歩人倶楽部  最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2006年7月30日 加賀白山

 

2006年7月30日 加賀白山 No.372 隊長、うさぎ

市ノ瀬(5:00)〜シャトルバス20分〜別当出合(5:25)〜砂防新道〜(7:20)甚の助ヒュッテ(7:35)〜南竜分岐(7:50)〜黒ぼこ岩(9:00)〜(9:40)室堂(9:50)〜(10:40)御前峰2702m(11:10)〜池めぐり〜(12:50)室堂(13:05)〜黒ボコ(13:20)〜砂防新道〜別当出合(16:00)〜シャトルバス〜市ノ瀬(16:40) *コースタイムは小休止と撮影の時間を含む 累積標高1500m、歩行距離約14km

ページ1 ページ2 花のページ1 花のページ2 花のぺーじ3

 梅雨明けは間近だが、日本海の前線の南下で、芳しくない天気予報だ。しかし花の時期は逃したくはないし、ここ一月ほどは時間のやり繰りがつかず、山から遠離っていたので、とりあえずは山に入りたい思いから、強行軍で白山登山を決めた。夕方に用があったので、それを済ませて準備をして家を出たのが、21時30分だった。夜間は道路が空いているとはいっても、片道は250kmあまりある。関ヶ原から福井北までは高速道路を利すうが、それ以上の時間短縮はできない。30日に1時に市ノ瀬に到着する。昨日が雨と言うことで、梅雨がのびていて敬遠しているのか、登山者の出足が鈍っていて、駐車場は半分ほどしか埋まっていなかった。シャトルバスの始発が5:00なので、4時半にアラームをかけて横になる。車泊も年に何度となくしているし、何年も続けているので、横になればすぐに眠ってしまう。アラームの音で目が覚めると、駐車場全体が始発に備えて登山者の準備が始まっていてあわただしい雰囲気に包まれている。この一種独特の雰囲気で、山への期待が徐々に高まってくる。

 準備をしてバス停に行くと長い列ができていた。朝一番は臨時のバスを出してくれるので、のりはぐれはないだろう。この日は3台の臨時バスが準備されていて、2台目のバスに乗ることができた。予定通り別当で会いに到着。別当出会は、3台分の登山者であふれにぎやかになっていた。さて、先頭をいくと自ずとペースを上げなければ行けないし、中頃か後尾につけると渋滞にはまる。イライラしながら登るのはいやなので、先頭グループについて登ることにした。雨上がりで気温も低く、登山口の別当出会いは実に清々しい空気に包まれている。


別当出合、昨年完成した新しい吊り橋

昨年完成した別当出合いの新しい吊り橋を渡るのは、昨年が2回渡り今回で3度目だ。以前のものと比べると長く高くなっていて、横揺れが気になるので、少しスタンスをとって歩くと安定する。橋を渡り少し進むといつものようにたくさんのウバユリが出迎えてくれる。

ちょうど頃合いの速さを保ちながら緩やかな登りから始まる。昨夜の雨でひんやりとした空気に包まれ、歩き始めは上着が必要だったが、身体が温まるにつれて少しずつ額に汗がにじみ始めた。右手の視界が徐々に開けてくると中飯場避難小屋は近い。谷には霧が漂い、滝や渓谷の美しさが際だてている。空を見上げると雲ひとつない晴天だ。雲の高度が低く、このあたりはすでに雲の上になっている。ザックを下ろしひと休みするが、身体を冷やさないうちに歩き始めた。一月ほど山を歩いていないので、無理のない歩きで徐々に身体を慣らしていく。別当覗きまで来たが、多くの人が小休止していたので、ここはパスして、まずは甚の助小屋をめざす。


別山、朝のコントラストで山の存在感がある


甚の助小屋は雲海の上


砂防新道を見下ろす

 甚の助小屋の標高は由空く1900mだ。このあたりまで来ると、ぐっと展望が開け、別山やチブリ尾根の避難小屋まではっきりと見えている。ここで軽めの朝食を摂る。最近は歩き始めて空腹を感じ始めた頃に朝食を摂るようにしている。朝だからといって無理に食べる必要もない。昼食も行動食程度のものにして、長距離の場合は歩くことを優先したい。シラビソの樹林もこのあたりまでで、南竜の分岐までくると樹林の背丈も低くなり、徐々に展望が良くなってくる。


ミヤマキンポウゲ、黒ボコ岩までの登り


黒ボコ岩までは花の多いコース、渓流沿いにはリュウキンカがびっしりと生えている

分岐点で腰を下ろし、別山方面の展望を楽しむ。例年、この時期このあたりは、一面花畑になっているが、今年は花が贈れているのか目立った花はなかった。一息入れて黒ボコ岩までの急登に備える。ここから黒ボコ岩までのコースは、沢を何本も横切るために水が豊富で、見られる花もぐっと多くなってくる。キヌガサソウガちょうど見頃を迎えている。白く大きな花が見応えがある。ミヤマダイモンジソウ、イブキトラノオ、リュウキンカ、メタカラコウ、ミヤマキンポウゲがちょうど見頃だ。何度も立ち止まりファインダーを覗く。


ジグザグに登り、一気の高度を稼ぐ


がんばって登り切るとハクサンフウロの群落がお出迎え


黒ぼこ岩から登ってきた砂防新道を見下ろす、ハクサンフウロが群生していた

白山は雲海の孤島のようだ。黒ぼこ岩から足下の花を楽しみながら、雲海に浮かぶ別山を眺めていると、登山の醍醐味を感じずにはいられないだろう。小休止後、弥陀ヶ原の木道を歩き、室生堂に向かう。

ページ1 ページ2 花のページ1 花のページ2 花のぺーじ3

 

2006年7月30日 Copyright (C) 2006 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home