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2006年9月10日 御在所岳(鈴鹿)

 

御在所岳(鈴鹿)2006年9月10日 No.379 隊長

御在所山の家(13:35)〜中道(雷雨のために途中で15分待避)〜(15:40)展望台(16:00)〜御在所山の家(17:10)

今日は自由になる時間が午後しかない。来週はまたアルプスなので、このまま足腰を遊ばせておくと不安である。お天気の方は午後から下り坂だということだが、雨が降れば傘をさせばいい。ということで、仕事が終わり30分で登山口に行ける御在所にトレーニングに出かけた。

山行記録を残し始めて、今回の御在所岳で379号になる。特に意味のある数字でもないが、この中で御在所岳は何回あるのかと、ふと思ったからだ。数えるのが面倒なのでやめておくが、飽きもせずに何度でもよく書いているなと、あきれると同時に自分を褒めたやりたい気持ちにもなる。きっと飽きないからだろうと思うが、その理由はどこにあるのだろうか。目的が違う、季節が違う、グループか単独か、年が違う、今考えていることが違う、道具が違う、もともと素材(御在所岳)がいい、などなどが考えられる。

コンビニで勝った昼食のサンドイッチを食べながら登山口へ向かう。空模様は良くないどころが、いつ夕立がきてもおかしくない。普通は、楽しみの山行が雨になるとガッカリするものだが、今日は登山の目的がトレーニングと割り切っているので、雨でもそれほど苦にならない。

車を御在所山に家の下につける。相変わらず路肩駐車の車が多く、人気山岳であることの裏付けである。久しぶりに「御在所山の家」に上がってみた。というのは、ヤマケイJOYの夏号に紹介記事があったからだ。この山小屋のご主人は佐々木正一さんで、お年は96歳になるそうだうだ。4年前に「花の山旅 鈴鹿・伊吹」の出版に際して、案内のために佐々木さんを訪ねたことがあった。そのときは奥さんの春江さんを交えて、いろいろとお話を伺うことができた。雑誌記事は山小屋のごはん特集で、正一さんの作る「ハヤシライス」が紹介されていた。記事を読み進めていくと、春江さんが3年前に亡くなられたことが書いてあった。御在所登山の場合、日帰りの登山がほとんど、ましてや地元の登山者はまず、山小屋を利用することはないだろう。そんなことで私も、御在所山の家にはあれ以来立ち寄っていなかった。宿泊客は少なくなったといっても、佐々木さんを慕って訪れる登山者も多いはずだ。ひとりで切り盛りしていくのは大変で、しかも寂しいだろうけど、いつまでもがんばってほしいなと思った。時間があればお話でも伺おうかとも思ったが、今日は時間が窮屈なので一枚写真をとって登山口に向かった。


御在所山の家

登山口から少し入ったところで、ピカピカ、ゴロゴロと同時に大粒の雨が降り出した。蒸し暑くてレインウェアを着る気にはなれないので、傘をさすが不安だ。徐々に雷雲が近づいてきたのか、雨も徐々に激しくなってきたので、木陰に潜んで雷雲が行き過ぎるのを待つ。15分もすると小降りになったのでまた歩き出す。下山者と行き交うが、私だけが逆行している感じだ。皆さん言葉には出さないが、「こんな時間から登るの?」と言いたげな顔をしていた。


地蔵岩 反対から見るとこんな具合だった

木々が雨に濡れて色鮮やかな緑色をしている。今日は花もなく、この緑とガスと、雨に濡れた岩肌がモチーフだ。しかし日没までには戻りたいので、のんびりと構えている時間がないが、地蔵岩では少し遊んでみた。


地蔵岩 久しぶりで、分県登山ガイド「三重県の山」の表紙を撮影した位置に立ってみる。11mmレンズでワイドに撮影してみた。肝心の御在所岳がガスに隠れているのが残念だ。紅葉の時期にもう一度ねらってみたい。登山道から岩を回り込むときに、傾斜した岩場の通過があるので注意してください。


地蔵岩

キレットを過ぎるとガスの中に入った。真っ白けで何も見えなくなってきたので、とりあえず朝暘台へ急ぐ。山上公園は、アベックが2,3組いるだけで実に閑散としている。屋根の下のベンチでラーメンでも食べようかと思ったが、屋根が屋根が無くなっていた。どうしたことか?幸いにも雨が上がっていて、20分ほどの時間を食事にあてる。時計を見ると16時を過ぎているが、日没までには帰り着きそうだ。夕方になり、大気の透明度が上がったのか伊勢湾が一望できた。完


中部国際空港


夕暮れの地蔵岩 夕方近くになり、空気の透明度が上がってきた。光線が若干赤みががる


夕方になり、少しガスが切れてきた


御在所と鎌ガ岳


ハライドと釈迦ヶ岳

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