最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2007年4月1日 藤原岳(鈴鹿)

 

藤原岳(鈴鹿) 2007年4月1日 No.401 隊長
観光登山駐車場(8:20)〜バリエーション〜避難小屋南東のピーク〜避難小屋〜大貝戸道〜観光登山駐車場(2:20)
今春5度目の藤原山行となった。コースはバリエーションをとったので、詳細は記述しないことにする。花の状況だが、福寿草は山頂部でも背が伸びてきていて、かろうじて見頃といえるだろう。来週はまだ、花はあるだろうが被写体になるかどうか疑問だ。スハマソウも咲き上がってきていて、8合目付近が見頃だ。同じくセリバオウレンも、8合目が見頃になっていた。ヒロハノアマナだが、600M付近ではほとんどが花をつけていたが、曇天のため開かず。カタクリも葉を大きく広げてエネルギーの充填中で、あと2週間もすれば一気に咲き出すだろう。山麓から5合目あたりまでは、タチツボスミレ、シハイスミレが見頃だ。ミヤマカタバミも見頃になっているが、花は開かず。キランソウが咲き出した。山麓では、ニリンソウが咲き出しているが、まだこれからだろう。両ケ池の桜は2分咲き。帰りに田光のシデコブシを見てきた。今年は花付きがよいようだ。立ち入り禁止になっているので、撮影には望遠レンズが必需品。

ページ1 ページ2

大貝戸登山口の無料駐車場は満車なので、例によって観光登山駐車場へ車を入れる。300円は良心的な料金だと思う。この時期にしてはそれほど車は多くはない。天候が芳しくないのと、花の時期が少し早まったことで、ピークは先週あたりだったのだろうか。しかし大貝戸の駐車場には、マイクロバスと観光バスが止まっているので、下山時にこの団体に捕まるとやっかいだ。今回は時間の節約のために、少し登山道を利用させてもらう。それ以後山頂部までバリエーションルートをとった。


ミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属

樹林(植林)下にはミヤマカタバミがたくさん咲いている。丁度今が見頃のようだが、曇天のために花はつぼんでいる。昼前が晴になっているが、下山時には再び曇りなる予報なので、全開は期待できない。


シハイスミレ スミレ科 スミレ属

少し山へ入ると、シハイスミレのピンク色が目にとまった。シハイスミレとマキノスミレはよく似ているが、西国にはシハイスミレ、東国にはマキノスミレが分布するそうだが、この地域は中間地点になるので変種も多いようだ。だからシハイスミレにしておけばいいようだ。これからは場所ごとに細部まで観察することにしよう。


ヒロハノアマナ ユリ科  アマナ属

アマナももうそろそろだろうと思っていた。咲き始めの時期的のようだが、曇天のために花は開いていない。日だまりで開くのを待てばよいが、今日はどうしても山頂部まで這い上がりたいので、この地点のアマナは見送り、先に期待する。


セツブンソウ キンポウゲ科 セツブンソウ属

まばらだが、セツブンソウがまとまってあるところに出た。すでに花は終わり、特徴的な袋果をつけていた。種がはじいて、来年たくさん花が咲くといいね。


バイケイソウ ユリ科

バイケイソウも大きくなってきた。木の葉が開く前にしっかりとエネルギーを充填しないといけない。


ヤマネコノメソウ ユキノシタ科 ネコノメソウ属

●ヤマネコノメソウ ユキノシタ科 ネコノメソウ属(Chrysosplenium.japonicum)山猫の目草
鈴鹿では主に山地で見られるが、もともと各地の人家近くの日陰や石垣に間などに生える多年草である。牧野図鑑の表現がkの種の特徴をよく表しているので、引用する。「全体に長い毛が散生し、うす緑色、著しく液汁に富みもろい。根本に長さ2-3ミリの汚れた紫色の肉芽(珠芽「むかご」)をつける特性がある」
【葉】
3〜4枚の根生葉は腎形。基部は心形。長い柄がある。縁には低い鋸歯がある。
【茎】
高さ10〜15センチ。3〜4の鋭い稜がある。小型の葉が2〜3枚互生する。
【花】
春、茎の先に花弁のない細い緑色の花を開く。
花の下に倒卵形または卵形の葉状の包葉がある。4個のガク片は黄色で平開する。広い卵形。先端は鈍形。おしべ8本で花糸はガク片より短い。ヤクは黄色。
さく果は2つの状だが、やがて4個の小片が開く杯状となる。

地味な花だが、こけむした岩場に咲いているところが絵になる。


オニシバリ ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属

ちょっとかわいそうだが、急斜面でのオニシバリは、軟らかくて上部だから有り難い。これからも世話になるだろう。


福寿草

標高が1000mを越えると、福寿草もまだまだ見頃だ。今年は5回も藤原岳に登っている。その都度福寿草を目にするが、飽きもせずに何枚も写真を撮った。


東の三角点へ向かうルートから見る展望丘

標高900m付近で、いったん谷に降りて尾根を乗り替えたが、それが失敗だった。傾斜がきつくて、浮き石も多い。落石に注意しながら、標高差100mほどを登ると徐々に傾斜がゆるんできて、石灰岩が散在するいい雰囲気の樹林に出た。避難小屋の方からにぎやかな声が聞こえるが、ここは誰もいない。少し時間にゆとりがあるので、ゆっくりと昼にしようと思ったが、ポツポツと雨が降り出した。通り雨のようなので腰を下ろしてラーメンをつくる。三角点1009を踏んでおきたいが、天候の悪化が予測されるので次回の楽しみとする。


山頂部にあるドリーネ

少し山頂部を散策してみる。大きなドリーネがあった。御池岳と同じ地形だからあってもおかしくはない。ササの勢いが弱まっているうちにあちこと散策するのも面白そうだ。次回の楽しみにしておこう。

ページ1 ページ2

 

2007年4月1日 Copyright (C) 2007 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home