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2008年4月6日 御池岳、鈴北岳(鈴鹿)

 

御池岳、鈴北岳(鈴鹿)2008年4月6日 No.446 隊長
コグルミ谷登山口(8:40)〜カタクリ峠(9:30)〜御池岳(10:25)〜東のボタンブチ(11:00昼食)〜鈴北岳(12:20)〜鞍掛峠(13:00)〜駐車場(13:40)
鈴鹿南部の取材が一段落付いたので、花の追っかけを再開した。まずは御池岳と鈴北岳に挨拶に出かけた。コグルミ谷付近の駐車場はほぼ満車で、この山域が活気づく季節になった。コグルミ谷に入ると咲きかけのミスミソウが一株あるだけで、ヤマネコノメソウ以外はまだ花芽すら出ていない状況だ。ねらいをフクジュソウに絞り、とりあえずは山頂を目指すことにする。

 追加取材やら原稿書きに追われていて、花の追っかけ登山もできなかったが、苦しみながらやっと20ページほど書き終え、お役ご免となった。この解放された瞬間がたまらなく心地よい。束縛から解放され、自分で使える時間が目の前にある。この時間は誰にも干渉されず自由に使える。
 2時間40分車を走らせて、熊野まで帰ってきた。ねぐらに帰ってきて、やっと落ち着ける。山を降りてから家に帰り、休憩して食事してお風呂に入って、HPの画像を貼り付けて。とにかく今日も、充実した一日だったことに感謝しよう。

今年の冬は何度か御池岳にアタックした。雪の閉ざされた御池岳は、ハイキング気分では山頂を踏めない。長命水から谷筋のルートを登り、手応えのない柔雪に手こずったことを思い出す。それに比べて春の御池はまるでハイキング気分で闊歩できる。まだまだ残雪があり、花たちは芽を出していないが、明るい日差しの注ぐ二次林は、春の気配が感じられる。

コグル登山口を入るとすぐに、ミスミソウが出迎えてくれた。朝の日差しを受けてやっと、花びらが開きかけたところだ。今年始めてみるミスミソウなので、花が開かなくともうれしく思う。この谷も災害後は荒れ放題だったが、登山者の踏み後でいつしか登山道ができあがりつつある。鈴鹿南部の山と比べるとやはりこの北部は、人気が衰えていないようだ。


ミスミソウの花が開きだした


ヤマネコノメソウ

多人数のグループとひと組のご夫婦が谷を先行していて、ワイワイと賑やかに登っていく。春の喜びが谷に満ちあふれていた。長命水でご夫婦に追いつく。山は良く歩いていそうだが、この谷は不慣れなようだ。花を探して歩くが、ヤマネコノメソウとカテンソウが咲き始めた程度なので、花探しはきっぱりとあきらめ先を急ぐ。カタクリ峠で数人のグループを追い越し、もうひとつ先のグループに追いついた。なんとぱなちゃんたちご一行様だった。ひとしきり会話が弾む。丸山は寄らずに尾根を進む予定のようなので、しばらく歩いてから分かれる。真の谷に降りるといつもの道祖神が出迎えてくれた。いつも気になっているのだが、誰がここにおいたのだろうか。


真の谷の道祖神

真の谷からは残雪を踏んでの登りとなった。雪が良く締まっているので歩きやすいが、2週間のブランクがあるのでそれほど足は軽くない。身体は正直だ。山頂には先客が一人、昼食を楽しんでみえた。今年の冬はこのあたりでホワイトアウトのために山頂が発見できず、彷徨っていたことを思い出す。少し小腹が空いてきたので、熊野のデコポンを食べる。甘酸っぱくておいしい。山頂を早々に後にし、右回りに周回して鈴北に行くことにする。


御池山頂


残雪のテーブルランド

夕日のテラスと西のボタンブチで道草して、時間を気にせずにのんびりと歩く。女性登山者が一人、私とは逆回りに歩いているようだ。オオイタヤメイゲツ林で石に腰掛け昼食にする。最近はおにぎり一個とカップ麺という簡素なメニューが多くなってきた。これで十分だ。


御池岳

もう少しのんびりとしたいが夕方に用があるので、20分ほどの休憩で歩き出す。南斜面ではフクジュソウがたくさん咲いていた。天気がいいので、群生して咲く黄色い花がまぶしいほどだ。時間を忘れて撮影に没頭したいが、残念ながら時間がないので、元池に向かう。早咲きのキクザキイチゲを期待したが見つけることができなかった。まだもう少し季節が進まないといけないようだ。


鈴北岳

 


元池


御池岳

当初はタテ谷で降りる予定だったが、キクザキイチゲへの未練を断ちきれず、峠コースで降りながら探すことにする。しかしどうも、笹が完全に枯れてしまっていて、花が見つからない。生育条件が少しずつ変化し、適応できなくなってきたからだろうか。鞍掛峠まで駆け下りたら、地蔵さんが立派な祠に収まっていた。


祠ができた鞍掛地蔵


ミヤマカタバミ


きぶし


山麓の桜


桜と藤原岳

 

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