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2006年3月25日 頭蛇ケ平、冷川岳、御池岳、鈴北岳(鈴鹿)

 

2006年3月25日26日 御池岳 No.359
参加者:25日 旅人さん、panaちゃん、ホフマンさん、なっきーさん、じんじんさん、こうたろうさん、隊長 26日 じんじんさん、こうたろうさん、隊長
25日:藤原パーキング(8:30)〜白瀬峠登山口(8:45)〜木和田尾〜坂本分岐(11:20)〜(12:25)頭蛇ケ平(14:05)〜白瀬峠(14:30)〜天ケ平(15:10)〜丸山(16:25)
26日:丸山(8:00)〜夕日のテラス(8:25)〜鈴北岳(9:50)〜(10:40)丸山(11:30)〜ボタンブチ(11:40)〜東のボタンブチ手前(12:05)〜真の谷(12:25)〜白瀬峠(13:00)〜坂本分岐(13:30)〜白瀬峠登山口(15:20)〜藤原パーキング(15:45)〜西藤原小学校(16:00)
*撮影、休憩タイムが入っているので、行程間の時間は実際の歩行時間とは同じではありません。

 残雪を 踏みしめ登る 木和田尾根 今年も会えた 黄金の花に

 木和田尾根 息を切らせて ひと休み ひときわ目立つ 加賀の白山

 ハクビシン テラスの縁で お昼寝か 異国の山で さぞ寂しかろ

 丸山に 夜のとばりが 訪れて テントの中で 夢のまた夢

 木和田尾で 今年最後の 雪遊び いくつになっても さぞ楽しかろ

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 山行は企画段階から始まり、準備にあれやこれや知恵を絞り、当日の登山口へのアプローチでは心の準備をすることになっている。御池、藤原へ行くときはいつも、両ケ池からの撮影を欠かさない。天気が悪ければアプローチの段階で不安が頭をよぎるが、今回は雲ひとつない好天に恵まれ、待っていてくれるであろうフクジュソウやらテーブルランドのことで頭がいっぱいになる。
 今回は1泊2日の行程だ。今回の山行を企画したところ、宿泊組がじんじんさん、こうたろうさん、rinさん、私の4人だったが、rinさんが粗相のために参加できなくなった。残念!。当日組がpanaちゃん、なっきーさんで、わいわいがやがやの楽しい山行となった。当初は藤原からの縦走を考えていたが、この時期の藤原岳は入山者も多いので、それを避けて例のごとく木和田から入ることにした。テント山行の場合、体力的なゆとりを持たせるために一日8時間くらいの行動が妥当な線だと思うので、木和田からあがり途中で寄り道して丸山で野営するのが適当だろう。御池岳は標高から見ると低山の部類に入るだろうが、累積標高差、行動時間などを考えるとアルプス山行に匹敵する。近場だからといって、ついつい食材を豪華にしてしまうが、登りはじめて反省することになる。もちろんこのコースは、日帰りで十分こなせるが、泊を伴うことにより鈴鹿の醍醐味を存分に味わえる山行となる。

両ケ池
両ケ池から定点撮影

 藤原パーキング8:30の集合になっている。出発時間としては少し遅いので、登山口には駐車のスペースがないことが予想でき、パーキングから歩いて出発することにする。明日は藤原からの下山もあり得るので、念のために車を一台、藤原岳観光登山駐車場に回送した。たくさんの登山者が登山口へ向かって歩いていて、この時期の藤原の人気のほどが伺える。
 白船峠登山口の駐車スペースはほぼ満車状態で、花目当ての藤原までの縦走登山者の車であることが予想できる。今回の山行には、久しぶりにたくさんの仲間が参加でき、歩き始めると同時に山談義に花が咲く。足にかかる負荷の感触を確かめながら、薄暗い植林の谷を登り始める。ザックの重みがずっしりと肩にかかってくる。ひと汗流したところで、先行していたご夫婦から「panaちゃんじゃないですか」と声がかかる。初対面ではあるが、なっきーさんのこともご存じで、ネットの世界では知る人も多いのだろうか。


朝、藤原岳

 谷の源頭からコースをはずして、P647に直登する。最初の取り付きこそ傾斜がきついが、登りに使う場合は迷うことはないだろう。ミスミソウを探したが見つからず。高度を上げるにつれて、樹林の間からまだまだ残雪の多い伊吹山が顔を出す。右手には能郷白山と加賀白山が続く。とりわけ、加賀白山の白さには誰しもが驚かされるところだ。白い絵の具をぶちまけたようだ、とpanaちゃんが表現したが、まったくその通りだ。この表現を今回の短歌に織り込もうとしたが、うまくいかない。せっかくの楽しい山行が、苦業になりかねないので、歌をひねるのをやめる。


木和田尾で振り返る、伊吹山


加賀白山

坂本谷源頭付近のフクジュソウを訪ねたが、すでによく育っていてパセリ状態だったので、すぐに登山道にもどる。このあたりの樹林の回廊は実に雰囲気がよく、何度通ってもカメラを取り出したくなってくる。坂本の分岐でひと休みし、ここから稜線までの急登に備える。


鈴鹿樹林の回廊、キャプションに拝借

 坂本分岐を過ぎると残雪が多くなる。雪面の凍結はなく、ほどよい締まりがあるので、アイゼンがなくても不安を感じることはない。皆の口数も少なくなり、誰にも助けてもらえない登りの苦しさに耐えなければならない。足下を見ると、セリバオウレンがちょこっと顔を出したところだ。例年にないほどの残雪で、稜線の雪解けはまだ少し先になりそうだ。見上げると、稜線の鉄塔が近づいてきている。行きの状態から察して、シリセードに絶好の条件を備えた急斜面を這い上がると、好展望が待っていてくれた。日差しには力強さがあり、雪解け間近の稜線で春の風に吹かれていると、実に清々しくて気持ちがよくなってくる。頭蛇ケ平周辺で、時間の許す限り春を満喫した。


頭蛇ケ平からみる御池岳、残雪多い


フクジュソウ、見頃なり

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