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2005_02_06 鎌ケ岳(鈴鹿)

 

鎌ケ岳(鈴鹿)2005年2月6日 No.307 隊長

宮妻からピストン(8:15〜17:00)

冬の鎌ケ岳が撮りたかったので、しっかりと装備を調えて宮妻に向かった。実は昨日も水沢まで来たが、鈴鹿の山がすっぽりと雲に隠れていたので断念した。鎌尾根からの遠景も撮りたかったが、登りに5時間も使ってしまい、タイムアウトになった。残念!!

雪と青空、この両方を満足させる週末はそれほどない。昨日は山麓まで行ってみたが、雲が低く断念した。今日は昨日よりも天気がいいという予報だが、相変わらず雲が多くすっきりとしない。宮妻の林道はまだ通行止めのままだ。展望の駐車場に車を入れる。誰もいない。車を降りるなり滑りそうになった。しっかりと凍っている。準備を済ませ林道を歩き始める。完全に凍結しているので滑って歩きにくい。鎌尾根も歩く予定なので、装備が多くザックが重い。20分ほど歩くと体が温まってきた。しかしなぜか体が重い。どうも調子がでない。疲労がたまっているのだろうか。登山口でひと休みするが元気が出てこない。ひと汗かけばなんととかなるだろうと、重い腰を上げる。撮影は鎌ケ岳のみときめて、登ることに専念する。

沢を渡ると急登が始まる。凍結はしていないので、しばらくはアイゼンを着けずに登る。ザックが重いのは承知しているが、それにしても足腰に力が入らないのでちんたらと歩く。水場の手前で気分転換にスノーシューをはく。水場からは段差の多いコースのなるので、かえってスノーシューが邪魔になる。ここでアイゼンを装着する。ここから積雪がぐんと増えてくる。登りもきつく、思うように進まない。ラッセルが始まった。スノーシューを履けば効果ありそうだが、すぐ先に段差があるので脱着が面倒だ。積雪が膝を越えだしたので、レインウェアを着ける。誰もいない山の中でひとり雪と格闘しているのはオレくらいだなと思っていると、奇特な方がもうひとり登ってきた。「おさきに!」「どうぞどうぞ!」これでラッセルが少し楽になった。先週の感触からすると、雪が少し締まりはじめていたので、大丈夫だろうと思っていたが、先週の大雪でかなり雪が供給されている。登るにつれてさらさらで締まり難くなってきた。掘割に入ると腰まで沈む。一旦はまるとあり地獄のようになり、重いザックを下ろさないと脱出できない。雪でたわんだアセビが邪魔だ。スノーシューを着けたいが、登山道は狭くて段差がいくつもある。こまめに脱着すればいいが面倒だ。樹幹から鎌ケ岳が見え隠れしているが一向に近づかない。このルートは風裏になり、雪が積もりやすくなっているのだろう。時間ばかりが経過していく。しかしかんとか岳峠の南のピークに這い上がることができた。遠望がきくが青空がない。ネギとチャーシューをたっぷりと入れてラーメンを作ることにする。アルミボトルのふたが凍り付いて開かなない。ペットボトルのお茶もシャーベットになっている。ゆっくりとラーメンを食べて、足早に流れていく雲の間隙を縫って射し込む日差しを待つ。「動かざること山の如し」1時間で1度チャンスがあった。時計を見るともう14時30分だ。体調が戻らないのでちんたらと下山する。


雨乞岳


入道ケ岳

 


中部国際空港


鎌尾根のせっぴ

 

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