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2008年1月13日 朝熊ガ岳(伊勢)

 

朝熊ガ岳(伊勢)555m 2008年1月13日  No.434 隊長、うさぎ
であいの広場(9:30)〜朝熊峠〜朝熊ガ岳(10:20)昼食〜であいの広場(11:00)
朝熊神社の取材に出かけたので、ついでに朝熊ガ岳に登った。年が明けて間がないので、多くの登山者で賑わっていた。

西行が朝熊神社で、

神かぜにこころやすくぞ任せつる
    さくらの宮の花のさかりは 『続古今集』

と詠んだらしく、これの取材で朝熊神社を訪れた。もちろん朝熊ガ岳も重要な位置にあり、下の写真の右手のシルエットが朝熊ガ岳だ。西行の歌についてはほとんど知識がないが、興味があるので少し調べてみようと思ううが、詳しいことは専門のサイトに任せることにしよう。

標高を見ると555mなので、登山対象にするには少し物足りなさを感じる。しかし、歴史とロケーションともに申し分なく、三重県を代表する山に名を連ねてしかるべき存在である。山上には伊勢神宮の鬼門を守る寺として「伊勢神宮の奥の院」ともいわれる「金剛證寺」がある。「お伊勢参らば朝熊かけよ、朝熊かけねば方参り」だそうだ。手頃に登れるということもあり、登りも下りも多くの登山者と行き交った。


朝熊神社(左の小山) 右(鏡宮神社)

東の丘の上には皇大神宮摂社・朝熊神社があり、その御前神だったらしいが、今は、朝熊神社境内に朝熊御前神社がある。


朝熊神社


左:朝熊御前神社       右:朝熊神社


五十鈴川に支流(朝熊川)が合流する地点にある

 自家用車利用の場合の登山口は、ふれあい広場がいいだろう。駐車場とトイレが完備されていて、人気のほどがうかがえる。登山道というよりも、参道といった方がいいような道が山上まで続いている。普通登山道には、何合目という道標が設置されていることが多いが、ここは何町目だ。「町」て何だろうと、聞き慣れない単位に不思議に思ったが、案内板をみて納得した次第だ。またひとつ賢くなったような気がする。

 桧の樹林をぬう歴史をき刻んだ山道は,熊野古道を思わせる。途中で,かつては東洋一といわれたケーブルカーの軌道を横切る。橋の上から軌道を眼で追っていくと,古びたレンガづくりのトンネルが目に入る。町を刻んだ石柱を数えながら順調に高度を稼ぎ,前方が開けてくると稜線に出る。このあたりには旅館があたそうだ。跡地は展望台になっていて,伊勢の町全体や伊勢湾が俯瞰できる。


であいの広場登山口


桧の樹林を通る登山道


展望はよい、伊勢市街地、五十鈴川、伊勢湾が一望できる

 稜線からは車道をたどることになるので,興ざめしてしまうきらいがある。てくてく歩いて山頂へ。山頂付近は八大龍王社があり,駐車場も完備され参拝者で賑わっていた。ベンチに座りカップめんを昼食にする。寒気が入った影響で風が冷たい。早々に退散し伊勢神宮に立ち寄ろうと思ったが,渋滞のために途中で断念しUターン。帰路についた。


神島

 

2008年1月13日 Copyright (C) 2008k.kanamaru. All Rights Reserved.  home