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2006年8月6日 御岳山

 

2006年8月6日 御嶽山 No.373 隊長、うさぎ

濁河温泉(5:25)〜湯ノ花峠〜お助け水〜五の池小屋(8:20)〜飛騨山頂〜摩利支天山〜飛騨山頂〜五の池小屋〜継子岳途中〜五の池小屋(12:10)〜濁河温泉(14:10)


チシマギキョウ

相変わらず時間がないので、日帰りで御岳山に登ってきた。富士山のようにきれいな円錐形ではないが、山麓をぐるっと回って帰るとき、山としてのスケールの大きさが実感できた。山頂一帯は火山特有の地形をしていて、たくさんの池があり、そこそこ花を楽しめるのがいい。今回は飛騨側からのアプローチで、この小坂道は濁河温泉が登山口になっていて、下山後に湯につかることができる楽しさがある。登山道もよく整備されていて歩きやすかった。個人的にはコマクサの時期を少しはずしてしまったのが残念だった。

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自宅を午後6時過ぎに出発する。距離が片道約250kmなので約4時間ほどのドライブになるが、中央道を使うにしろ東海北陸道を使うにしろ、高速道路を降りてから登山口までのアプローチが長い。アルプスや白山、八ヶ岳にはよく出かけるが、高速のインターチェンジを降りてから約1時間以内に登山口に車をつけることができるが、御岳山の場合はそうたやすくはない。富士山のように裾野が大きく張り出しているので回り込むのも大変だ。往路は飛騨側からのアプローチにすることに、少々遠回りだが飛騨清見から高山を経由するアプローチをとった。 到着予定時刻をが大幅に遅れ、濁河温泉に到着したのは23時を少し過ぎていた。温泉街には無料の市営駐車場が3箇所ほどあり、どれも少しスペースが空いていた。中程の駐車場のフラットな場所に車を止める。これを怠ると寝ごごちが悪くなるので、要注意だ。夏場の登山は早朝出発に限るので、早く休むことにする。座席を倒して横になるとすぐに寝込んでしまったようで、目が覚めるとすでに5時を過ぎていた。急いで準備を済ませ温泉街のはずれにある、小坂道登山口に向かう。

 
濁河温泉 小坂道登山口

登山口には立派奈案内板やら真新しいバイオ式トイレなどの施設があり、メジャーな山であることを伺い知ることができる。このあたりの標高はすでに1800mを越えているので、平地の猛暑を忘れる涼しさだ。登山口を入るとすぐ、御嶽神社里宮がある。水の補給はここでしておいたほうが良さそうだ。とりあえず二人の3リットルの水を持つ。途中に、「お助け水」というところがあるが、どうも意味が違うらしく、水の補給はできないようだ。


湯ノ花峠から御嶽山を見上げる

信仰の山であるので、橋、桟橋、木道がよく整備されていて大変歩きやすいが、過剰な手入れも趣をそがれる感がある。以前は登山前に朝食を摂るのが常であったが、それほど空腹でなければ無理に摂る必要もないようだ。いやむしろ摂らない方が、快調に歩き出しができる。草木谷の左岸がルートになっていて、見事な仙人滝をかいま見ながら徐々にトウヒやコメツガの森の奥に入っていく。ひと汗かいた頃に湯ノ花峠に到着した。すこし空腹を感じ始めたので、ここで少し朝食代わりのおにぎりを食べる。途中で草木谷にかかる仙人橋(吊り橋)を渉っているので、登山道は谷の右岸になっていて、峠からは草木谷を見下ろすことできる。また展望が少し開けていて、山裾のトウヒ林がめに飛び込んできた。樹林に咲く花はそれほど多くないが、ギンリョウソウ、オオカニコウモリ、峠ではハクサンオミナエシが少し咲いていた。早朝ということで、まだ登山者も少なく、心配だったので熊鈴をならしながら歩く。進むにつれて傾斜が少しずつ増してきたが、あえぐほどの勾配でもない。


8合目のお助け水 水場はなかったが?

このコースは、一定の傾斜で登る尾根筋の登山であることが地形図で確認できる。トウヒ、コメツガ林がどこまでも続いていて、避難小屋を過ぎ少し飽きがきた頃に、標高2450mのお助け水(8合目)に到着した。先日の白山に比べると、ここ御岳は少し南に位置していて、冬場の積雪量にも違いがあるために、森林限界はこのあたりからだそうだ。小休止しパンをかじる。


ハイマツ帯に入る



摩利支天山

このあたりから樹高も低くなり明るい雰囲気になってきた。モミジカラマツ、セリバシオガマ、ゴゼンタチバナの花が見頃だ。しばらく歩くとダケカンバ帯に入り見通しがきくようになる。雲上には白山と槍穂高連峰が浮かんでいる。空を見上げると雲ひとつない晴天だが、空気の透明度はそれほどでもない。高齢者の登山団体が賑やかに降りてきた。小屋泊で早朝よりご来光を拝下山の途中らしい。二日かけてゆっくりと楽しむにも充分な要素を持っている山だと思う。ハイマツ帯に入ると少し傾斜が出てくるが、トラバース道になっているのでそれほどきつくはない。ハイマツをびっしりとまとった摩利支天山が朝日を受けて実に鮮やかに見える。まだガスもなく、やはり山歩きは午前中に限るようだ。まもなくして五の池小屋に到着した。小屋手前の登山道脇の斜面にはコマクサがびっしりと生えている。すでに花の時期が過ぎてしまっているのは残念だが、意外に多いコマクサに再訪の決意をする。


まだまだ咲き残っているコマクサ


五の池から摩利支天山を見上げる


分岐点への登り


山腹から五の池木屋を振り返る


チシマギキョウと剣が峰


チシマギキョウ


剣が峰

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