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2005_06_19 伊吹山

 

伊吹山 2005年6月19日 No.330 隊長

3合目〜山頂の散策路〜3合目
この時期の伊吹は、夏の花がまだ顔を出していない。山道を飾っていたオドリコソウの花も終わり、山頂ではグンナイフウロが幅を利かせていた。

いつもの3合目の駐車場は路肩も含めて満車状態で、車を止める余地が全くない、仕方なしにバックして路肩に停めようとすると、作業車が近づいてきて、もう少し先まで入ってもいいよと行ってくれた。登山道を横断すると左手に駐車場が作られていて、すでに2,3台の車が停めてあった。ここは駐車禁止と思っていたが、利用しても良さそうだ。準備を整えて3合目をぶらぶらと歩く。ササユリを確認して、山頂を目指す。5合目に付く頃には全身が汗だくだ。夏の伊吹の先例を受けた気分だ。少し風邪気味で、体調は優れないが、なぜか足は軽い。先週の八ヶ岳で高所順応したのか、心肺機能はいたって元気だ。目立った花も少ないので、とりあえずは山頂まで、前を行く登山者を全部追い越してグイグイと調子よく登る。
高度を上げるにつれて気温も下がり、頬をなでる風が心地よい。山頂の遊歩道に出て、小屋の裏手まで進む。まだ昼には早いが、区切りがいいので昼食にする。キャベツをたっぷりと使って焼きそばを作る。Tシャツ一枚だが、山頂まで来るとちょうどいい気温になっている。ドライブウェイで上がってきた観光客で賑わっている。何かイベントをしているらしい。いつものことだが、上野方面を見下ろして、あれー、歩いても登れるみたいだ。どうも我々山屋とは種族が違うようだ。観光客は、この山頂の遊歩道を歩いて何を感じているのだろうか、聞いてみたくなってくる。遊歩道を一周し、花の咲き具合を確認して帰路につく。

3合目:目立つのはエゾフウロやノアザミ、アカツメクサなど。夏の主役になる花はまだ見られない。河原松葉の特徴ある葉が確認できる。ユウスゲはまだこれからで、気の早いのが一輪咲いていた。松の下のササユリを探したが、僅かに2輪ほどだった。今年は花が少ない。
山道:イブキガラシ、キバナノレンリソウ、イブキノエンドウ、クサフジなどが見られる。参道沿いのオドリコソウはすでに終わっている。山道の上部では、イブキシモツケ、ヒメレンゲ、グンナイフウロ、イブキガラシなどが主役を務めている。
山頂散策路 :イブキガラシとグンナイフウロが大半を占めている。白い花をつけているのは、コバノミミナグサとクサタチバナだ。葉の大きいマルバダケブキやヤグルマソウが確認できるが、まだ花は見られない。イブキトラノオが少しだけ咲き始めている。


エゾフウロ


ノアザミ


コイバナノレンリソウ


イブキシモツケ


イブキシモツケ


ヒメレンゲ


イブキガラシ



グンナイフウロ


ヒメレンゲ


グンナイフウロ


クサタチバナ


オドリコソウ


コバノミミナグサ

 

2005_06_19