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2006年11月25日26日 編笠山、権現岳(八ヶ岳)

 

編笠山、権現岳(八ヶ岳)2006年11月25日、26日 No.388 隊長、うさぎ

○11月25日(土)
自宅(4:30)〜観音平(7:54)〜雲海展望台(8:48)〜(9:40)押手川分岐(9:50)〜(11:10)編笠山2524m(11:30)〜(12:10)青年小屋野営場(14:30)〜権現岳の途中(15:20)〜野営場(16:00)

○11月26日(日)
青年小屋野営場(5:45)〜(7:05)権現岳ギボシ(7:25)〜(8:40)青年小屋野営場(9:20)〜(10:20)押手川分岐(11:00)〜雲海展望台〜富士見台展望台(11:40)〜(12:05)観音平(12:30)〜自宅(15:50)

以前から行きたいと思っていた八ヶ岳南部の編笠山、権現岳だが、どんどんと後回しにしてきた山域だった。本来なら今週末は、鈴鹿テント山行第2弾のはずだったが、メンバーがそろわなかったので中止になった。予定をあけていたのでぽっかりと空いてしまった二日間を埋めるべく、大峰の釈迦と八ヶ岳を候補としてあげていたが、中部山岳が移動性の高気圧にすっぽりと入ること、後半は列島南部を低気圧が通過することが予想されたので、山域を八ヶ岳に決めた。積極的な選定ではなかったので、何とも中途半端な季節の山行となってしまった。

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当初より野営地を、青年小屋か権現小屋と決めていたので、時間的にも早朝の出発で十分にこなせる行程だ。準備を済ませ、自宅を4時30分に出発した。湾岸川越ICから入り、中央の小淵沢ICで降りる。自宅から登山口までの距離は280kmほどあるが、ほとんどが高速道路を利用できるので、所要時間は休憩を入れても3時間半もあれば十分だ。予定通り8時前に登山口となる観音平の駐車場に到着する。


登山口となる観音平。駐車場がある

地元以外のナンバーの車がほとんどで、すでに十数台の車が並んでいた。高速の出口から登山口までの所要時間は、20分もかからないし、日帰りで編笠と権現を周回できるので、気軽に踏み込める山域でもある。しかし標高は2500m以上あるので、決して低山ハイクにつもりで入ることはできないだろう。

高速道路の気温がマイナス2度だったので、登山口はマイナス5度くらいだったろうか。霜柱が10センチほどの成長し、ザクザクと踏んで歩くと気持ちがいい。落葉した唐松林の登山道は、気温は低いが日差しがあるので、それほど寒さは感じない。約1時間の登りで雲海展望台に着いた。展望台は樹林の中だが、南東方向が開いていて雲海に浮かぶ富士山がきれいだ。


雲海展望台

展望台からは樹林の登りが延々と続く。コメツガ、シラビソ、トウヒ、ハクサンシャクナゲなどの密度の高い樹林だが、変化のない樹林がどこまでも続く。今回から冬山の装備に切り替えているので、いつもよりも3キロほど荷物が重くなっていて、カメラとレンズを入れると、18キロを越えてしまった。いつもよりもペースが上がらないのはこの重量が原因か?


押手川分岐

押手川は登山道の分岐点ともなっていて、深い森林の中、林床はこけむした岩が埋め尽くされていて、実に雰囲気の良いところだ。ハクサンシャクナゲもこのあたりから多く見られるようになる。ここから編笠山までは約1時間20分の登りとなる。青年小屋へ直接向かうコースもあり、山頂を踏まずに編笠山を迂回して1時間10分で青年小屋に至る。


振り向くと富士がよく見える

押手川を出ると徐々に傾斜が増し、どこまで続くのかと思われるシラビソの樹林が少し開けてくると山頂は近い。一息入れて背後を振り向くと、端正な容姿の富士が、盆地にたまった空気の上に浮かんだように見えている。


左:ギボシ、右:権現岳2715m

編笠山の山頂は、視界を遮るものがなく、360度のパノラマを満喫できる。この季節、風でもあろうものなら山頂を踏んでさっさと撤退する所だが、山頂は十数名の登山者で賑わっていた。しばらく展望を楽しみ、少しからだが冷えてきた頃に、山頂を後にしてゴーロ帯の登山道を青年小屋へと降りた。


編笠山の頂上はパノラマ


御嶽山


乗鞍岳


穂高、槍


左から順に、阿弥陀、横、赤、ぎぼし、権現


編笠山


編笠岳から見る富士山

青年小屋へ降り時計を見ると、まだ正午だった。さてどうするか?テント装備の登山者は我々の他に、3人のグループと単独男性のみだ。荷物を置いて水を汲みに行っているようだ。このまま天候が安定しているようだと、権現小屋まで上がって、そこでテントを張ればいいが、ルートの状況やら小屋周辺の様子がわからないので、今回は青年小屋横の野営場に落ち着くことにする。

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2006年11月26日 Copyright (C) 2006 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home