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2006年9月18日 鎌ガ岳(鈴鹿)

 

鎌ガ岳(鈴鹿) 2006年9月18日(祝) No.380 隊長

 武平峠からピストン(11:40〜15:40)

 大きな台風であったが、日本海のほぼ真ん中を通ってくれたので中部地方はあまり影響がなかった。午後から天候の回復の兆しがあったので、鎌ガ岳に体力維持のために出かけた。悪天候のために山行計画を見合わせた登山者も多かったと思うが、それでもスカイラインのそれぞれの登山口には数台の車が駐まっていた。

本日のカメラはSONY A100を使用した。このカメラはDレンジオプチマイザーという機能が搭載されている。簡単に言えば、明暗差の大きい被写体を撮影した場合、暗い部分が黒くなって見えなくなるのを防いでくれる機能だ。主体をAEロックして構図を決めれば、これは防げるわけだが、これを自動的にやってくれる機能が備わっている。スタンダードとアドバンスというモードがあって、今日はアドバンスを試してみた。これは暗い部分のディテールと背景の明るい空の両方がバランスのとれた自然な仕上がりになるそうだが。

今回使用したレンズは、11-18mmで、画像処理モードはビビッドに設定した。AdobeRGBでもない、ビビッドとは、訳のわからんモードだら、スタンダードよりも彩度を少し上げているようだ。いつもはAdobeRGBで撮影し、印刷はEPSON PX-5500で印刷しているが、Webブラウザで閲覧するとなると、少々事情が違ってくる。私の場合、Macintosh+Photoshopですべての作業を行っているが、Web用の書き出しが問題になってくる。MacOS標準のブラウザsafariで閲覧するとAdobeRGBが忠実に再現されるが、その他のブラウザを利用するとそうはならないので、PhotoshopでWeb用の書き出しをしなければならない。そのためには撮影モードはsRGBを使った方がうまくいくようだ。

Dレンジオプチマイザー「アドバンス」モードは、白が飛ばず、黒がつぶれないようだが、全体的な明暗はやはり意図的にAEロックで調整しないといけない。その点、デジイチは撮影後モニタで確認できるので便利だ。11-18mmは被写体が山になると、大いに活躍することになる。カメラレンズともに軽量化されてきているのはいいことだが、花の季節になると、11-18mm、50mm、100mm、18-200mmを持ち運ぶことになるので、結構重量がかさんでくる。

話がややこしくなってきたので、山の話にもどす。時間がないときなど武平峠は重宝する。このスカイラインがなければ、半日でほいほいと登って帰ることはできないだろう。御在所には3軒の山小屋があるが、道路がなくアプローチが悪かった時代には、大変有り難い存在だったにちがいない。今では道路ができてマイカー登山が主流となり、いとも簡単に鎌ガ岳の山頂に立てるようになってきた。登山のスタイルは変わってきているわけでだ、この山域の魅力は今も昔も変わっていないような気がする。私自身、今日で鎌ガ岳の山頂を何度踏んだかわからないが、これからも季節ごとに訪れることになるだろう。

武平峠手前の駐車場には先客の車が1台あった。出発前に小雨がぱらついたが、そのときだけであった。昼前に家を出てきたのでお腹がすいている。いつもはコンビニで昼飯を仕入れるが、今日は少し嗜好を変えて、尾西のアルファ米とレトルトカレーを持参する。アルファ米も日々進化しているようで、決してまずくはないと思う。テント泊にはなくてはならない存在だ。気温はそれほど高くはないが、湿度が高いために峠を過ぎた頃には汗が噴き出してきた。山頂はガスに隠れている。木々の葉の緑が少し薄くなってきているようだ。あとひと月もすると鈴鹿の山も紅葉するだろう。中途半端な季節だが、週に1回は山で過ごす時間がほしい。天気が悪いので誰にも会わないだろうと思ったが、ガレ場を過ぎた所で数名のグループが下山してきた。空を見上げるとお天気も回復してきそうな気配がする。とりあえずは山頂まで行くことにする。

 


鎌ガ岳山頂から雨乞岳を望む

山頂には誰もいないだろうと思っていたが、数名の登山者がくつろいでいた。時折日差しがあるが、曇り加減で過ごしやすい。ガスが流れ刻々と変化するのを眺めていると飽きない。レトルトカレーを食べてから、岳峠に降りて鎌ガ岳の撮影をすることにする。燕がたくさん飛んでいる。しゅんしゅんと風を切って、まるで戦闘機のように急旋回、急降下を繰り返しながら、どうやらトンボを補食しているようだ。時折、ぱちっと音がする。捕まえたのか。面白いので石に腰を下ろしてしばらく眺めていた。撮影後、山頂に戻ってみるともう誰もいなくなっていた。時計を見ると退散するのにいい時間になっていた。武平峠から登ると、登山とまではいかないが、半日もあれば十分楽しむことができる山域だ。


長石谷


岳峠から鎌ガ岳を見上げる


鎌ガ岳


鎌ガ岳

 


鎌ガ岳山頂


御在所岳


 

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