2007年4月1日 藤原岳(鈴鹿) |
■藤原岳(鈴鹿) 2007年4月1日 No.401 隊長 ページ1 ページ2 大貝戸登山口の無料駐車場は満車なので、例によって観光登山駐車場へ車を入れる。300円は良心的な料金だと思う。この時期にしてはそれほど車は多くはない。天候が芳しくないのと、花の時期が少し早まったことで、ピークは先週あたりだったのだろうか。しかし大貝戸の駐車場には、マイクロバスと観光バスが止まっているので、下山時にこの団体に捕まるとやっかいだ。今回は時間の節約のために、少し登山道を利用させてもらう。それ以後山頂部までバリエーションルートをとった。 樹林(植林)下にはミヤマカタバミがたくさん咲いている。丁度今が見頃のようだが、曇天のために花はつぼんでいる。昼前が晴になっているが、下山時には再び曇りなる予報なので、全開は期待できない。 少し山へ入ると、シハイスミレのピンク色が目にとまった。シハイスミレとマキノスミレはよく似ているが、西国にはシハイスミレ、東国にはマキノスミレが分布するそうだが、この地域は中間地点になるので変種も多いようだ。だからシハイスミレにしておけばいいようだ。これからは場所ごとに細部まで観察することにしよう。 アマナももうそろそろだろうと思っていた。咲き始めの時期的のようだが、曇天のために花は開いていない。日だまりで開くのを待てばよいが、今日はどうしても山頂部まで這い上がりたいので、この地点のアマナは見送り、先に期待する。 まばらだが、セツブンソウがまとまってあるところに出た。すでに花は終わり、特徴的な袋果をつけていた。種がはじいて、来年たくさん花が咲くといいね。 バイケイソウも大きくなってきた。木の葉が開く前にしっかりとエネルギーを充填しないといけない。 ●ヤマネコノメソウ ユキノシタ科 ネコノメソウ属(Chrysosplenium.japonicum)山猫の目草 地味な花だが、こけむした岩場に咲いているところが絵になる。 ちょっとかわいそうだが、急斜面でのオニシバリは、軟らかくて上部だから有り難い。これからも世話になるだろう。 標高が1000mを越えると、福寿草もまだまだ見頃だ。今年は5回も藤原岳に登っている。その都度福寿草を目にするが、飽きもせずに何枚も写真を撮った。 標高900m付近で、いったん谷に降りて尾根を乗り替えたが、それが失敗だった。傾斜がきつくて、浮き石も多い。落石に注意しながら、標高差100mほどを登ると徐々に傾斜がゆるんできて、石灰岩が散在するいい雰囲気の樹林に出た。避難小屋の方からにぎやかな声が聞こえるが、ここは誰もいない。少し時間にゆとりがあるので、ゆっくりと昼にしようと思ったが、ポツポツと雨が降り出した。通り雨のようなので腰を下ろしてラーメンをつくる。三角点1009を踏んでおきたいが、天候の悪化が予測されるので次回の楽しみとする。 少し山頂部を散策してみる。大きなドリーネがあった。御池岳と同じ地形だからあってもおかしくはない。ササの勢いが弱まっているうちにあちこと散策するのも面白そうだ。次回の楽しみにしておこう。 ページ1 ページ2
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