は控えた方がいいだろう。

  
谷に降りると滑滝が連続する


コアジサイ

 登山口は御在所山の家の脇からだ。近くにあるメインルートの中道登山口には、登山口を示す大きな案内板があるが、こちらは簡単な案内があるだけだ。登り初めは本谷の右岸だが、少し進むと谷コースになる。基本的には谷を進むが、滝やふちがあるとそれを巻くかたちになっている。 谷を進んでいくとさっそく、ササユリが出迎えてくれた。今年はササユリ目当ての山行は計画しなかったが、肩肘張らずに自然と目にするササユリもいいものだ。コアジサイもたくさん咲いているが、既に花は終わりかけているので、谷の上部の花に期待する。

   
不動滝にて

 滑滝の連続する谷を石を拾いながら歩くが、水に濡れた石は要注意だ。しばらく歩くと、不動滝に行く手を阻まれる。巨石が落ち口を塞ぐいわゆるチョックストーン滝だ。いつもはチョロチョロと水が流れる程度の滝だが、今日は水が豊富で豪快だ。被写体としてもよく、本日の見所のひとつになっている。コースはこの滝を右岸で巻く。


二股付近


大黒滝

 谷に戻りしばらく進むと二股に出る。本谷コースはここを左に進む。すると厄介な2m程の滝がある。両手両足でしっかりと支点を確保する必要がある。この辺りから足だけでなく、手を使わないと乗り越せないところが出てくるので、その都度うさぎを引き上げることになった。しっかりと支点をとっていないと、少しでも足を滑らせると大きな事故になったしまう所が何カ所あり気が抜けない。昨年も2度ほど事故があり、鎌ケ岳から救助ヘリを見ていたことを思い出す。


大黒滝を越えると谷が狭く傾斜がきつくなる

 


モウセンゴケ

 このあたりから谷も険しくなりグイグイと高度を上げていくと、背後に白い鉄塔が見えてくる。谷とはいえ高度感が感じられる。それほど傾斜があるということで、手応えが感じられる。すると今度は大黒滝に出る。目立った滝壺もないので普段は水が少ないことが予測できる。

 


山頂直下

 久し振りに大黒岩からの展望を楽しもうと思い、最後の詰めのブッシュとかき分け登山道に出るが、ガスで何も見えなくなってきたのでそのまま山上公園に出た。本日はロープウェイ休止のために、誰も歩いていなかった。これまでにも平日に来ることはなかったので、こんなことは初めてだった。風もかなりあるので、ドームの近くのベンチに座り遅い昼食にする。山上公園で二人の登山者に出会っただけだった。帰路は中道を降りた。ササユリがちらほらと咲いていて、目を楽しませてくれた。完


キレットを見下ろす


天気は曇りだったが、空気の透明度はあった


登山道に咲く、ササユリ


負ばれ岩にて

 

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