2005_10_1,2 唐松岳、五竜岳(北アルプス 後立山連峰) |
■唐松岳、五竜岳(北アルプス)2005年10月1日2日No.343 隊長 唐松の 山荘過ぎて ガスの中 テントに潜り 雨風しのぐ
秋雨前線が予想以上に早く南下してきた。アルプスの紅葉は今週か来週が見頃になると思われるが、来週末は仕事が入り行けないので、前線が気になっていたが強行した。前線下のアルプスの2500mの稜線はどうだったかは、想像におまかせする。唐松のピークは踏んだものの、五竜に関しては、初日、二日目ともに山頂アタックの機会をうかがったが、天候は悪化するのみ、次回の楽しみに残しておいた。 ページ1 ページ2 4時半に目が覚める。車から降りて夜空を見上げると、星が少し見えている。秋雨前線の南下を天気予報が伝えていたが、今日一日でも持ちこたえてくれと願う。予定通り予約しておいたタクシーが5時に迎えに来た。
低い雲が気になるが、朝日が背に受けながら歩き始める。いつものように仕事が終わってから出かける強行軍なので、疲れがたまっている上に睡眠不足なので足が重い。今回は少し荷物を軽くし水を入れた重量は16.5キロほどだ。この時期少しでも寒気が入ると初冠雪になることもあるので、装備はそれほど落とすことができない。
空を見上げると雲の合間から青空が覗いている。右手の白馬岳が朝日に輝きだした。なかなかいい雰囲気で、八方山荘まで歩き進める。今回はそれほど距離を歩くわけでもないので、朝の雰囲気を楽しみながらのんびりと歩くことにする。山荘を過ぎ徐々に高度を上げていくと、後ろ立山連峰の全容が見えてきた。右手には白馬三山やV字型の不帰瞼、左手には五竜岳、鹿島槍ケ岳、帰路に使う遠見尾根が見える。いずれの山頂部分もガスに隠れているのが気になるところだが、天候が悪くなれば撮影もできないので、条件があまり良くないが、写真を撮りながら歩き進む。
八方池あたりまでは非常によく整備された道で、遊歩道のようになっている。八方山1974mを過ぎ約30分ほどで八方池に到着した。八方池で不帰瞼を移した写真を撮りたかったが、黒い雲が被さってきて、さざ波が立っていてはどうにもならない。朝から雲の高度も下がってきたようで、雲の中に入るのも時間の問題となってきた。池を過ぎるとダケカンバやナナカマドなどが多い樹林帯に入る。今年の紅葉はまずまずのようで、いい色を出し始めている。尾根のコースなので基本的には展望がよく、後立山連峰の山々が見え隠れしている。結局、山々の勇姿が見られたのは、このときが最後だった。
ページ1 ページ2
|
2005_10_0102 |