最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2005_05_3 ハライド、国見

 

ハライド、国見岳(鈴鹿)2005年5月3日No.321 隊長

朝明渓谷〜腰越峠〜ハライド〜青岳〜国見岳〜根の平峠〜朝明渓谷

この時期、花を求めて行きたい山はいくらでもある。悩んだ末に国見のアカヤシオに決めた。今年のアカヤシオは近年にない花付きをしているし、天候にも恵まれている。花の時季は短い。ねらいを絞って毎年出かけているが、天気に恵まれなかったり、花付きが悪かったりと、ここ数年は運にも見放されていた。

朝明の駐車場はほぼ満車状態である。キャンプ施設も利用が始まり、登山者のみならず家族連れや若者のキャンパーで賑わっている。天候は回復傾向にあり青空が覗きはじめ、若葉が萌え始めている。橋から渓流を見下ろし、さわやかな風に吹かれていると実に爽快である。さて今日の山歩きはどんな出合があるか期待と不安が交錯する。

駐車場から見返り橋を渡ってすぐ左折し鉄橋を渡り右折すると東海自然歩道に入る。左に行くと湯ノ山である。ここは直進すると林道が途切れ自然と登山道に入っていく。腰越峠までは谷沿いのコースなので迷うこともない。両岸にはイワカガミの花が見頃を迎えている。イワウチワの花が終わった頃に花が咲き始める。山地ではごく普通に見かけるが、どうもカメラに納めないと落ち着かない。

谷の上部は大きな花崗岩が転がっているので、落石だけは十分に注意したい。谷の上部は険しい地形になっていて、まっすぐに進んでしまうと断崖になっているところがあるので、岩に書かれた目印の赤ペンキに従う。比較的水量豊かな谷も上部になると伏流するが、再び現れる。給水は峠手前までOKだ。私はビデオの撮影があるので、年配のご夫婦と抜きつ抜かれつ谷を登る。

腰越峠はレリーフの付いたケルンが印象的だ。とりあえずはハライドの登り、国見や御在所のアカヤシオの咲き具合を確認することにする。年配のご夫婦もハライドを目指しているようだ。ハライドの西斜面もアカヤシオが多そうだが、花期が過ぎて締まっているのが残念である。先日の鎌ケ岳のアカヤシオの開花の状況から推測すると、今日あたりは標高が1000m以上が見頃を迎えているはずだ。

日本列島が移動性の高気圧に包まれているようで、大気の透明度が高くて遠望がきく。紅葉の時期の鈴鹿も綺麗だと思うが、新緑の頃も捨てがたい。ゆっくりと展望を楽しみたいが、ビデオ撮影のお役目があるので、なかなかのんびりとできない。急ぎ、腰越峠まで降りて国見方向へ登り返す。

本日ここまで、続く

 

2005_05_03