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2008年6月7日 稲森谷ー鎌ケ岳(鈴鹿)

 

稲森谷ー鎌ケ岳(鈴鹿) 2008年6月7日 No.451 じんじんさん、りんちゃん、隊長、うさぎ
蒼滝P(9:15)−稲森谷−(12:40)昼食(13:10)−岳峠(13:40)−(14:00)鎌ヶ岳(14:10)−武平峠(14:45)−蒼滝P(16:30)
 一ヶ月ぶりの山行となった。今回は、7月からのアルプス遠征に備えての体づくりがメインだ。しかし、春に比べると花の種類は少ないが、この時期に楽しめる花もある。じんじんさん、りんちゃんも八ヶ岳の予定だったが、今回はこちらで足慣らしとなった。しかしコースは、距離も標高差もそれなりに手応えのあるものだ。またこの谷はこの時期、ヤマヒルが多いという記憶があったが、3分も歩くと必ず1匹は靴に張り付いていた。例年これからは時期は、ヤマヒルと避けた山歩きをしていたが、今回は真っ向勝負となった。たまにはいいだろう。

 空中戦にこそ持ち込まれなかったが、いきなり地上戦が始まり、谷を離れるまで戦闘が続いた。敵地に乗り込んだ我々が悪いのであって、奴らは何も悪くはない。と書きだしたら、何事が始まったのかと思われるかもしれない。簡単に言えば、ヤマヒルのいるところに行ったので、3分もすると必ず1ヒルは靴をはい上がってきただけのことだ。ちぎっては捨て、ちぎっては捨て、2時間もこの作業を継続していると、精神的にもストレスがたまってくる。よくいえは、鈴鹿の自然を心ゆくまで堪能できたということだ。

 さてコース設定だが、今回は稲森谷からは入り、どこかを周回するつもりだった。結果的には鎌ケ岳登頂ということになったが、この山域は谷あり尾根ありで、いろいろなコースを組み合わせられるのが特徴だ。しかし人気のある御在所と比較すると、入山者はぐっと少なくなる。今回は稲森谷コースを歩いたが、あまり歩かれてないようで、廃道化が進んでいるようだ。
 入山は湯の山温泉のバス停の少し下にある土産物屋の川向かいに東海自然歩道から入る。自然歩道だけあってよく整備されているが、踏み後は薄く、あまり歩かれていないことが伺える。入ると直ぐに、三滝側の由来の一つになっている、潜り戸の滝がある。昨日の降雨で増水しており迫力がある。しかしこのあたりから、ゲリラ戦に突入となり、滝やら花を見ているゆとりがなくなってくる。シライトソウが花盛りだが、足下が気になりじっくりとカメラを構えて撮影できなかったので、ぶれた写真が多くなった。


シライトソウ

コースは東海自然歩道を歩いているうちはいいが、林道と別れ河原を渡ると一変し、目印も少なく踏み跡も薄くなってくる。鳥獣保護区という赤い看板のあるところで谷が二手に分かれるが、ここは左に入る。このあたりから何が狭くなり、水量次第では歩きにくくなる。相変わらず朝だというのに、昼(ヒル)の攻撃は続く。リンちゃん持参のエアサロンパスを振りかけたところ、効果はまったくなかった。むしろこの臭い、好きみたい。


稲森谷

本来なら谷を詰めて、雲母ー鎌の稜線に登りつくところだが、谷の高巻でそのまま尾根にとりつくかたちになった。早くヒル地獄から逃れたいという、気持ちがそうさせたのだろう。谷を離れると奴らの勢力も及ばなくなる。この時期は目立った花はなく、撮影の対象になるのはギンリョウソウくらいだ。樹間から北側に馬の背が見える。携帯GPSで現在位置を測定すると、どうやら馬の背尾根から降りる尾根に乗ったようだ。


ギンリョウソウ

尾根をたどっていくと見覚えのある登山道に出た。やはり馬の背尾根に合流したようだ。緑の季節にここを訪れることは少なく、鎌ガ岳の山腹を覆う緑の樹林が美しい。ここでUターンし、馬の背で帰ってもよかったが、せっかくここまできたので、鎌ガ岳に登頂し武平峠経由で下山することにする。

 

つづく

 

 


タツナミソウ


鎌ケ岳


ベニドウダン


雲母峰


岳峠


鎌尾根


ヤマツツジ


鎌ケ岳


ツクバネウツギ


サラサドウダン


コアジサイ

 

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