2006年4月22日 長石谷、馬の背尾根(鈴鹿) |
長石谷登山口(12:30)〜犬星の滝(14:00)〜馬の背尾根(14:30)〜三岳寺(16:00) 再び馬の背に乗って、アカヤシオ見物となった。御池か藤原の小さくてかわいい春の花もいいが、時間のないときは、コースの選択肢の多い御在所周辺がいい。長石谷のイワウチワは今が見頃で、馬の背の尾根もそろそろアカヤシオが咲き始めた。花つきもよく、今年も期待していいだろう。 温泉街を流れる三滝川の岸辺の新緑が目立ち始めた。可憐な花もきれいだが、渓流の新緑も見逃せない。新緑に見とれているうちに、ついつい時間が過ぎていってしまった。コースは前回と同じだし、新分県登山ガイド(山と渓谷社)で、ハリマオさんが鎌ケ岳登山のコースとして、長石谷、馬の背尾根を紹介しているので、山行になると思う。地形図を見るとわかるように、長石谷と馬の背尾根は接近しており、上流に行くにつれて谷と尾根の標高差も小さくなっているので、這い上がればすぐに尾根に乗り換えることができる。 今回も時間の節約のために温泉街のはずれまで車で上がる。この時間から登り始める登山者はなく、すでに下山した登山者が車に乗り込むところだった。急いで準備を済ませ、長石谷登山口に向かう。谷の左岸を通っている登山道は、あまり整備されていず、何カ所か崩れたところもある。目印の赤テープやら小さな標識があるので、それが便りになるが、いくつか踏み後があるので、間違えて上へ進むと尾根に馬の背の対岸の尾根に乗ってしまう。あくまでも谷のコースであることを意識したい。少し歩き始めると、今が盛りのイワウチワが出迎えてくれる。この谷はイワウチワの多い谷である。聞こえるのは渓流の音だけだ。この音が日常のしがらみを遮断してくれるようで、谷の石を拾いながら歩くことに専念する。 イワウチワの光の加減や個体差により、色に変化があるから面白い。何度も立ち止まりファインダーを覗く。すると、みさちんさんら3人のグループが鎌ケ岳から降りてきた。お目当ての花情報を交換する。 花を見ながら歩いている時間経過も忘れがちだ。気がつくと犬星の滝まで来ていた。先週はまだ花をつけていたバイカオウレンも花が散り始めている。おそらく山頂付近のものは見頃のはずだ。滝も左側の断崖の崩壊で景観が損なわれているので撮影をパスして、稜線の上がる。先週はほとんどがつぼみだったが、そろそろアカヤシオも咲き始めたようだ。しかし、少し鎌ケ岳へ向かって歩いてみると、まだまだつぼみは堅く、これからのお楽しみだ。 腰を下ろして一息入れる。明日からまた天気が下り坂だが、夕方までは持ちそうな気配だ。誰もいない。何も考えず石の上に座っていると、この風景の中に心が徐々になじんでくる。居心地がいいので、このままずっと居たい気分だ。時計を見ると2:30分を過ぎたところだ。ぼちぼち降りようか。歩き始めると、登りの単独男性登山者とすれ違う。登りはじめに駐車地点ですれ違った登山者のようだ。私とは逆のコースを歩いているようだ。この山域はコースがいろいろとあるので、組み合わせると予想もしない歩き方ができるかもしれない。
先週はまだ咲き始めだったミツバツツジや、木々の若葉が稜線に彩りを添えていた。イワウチワも満開だ。何枚か写真を撮り、三岳寺へ降りた。山岳寺は馬の背の末端にあるが、この尾根の末端は、いくつも尾根が張り出していて、ひとつ間違えるととんでもないところに降りるので、要注意だ。信じるべきは、地形図とコンパスか。
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