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2005_10_16 三ノ峰、別山(白山)

 

三ノ峰、別山(白山)2005年10月16日 No.345 隊長

三の峰 確か去年は 雲の中 ガスに追われて 別山登る

上小池駐車場(7:17)〜(8:37)六本ヒノキ(8:45)〜(10:35)三ノ峰避難小屋(10:45)〜(10:35)三ノ峰山頂2128m(10:45)〜(12:05)別山2399m(12:55)〜(14:00)三ノ峰山頂(14:05)〜上小池駐車場(16:40) 累積標高1760m 歩行距離15.5km

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 この時期は紅葉が目当ての山行となる。昨年はこの時期に白山の三ノ峰に出かけたが、ガスと雨のために別山への縦走路の途中から引き返しことは、記憶に新しい。三方崩山も候補に上げていたが、昨年のリベンジのことが頭から離れず、再度のトライとなった。秋雨前線が見え隠れし、ここのところぱっとしない天気が続いているが、日曜日は少しだけ太陽が除いてくれそうな天気予報だ。日曜日は仕事が入り身動きできないので、帰って都合がいい。ただ、夜は親睦会の予定が入っているので、前夜車中泊とはいかない。早朝出発であればその日の行程に支障がないわけだが、睡眠時間は当然削られることになるので、その日の行程が長い場合は、体にこたえる。 北陸自動車道白鳥ICから、一部中部縦貫道を利用し国道を九頭竜に沿って荒島岳山麓の勝原まで進む。道幅は2車線が確保されているがカーブが多くて走りにくい。勝原からは県道に入る。山岳地帯の県道は例に漏れず、くねくねして道幅が狭く、落石注意の標識やシェルターの設置箇所も多い。奥地に鳩が湯や刈込池などがなければ、利用する車も少なくなりそうな場所だ。白鳥ICを5:40分に降りてから、約1時間40分ほどかかったことになる。終点の上小池駐車場に到着すると先着の車が数台止まっており、出発の準備をするグループで賑わっていた。立派なトイレが設置されているが、水がこないようで使用中止になっている。昨年同様にクマ注意の立て看板が目立つが、今年は昨年ほど騒がれていないから、熊たちも森の中で安心して暮らしていることだろう。しかし彼らの領域に進入することになるので、クマ鈴をザックに取り付けた。昨年購入したクマ撃退スプレーはあるが、今回は持参せず。

 駐車場から林道に降りて登山口をめざす。雨の後なので大きな音を立てる沢の音に、朝の静けさがかき消されている。睡眠不足のために体が重く眠い。登山道は沢の右岸の尾根にとりつくかたちだ。最初からぐいぐいと高度を上げて尾根にある三本杉をめざす。ブナやミズナラの大木が目立つ豊かな森だ。紅葉にはまだ少し早いが、色づき始めた落葉樹林は大変雰囲気がよく、気持ちよく歩くことができる。今回は別山の往復も考えているので、時間の節約のために先を急ぐ。

 三本桧で空腹を覚え、あんパンにかじりつく。ほっぺたが落ちそうでうまい。朝食が3時過ぎだったので無理もない。刈込池のあるあたりの紅葉をのぞき込みたいところだがガスで何も見えない。朝は駐車場から山頂が付近が見えていたのに、ガスですべてが隠れている。稜線のブナ林が色づき始めていて、ガスのためにスライドガラス越しに見ているようで、これもまた雰囲気があっていいなと、自分に言い聞かせる。本心は、すかっとした青空を期待していたが、高度を上げるごとにガスの濃度が高くなのとは反比例して、期待の方が徐々に薄くなっていった。


稜線のブナ林の紅葉

 しかし今回は別山往復という目的があり、無駄な時間は使えないのでひたすら登る。険が岩も知らずに通過し、標高2000mを越えたあたりで雲の上に出ることができた。肝心の紅葉の部分は雲の中だったが、雲の上は青空が広がっていて、別山まではっきりと見渡すことができる。最後の急登をしのぎ、標高2128mの三ノ峰山頂に立つ。別山までの見通しは大変よく、間髪入れずに別山へ続く稜線を歩き出す。


ナナカマドの実が綺麗だ。葉はすべて落ちていた


三の峰避難小屋


三ノ峰山頂2128mから見た別山2399m

 稜線の最低鞍部は2040mほどなので、苦労して稼いだ標高をここで100mほど捨てなければならない。そして標高差約350mを登らなければならない。最低鞍部付近はシラビソが少し生えているが、殆どは笹の稜線なので展望がいい。標高点2208mで御手洗池のある、台地というか稜線の肩に乗る。風もなく穏やかなので、別山が水面に写りいい構図の写真が撮れそうだ。是非とも花の時季に来てみたいものだ。


御手洗池から見る別山

別山へは、この御手洗池から標高差200mを登らなければならない。それほどゆとりの時間があるわけではないので、体が冷えないうちに山頂を目指す。多くの登山者は三ノ峰までで、別山を目指した登山者は私を含めて数人だった。


別山から見た三ノ峰


別山から見た白山御前峰、手前は別山神社

風もなく穏やかな山頂だ。すべてが雲海に沈み、そこに浮かんでいるのは2000mを越える山だけだ。従って余計な物は見えないので、山域の同定が容易だ。南から順に、御岳、乗鞍、中央アルプス、北アルプスだ。空気がかなり澄んでいるので、遠くの山がすっきりと見える。

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