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2004_11_28 イワクラ尾根から入道ガ岳

 

イワクラ尾根から入道(鈴鹿)2004年11月28日(日)No.295 隊長

宮妻渓谷入口のもみじ谷はぱっとしないが、キャンプ場までの渓谷はモミジが多く、今が見頃となっている。天候が安定していれば、来週までは大丈夫だろう。ただし、車で入れるのは、展望台までだ。分県登山ガイド「三重県の山」13入道ガ岳で紹介しているコースをトレースした。しばらくイワクラ尾根を歩いていなかったので、昨夜思い立ち、歩いてみることにした。

もみじ谷を過ぎると林道入口に通子止めの看板があるが、展望台までは入ることができるので、そこまで車を進める。ここからは完全に通行止めになっていて、歩いてから通れるが、車は無理だ。駐車場は満車なのでひとつ下の駐車場に降りる。


宮妻渓ヒュッテ

もみじ谷の紅葉を見るとがっかりとするが、キャンプ場まで足を伸ばすと紅葉を満喫できるだろうが、一般の観光客は展望台からUターンしている。この時期に入らないと分からないが、楓の多い渓谷だ。山の紅葉はすでに終わったいるが、渓谷は今が盛りだ。思うままにシャッターを切りながら歩いていると時間のたつのも忘れてしまう。アルファ7のシャッター音が心地よい。

 

キャンプ場を過ぎて空がまだまだ遠い。林道歩き約1時間半でやっと奥ノ沢の登山口に到着した。少し手前に水沢峠への分岐点があるが、それを過ぎてから少し林道を進んだところにある。広々とした砂の河原になっていて、谷の水も豊富で、野営地としても評価は高そうだ。


奥ノ沢登山口 通報ポイント1


奥ノ沢の上部

登山口にはりっぱん通報ポイントが設置されているが、ひとたびコースに入ると、踏み跡は薄く、初心者ではルートを定めるのに迷うことも多いだろう。しかし谷を忠実に詰めれば、かならず尾根に出るはずだ。炭焼きの窯跡が多く、また枝沢の奥まで石積みの砂防堤が作られているのには驚かされる。何度も谷を渡り返しながら進むと、いつしか谷の水も涸れ傾斜もきつくなってくる。一休みしたくなる頃に踏み跡のはっきりとしたイワクラ尾根のコルに出る。イワクラ尾根通報ポイント3となっている。まっすぐ進むと岩谷に降りる。


イワクラ尾根奥ノ沢分岐

イワクラ尾根はブナがちらほらと見られ、樹間からの展望も良く実に雰囲気の良い尾根道だ。ほどなく仏岩に出る。展望は抜群だが、下とはスパッと切れ落ちているので要注意だ。雲母、鎌、宮越へつ繋がる稜線がよく見える。この季節になるとどこまで植林が進んでいるかがよく分かる。この山域に関しては、植林域が少ないのは有り難い。次回は是非とも紅葉の時期に歩きたいと思った。


仏岩からの展望 鎌ガ岳と鎌尾根


仏岩

鈴鹿には巨岩奇石が多いが、この仏岩の特徴のある岩だ。磐座(いわくら)は、神の降りるところだそうだが、ここも磐座だといわれている。イワクラ尾根は、磐座のある尾根と解すればいいのだろうか。そして少し進むと重岩がある。


重岩

快適な尾根歩きはこのあたりまでで、ここからは高度を大きく落とし、その分だけ登り返すことになる。しかも道はあまり良くない。痩せ尾根には注意が必要だ。


椿大社奥宮

アセビが多くなってくると奥宮は近い。ここまでは誰にも合わなかったが、ここで初めて単独男性の登山者と会う。「金丸さんですか」と声をかけられたので、誰だろうと思ったが、よくHPや本を見てくれている方のようだ。世の中狭いもんだ。風が出てきたので、奥宮で昼食にする。入道は自宅から一番近い山だが、灯台もと暗しで、あまり登っていない山だ。奥宮からの眺めはなんだか懐かしい。


奥宮から入道ガ岳山頂


山頂の鳥居

山頂を経由して、新道コースで降りる。笹原から見る鈴鹿の山並みが実にいい。途中に林道と新道の分岐がるが、うっかりそのまま直進してしまう。こんなにいい道だったかた降下を続けるとなんと林道に出てしまった。降りる尾根を一本間違えたようだ。地形図を広げ修正の方法を検討する。なるべく登り返しは避けたいので、林道をそのまま終点まで進みトラバースすることに。ところが終点まで来るとトラバースどころではない。断崖になっている。少し登り返し上部をトラバースしようとしたが、アセビのブッシュに突入。結局、降りた分だけ登り返すことになった。尾根を間違えたときは、降りた分だけ傷口が広がることになる。


林道コースと新道コースの分岐

少し天候が回復し、コントラストの効いた鈴鹿の山並みの展望が開けた。登り返しのご褒美なのだろうか。コースを修正し一気にキャンプ場まで降りた。谷の紅葉がきれいだった。


キャンプ場近くの堰堤


平成19年3月31日まで通行止め

重機が入れば、一日で修復できそうだが?それにこの通行止めの区間は、特に道路は壊れていないが、どうして立派な測道がつけられているのだろうか。道路に亀裂でも入っているのだろうか。

林道で、ストックの一番下を落としました。見つけた方はご連絡下さい。

2004_11_28