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2005_01_10 高見山(台高)

 

高見山(台高)2005年1月10日 No.304 隊長

大峠からピストン(9:40〜13:40)

寒波が来ているときがチャンスだ。昨日、三峰山から高見山を見て行きたいと思った。平野部は快晴であったが、山の気象は別ものだ。とりわけ山深い台高は、天気予報などあてにならない。とりあえずは現地に出向いてみることだ。大峠に上がる車道は雪が踏み固められて、日陰はまさにアイスバーンの状態だ。進化したリアルタイム4WDシステムが、絶妙に4輪にトルクを配分しているのがわかる。トラクションコントロール、フライバイワイアー、ABSがすべて作動している。そんなことはどうでもよいが、雲が低くたれ込んでいて撮影には絶望的天候だ。駐車場の気温がマイナス2度だから、樹氷はよく育っているだろう。頬をさす寒風が吹き荒れているが、登っているときは体が温まるからいいが、立ち止まって待ちに入ると、とたんに寒くなってくる。山頂の気温はマイナス5度くらいだろうか。

大峠の駐車場へは次々と車が入ってくる。この時期の高見山の人気を垣間見ることができる。駐車場の気温がマイナス2度だ。最初からアイゼンを装着しゆっくりと階段を登る。山頂は雲の中で、風雪が激しく改善の気配は感じられない。樹氷はよく育っていて、役者はたくさん揃っているが、舞台の準備ができないといったところだ。今日は出番がないかもしれないが、とにかく山頂を目指す。大峠からだとそれほど時間はかからない。時間をかけて期待しながら登ってみたが山頂までシャッターチャンスはなかった。避難小屋は満員だ。その先で一人のカメラマンが三脚で、寒風に身をさらしながらチャンスをうかがっている。いかにも寒そうだ。風雪の中、モチーフを探しているうちに凍えてしまいそうだ。さっさと諦め、停まってしまうと凍えてしまうので、少し尾根を東に歩いてみることにする。一人分トレースがあったが、途中で引き返して居るみたいだ。気温が低いので雪質は抜群によろしい。風雪を避け、南斜面にツェルトが張れそうな場所を探す。雪のあると時は設置が簡単だ。細引きでツェルトを張って、中に潜り込んでからストックと雪で居住区を広げる。ものの3分もあれば快適な空間を作ることができる。ガソリンコンロに点火すると、一気に室温が上昇する。ザックにくくりつけた温度計が10度を指している。ゆっくりと食事をし、暖かいコーヒーを飲む。時に明るくなるので、ツェルトの通風口からの外を覗くが青空など見えやしない。それどころか、雪の粒がツェルトをパシパシと叩いている。1時間ほど待ったが、回復の気配はない。「今日は諦めよう」と決心しもう一度山頂に戻り、時間を稼ぎながら降り始める。展望のいい小広場まで降りると、なんと青空が覗き始めた。やはりチャンスが巡ってきた。じっくり構図を検討しながら場所を変える余裕などない。チャンスは僅かな時間だった。満足して帰路につく。

新しくできた飯高駅の「ゆ」の駐車場が、昨日も今日も満車状態だ。はやっているのだろうか?

 

2005_01_09