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2005_06_26 硫黄岳、横岳(南八ヶ岳)

 

硫黄岳、横岳(南八ヶ岳) 2005年6月26日 No.332 隊長、うさぎ

(26日1:00)桜平(5:45)〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜桜平(15:30)〜鈴鹿(19:10)

 4時20分に起きて5時前に、前回よりも1時間ほど早く桜平を出発できた。桜平周辺は前回よりも車が多く、空梅雨を見込んで少し早くから夏山シーズンを楽しむ登山者が多いのではないだろうか。ゲートには昨夜から中型のバスが停めてあった。今日は気温が真夏並みに上がりそうだが、出発地点となる桜平は標高が2000mほどあり、早朝の林道を清々しく歩く。夏沢鉱泉で前夜泊の登山者と出会う。個室があり、食事もお風呂もいいとのこと。料金は7500円らしい。

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 前回にはなかった、ゴゼンタチバナが白い花をつけている。沢筋の登山道にはヤグルマソウの特徴ある葉が目を引いているが、花柄を伸ばしたところで、まだ花は開いていない。オーレン小屋では30人以上と見られるツアー登山客が出発の準備をしていた。少し休みたかったが、自分たちのペースで登りたかったので先を歩く。オーレン小屋から夏沢峠は、雰囲気のいいシラビソの美しい原生林の中を歩く。それほど傾斜はないが、石がごろごろとしているので歩きにくい。ひとがんばりして夏沢峠に到着した。まだ朝食を食べてなかったので、昨日コンビニで調達したおにぎりをほおばる。峠にはガスがかかっていなかったが、大気の透明度は低く、前回のような遠望は望めない。そうこうしているうちに、先ほどのオーレン小屋で出発の準備をしていた団体さんがやってきたので、先に硫黄岳をめざすことにする。登山道脇にツマトリソウが一輪、花を開いていた。


ヤグルマソウ


夏沢峠


セリバオウレン

森林限界を越えると、展望が開けてくる。振り返ると天狗岩あたりまでなら展望ができる。わいわいがやがやと先ほどの団体さんの声が樹林から聞こえてくる。透明度こそ低いが、風もなく穏やかな天候に感謝する。硫黄岳までの登りで最初に目についたのはイワウメだ。岩にびっしりと張り付いて、花はちょうど見頃を迎えている。前回からまだ2週間ほどしか経過してないが、花を見ていると季節の移り変わりが感じられる。


天狗岳


イワウメ


イワウメ

イワウメを楽しみながら更に上部に登るとキバナシャクナゲがところどころで見られる。花期は終盤にさしかかっているようだ。火口を覗き込みながら歩き、傾斜がゆるむ頃に山頂に到着した。花を見ながらゆっくりと登っているので、前回よりも時間がかかっているようだ。硫黄岳山頂でなっきーさんに携帯でコールしたが、電源が入ってないか圏外のようだ。(このときは1時間ほどのニアミスだった。我々が登り付く1時間ほどまでにここを通過したようだ)


イワウメと赤岳


チシマアマナ


硫黄岳より南八ヶ岳の稜線を望む

横岳へは、硫黄岳山荘のある鞍部まで一旦下り、再度登り返すことになる。登り返すといっても標高差はまありない。今回は西の断崖に沿って歩いてみる。前回は花柄も出ていなかったハクサンイチゲが咲き始めたところだ。花が開いたばかりで小振りに見えるが、まとまって咲いているところもある。足下をよく見るとオヤマノエンドウに混ざって、チシマアマナが見つかった。花が少ないときは、よく観察するので見落とすこともないが、この季節、白い花が多いので、小さな花は見落としがちだ。


ハクサンイチゲ


ハクサンイチゲ

山荘が近づいてくると、ウルップソウが見られまじめる。今回はちょうど見頃となっている。もう少し群生しているといい写真撮れそうだが、自然のものなので贅沢な注文は出せない。


ウルップソウ


硫黄岳山荘の散策路に咲いていたミヤマクロユリ


稜線を彩るコイワカガミ


オヤマノエンドウと硫黄岳


セリバオウレン

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