最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2005_01_09 三峰山(台高)

 

三峰山(台高)2005年1月9日 No.303 隊長

ゆりわれ登山口から山頂をピストン(9:05〜14:00)

PDF版はこちらです

車に荷物を詰め込み家を出たのはいいが、行き先が定まらない。昨晩は、行き先を三峰山か竜ヶ岳かで悩んだが、結論として鎌ケ岳もおもしろそうだということとなった。しかし朝起きてみると、昨年の雪辱もあり心が揺れている。とにかく家を出て国道までくると、白銀の鈴鹿が手招きしていたので、思わず進路を北にとった。鎌ケ岳なら、山容、コース、雪、展望など楽しめる要素が多いので、条件が悪くてもそこそこ楽しめる。一方三峰山は、展望などは楽しめるがやはりメインは八丁平の樹氷の一点につきるので、天候が悪ければ楽しみは極端に少なくなる。この葛藤を打ち払うにはリスクの高い方を選んだ方が後味もいいだろうと思い車をうターンさせる。


山頂から室生の山々を見る

9時過ぎにゆりわれ登山口から入る。休みなしでヒメシャラ帯まで登る。積雪は数センチほどだが凍り付いていてよく滑るのでアイゼンを装着する。それからひと登りでゆりわれに到着した。尾根筋は膝下くらいまでの積雪があるが、問題なく進むことができる。スノーシューを置いてきて正解だった。樹氷がよく育っていて役者は揃っているが、雪雲が山をかすめて足早に流れている。

山頂につくとガスで視界が悪い。山頂からの展望も良くない。時間稼ぎにまだ早いが昼食をすることにする。気温はマイナス5度を下回っている。少し天候の回復のチャンスを待ちたいが、この気温では寒くてのんびりと座って居るわけにはいかない。ツェルトをザックから引っ張り出して中に潜り込む。保険でいつも持ち歩いてはいるが、このような日には有効な手段となる。ガソリンコンロに点火すると暖かくなってきた。しばらくはラーメンが続いていたので、今回は嗜好をかえて、コンソメ風野菜スープにパスタを入れてみた。やはりこの時期は暖かいものに限る。ゆっくりと昼食を済ませツェルトをたたむと、山頂が賑わってきた。皆さん震えながら昼食をとっているようだが、テントを持ち込んでいるグループもあった。少しガスが晴れ室生方面の展望が開けてきた。少しは期待できそうなので、八丁平に降りてチャンスを待つことにする。


八丁平の樹氷

動かざること山の如し。水銀柱はマイナス5度を指している。寒風吹きすさぶ中、1時間ほど仁王立ちになりシャッターチャンスを伺う。指先がしびれるように痛く、頬は徐々に感覚がなくなってきている。30秒ほどのチャンスが2度ほどやってきた。露出はプラス2/3で一発勝負だ。このカメラの特性から、プラス1/3でもいいと思ったが、ピントと構図を決めるのが精一杯だ。

私以外にも2名のカメラマンが日の光に一喜一憂していた。青空と樹氷を狙っているようだが、皮肉なことに自分の構えた構図の背景に青空がやってこない。


八丁平から飯高町をみる

一時間ほど粘ってみたが、これ以上条件が良くならないだろうと判断し帰路につく。駐車場におりると高見山が手招きをしていた。


高見山

 

2005_01_09