2007年3月21日 入道ケ岳(鈴鹿) |
■入道ケ岳 2007年3月21日 No.400 隊長 椿神社は多くの参拝客で賑わっているが、林道を少し上がった所の河原まで車で上がると、登山者の車が数台あるのみで、実にしずかで落ち着いた雰囲気が漂っている。花見登山で賑わう藤原とは対照的だ。山を始めた頃は四季を通じてよく登っていたが、最近は年に一度くらいのペースで登り続けている。1000mにも満たない標高で、鈴鹿の山の中でも低い方だが、山頂の広々とした笹原は展望もよく魅力的だ。時間がなかったので、最短の井戸谷コースを上りに使う。最近は時間のないときに来る山なので、このコースばかりだ。ただ、夏場はヤマヒル天国になるので、避けた方がいいだろう。その季節は御在所へ行くことにしている。 鈴鹿山系は、北部の藤原岳、御池岳から霊仙、伊吹山にかけて石灰岩の山塊だが、竜ケ岳から南は花崗岩が主体となっている。当然植生も変わってくる。ところがこの入道から野登山にかけて、再び石灰岩が現れれくるので、植生も豊かになるわけだ。ただ、藤原以北の山と比べると、積雪も少なく気候も違うので、花の種類は多くはない。この時期は、タチツボスミレ、ヤマネコノメソウ、ミヤマハコベが咲き始めたところだ。また、トリカブトやニリンソウが一斉に根生葉を出し始めていた。 サブザックにペットボトルのお茶と交換レンズ3本入れて、身軽に歩き始める。井戸谷で下山の登山者二組とであったのみで、実に静かな山行だ。というよりも最近はバリエーションばかりでほとんど登山者と会っていないが。足下の花に気をつけながらひと汗流した頃に山頂に到着した。今日になって少し冬型は弱まったが、山頂を吹き抜ける風はまだまだ冷たい。笹原を東斜面に少し降りて腰を下ろす。展望もそこそこあり、実に清々しい。時折、中部空港発着のジェット機が大きなエンジン音を響かせて通り過ぎてゆく。あまりにも展望がいいので、鳥のように飛び降りて行きたい気分だ。 木々の茶色が少し変化し始めている。これで少し暖かくなれば、一気に芽吹いてくるだろう。20分ほどくつろいで一気に山を下った。
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