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2007年9月8日 御在所岳・鎌ガ岳(鈴鹿)

 

御在所岳・鎌ガ岳(鈴鹿)2007年9月8日 No.422 隊長
〜残暑は厳しいが、ススキの穂に秋を感じる〜
スカイライン中道登山道(10:05)〜遊歩道(11:45)〜(12:10)長者池前の東屋で昼食(12:40)〜武平峠〜(14:05)鎌ガ岳(14:15)〜三口谷〜スカイライン(15:30)〜駐車地(15:47) 歩行距離8km 累積標高+950m -950m
7月からずっとアルプス山行が続いていたので、ここらで少し休みを入れる。といっても天気のいい日に家に居るのがもったいないし、アルプステント山行の体力維持のこともあり、久し振りに鈴鹿に出向いた。実はこの日は恵那山を狙っていたのだが、モチベーションが上がりきらず近場の鈴鹿に落ち着いた。


 久し振りの鈴鹿になった。まだまだ残暑が厳しく、登山者もそれほど多くはないだろうと思ったが、スカイラインゲート付近は登山者の車で溢れていた。他府県ナンバーの車が多く、御在所岳は鈴鹿山系の人気スポットのようだ。これほどまで観光化が進んだ山も珍しいと思うが、それでも登山者が押し寄せるから不思議だ。という自分も三十数回はこの山のお世話になっている。

 スカイラインゲート付近に駐車スペースを見つけて車を入れる。出発が遅いので、早朝登山者が降りてくる時間でもあり、いい場所が突然空くことがある。車を降りると、ムッとする不快感を感じる。暑さに負けないように、ザックにはスポーツ飲料1リットル、お茶500ミリリットル、水2リットルが入っている。食料はというと、日清焼そば、おにぎり一個、カロリーメイト一袋だ。こんなに水分はいらないと思うが、ザックを重くするために入れてきた。もちろん、ツェルト、雨具、コンロなどは装備している。しかし、いつもは20キロ近く担いでいるので、体には何も負荷がかかってこない状態だ。
 中道登山道は効率よく高度を稼げるコースだ。展望もよく岩場もあって、なかなか面白いコースである。登山口を入ると直ぐに急坂の登りで、予想はしていたが一気に汗が噴き出し始めた。6月からはずっと高山ばかり歩いていたので、久し振りに鈴鹿を感じられた。

 
山頂はガスで被われている          おばれ岩

汗は止めどもなく噴出してくるが、吸い込む空気の濃度が濃い。標高が2500mを越えてくると、酸素不足のために足がだるくなってくるが、しっかりと酸素を吸い込めるので足にも力が入ってくる。時間も十分にあるので、この日のペースをつかんで落ち着いて歩くことにする。この時期は花も少なく、ママコナ、アキノキリンソウ、ホツツジが見られる程度だ。ガスで展望もぱっとしないので、かえって歩くことに専念できる。

 
ママコナ               キレット

意識してとばしているわけでもないが、何組かの登山者を追い越して約1時間40分で山頂の遊歩道に出た。今回の登山は歩くことが目的の登山なので、山の上まで来たという感慨はない。それよりももう一山待ち構えているので、ただ単に山頂を通過していくという感じだ。

 
右:自然教室

夏休みが終わり、家族連れもめっきり少なくなっているようだ。今年も赤とんぼのマーキングをやっているらしく、貸し出しの捕虫編がたくさん準備されている。しかし子どもたちが少ないので開店休業だ。カモシカセンターは閉館後、自然教室になっているようだが、その奥の施設は解体作業が始まっていた。暑さのためにそれほど空腹を感じないが、長者池の前の東屋が空いていたので、ここで昼食にする。キャベツをたくさん入れた焼きそばと、おにぎり一個という、実にシンプルなメニューだ。


 
日清焼そば                 コナラ

30分ほどで食事を済ませ、峠コースで武平峠に降りる。途中で出会ったのは二組の登山者のみだったが、峠まで降りると団体さんが滞っていた。間をすっと抜けて鎌ガ岳への登りにかかる。食事後でしかも登りに転じたので、足が非常にだるいがしばらくの辛抱だ。体が登りのモードにチェンジし、ペースをつかんで山頂を目指す。またまた汗が噴き出してくるが、斜面を駆け上がってくる風は涼しくて気持ちがいい。稜線の気温は25度ほどだ。見晴らしのいい岩場でひと息入れる。


鎌ガ岳

山頂は誰もいないだろうと思っていたが、雲母から縦走してきた登山者がひとり休んでいた。どうやや蛭にやられたようでズボンが赤くなっていた。御在所周辺の登山コースは、ほとんどヤマヒルは居ないが、雲母だけは別扱いだ。吹き抜けていく風は気持ちがいいが、ガスのために展望はすぐれない。10分ほど休憩し山頂を後にする。

 
山頂               鎌尾根

車がゲート前なので、三ツ口谷コースが都合がいい。三ツ口谷と長石尾根の分岐地点に以前にはなかった、立派な道標が設置されていた。谷を降り、三ツ口谷登山口の堰堤まで来ると、年配のご夫婦が水辺でお弁当を広げていた。「よろしいですな」と声をかけると、ビールを片手に「はい」という返事が返ってきた。我も早く家に帰って、ビールを飲むことにする。

 
三ツ口谷 長石尾根分岐            三ツ口谷


三ツ口谷登山口の堰堤


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