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2005_03_26 頭蛇ケ平

 

鈴北岳周辺散策2005年4月1日 No.313 隊長

国道306号線が通行可能となったので、鞍掛峠から鈴北岳に登った。県境稜線から見る鈴北岳は残雪が多く、山頂までの半分以上は雪上の歩行となった。背丈を越す笹が雪に隠れ、いつもとは違った雰囲気の登山道になっている。天気が崩れる前とあって展望は勝れないが、早春の気配を感じながら雪の上を歩くことができた。

翌日の天候が芳しくないのと、長らく通行ができなかった国道が痛苦可能となったので、登山者が多く詰めかけていた。もちろん花の時期でもあるわけだが。コグルミ谷登山口を横目に鞍掛峠を目指す。コグルミ谷周辺は路肩駐車も含めて、多くの車が駐車してあった。しかし下の駐車場は空きの状態だ。新緑の季節には車で溢れるだろう。鞍掛峠周辺はほぼ満車状態で、僅かに開いているスペースで10人ほどのグループが準備中であった。このグループの後塵を拝したくないので、急いで準備して出発する。

峠までの道は少し荒れてはいるがいつもと変わらない様子だった。花を見つけようと下ばかり見て歩くが、スミレの類もまだ花は開いていない。本日は行程が短いのでローペースで歩く。しかし峠に着く頃には額に汗が滲み、春山を実感する。鞍掛地蔵に赤の前掛が着けられているのが印象に残った。いつから着いたのかと昨年の記録を見てみると、昨年の今頃はまだ写真に写っていなかったので、春以降に着けられたことになる。昨年は分県ガイドの取材のために鈴鹿北部を離れていたので少し久しさを感じた。少し花を期待していたが、まだ時期が早いとわかり、登りに専念する。

峠から約1時間で鈴北山頂に到着する。山大好きさん設置の山名板が目を引いた。山頂に留まるグループは少なく、皆さん思い々の方向に歩いていった。鈴北の草原は残雪がアクセントになって見応えがある。しかし頭の中はフクジュソウ一色になっている。とりあえずはフクジュソウを見るために鈴が岳に向かって歩き始める。前回ここを通ったのは3年ほど前だったような記憶があがる、手強い笹も枯れていて随分と歩きやすくなっている。かなりの残雪はあるが南斜面が雪解けが進んでいる。石灰岩地形の中で福寿草を探すが、つぼみの堅いものばかりだ。北部鈴鹿ではこの山域が、福寿草の花が最も遅いのかもしれない。

コルまで降りて崖縁に沿って西のボタンブチまで歩くことにする。南斜面は雪解けが進んでいる。風もなく穏やかで、早春のオオイタヤメイゲツ林は実に雰囲気がいい。石に腰掛けて昼食休憩にする。

本日は花曇りの天気なので、ぱっと開いた福寿草にはお目にかかれなかったが、岩の間だの日だまりを探すと頃合いのものが見つかる。来週天気がよくなれば盛期の福寿草が見られるかもしれない。しばらく展望を楽しみ帰路につく。

 

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