2007年5月27日 大台ヶ原(台高) |
■大台ヶ原(台高)2007年5月27日 No.410 隊長、うさぎ ページ1 ページ2 7時過ぎに大台ケ原の駐車場に到着する。早朝にも係わらず、駐車場は半分以上の車で埋まっていた。今回も花が目的なのでメジャーコースを集会する予定なので、取り立てた工夫もしていない。まずはいつものように、日出ケ岳めざして遊歩道を歩き出す。 静かな朝だ。トウヒやウラジロモミの森に鳥たちのさえずりが響く。オオイタヤメイゲツの燃えるよな若葉が青空によく映えている。春の森の清清しさを全身で感じながら歩く。歩道脇に、コミヤマカタバミの花が目に付く。八ヶ岳のシラビソ林でもよく見かけるが、この花は亜高山体でよく見かける花だ。ミヤマカタバミと比べると全体的に小さく、花弁には淡紅色の筋が入っている。もともと常緑樹林の臨床には花は少ないが、白い花なのでよく目立つ。他には、ワチガイソウが見頃を迎えているようだ。白い花弁に、ごま粒のような黒いやくが果物の種のようだ。ヒメイチゲを探すがすでに花が終わり、キンポウゲ科特有の実になっていた。 シロヤシオの木に花芽を探すが、どうやら時期尚早のようだ。今年の花は、若干遅れ気味だと思っていたが、やはりそのとおりで、結論から先に言うと、ホンシャクナゲが見頃で、アケボノツツジが花が咲き出したところで、シロヤシオはやっと葉の芽が出だしたところだ、花は2週間ほど先になりそうだ。 とりあえずは山頂を目指す。登山というよりも歩道散策の延長だが、最後の木道を登りきると、息も弾んでくる。展望台にあがり周囲を見渡すが、朝靄がかかったような状態で、大峰の山々がかすかに見える程度の透明度しかない。山頂付近のシャクナゲはちょうど見頃を迎えている。鈴鹿の山では、シャクナゲの終期がシロヤシオの見頃と合致するので、二兎を追うことができるが、ここ大台が原では、花の時期が2週間ほどずれるようだ。しかし今年はシャクナゲの花付がよく、あちらこちらで見事は花を咲かせていた。 日出ケ岳から正木峠に欠けては、近畿地方でも希少はトウヒやウラジロモミが優先する亜高山性針葉樹になっている。樹高さがあるので、暗い林の林床はコケ類の天下で、明るくなるにつれて、スズタケ、ミヤコザサが見られる。高木は、トウヒ、ウラジロモミ、コメツガ、中層はコハウチワカエデ、ナナカマドが見られる。少し高度を下げると。今度はブナが優占種となり、ブナ、ミズナラ、オオイタヤメイゲツなどの高木に支配され、その下にヒメシャラ、ナツツバキ、コシアブラ、シナノキ、ホオノキ、コハウチワカエデ、トチノキなどが、その下には、カマツカ、オオカメノキ、タンナサワフタギが見られる。林床はスズタケといった具合だ。中でも花がきれいなのはツツジの仲間で、アケボノツツジ、シロヤシオ(ゴヨウツウtジ)、ツクシシャクナゲ、サラサドウダンなどがあり、やはり花の時期に訪れたい。先にも述べたように花の時期は少しずつずれているので、一度に全部は見ることができないが、春に訪れればどれかに当たるということ。 ページ1 ページ2
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