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2004_09_11,12 立山、西鎌尾根(北アルプス)

 

倶留尊山(室生)2004年9月18日No.284 隊長、うさぎ

日本列島が高気圧の狭間に入り天候が安定しない。予定していた2泊3日のアルプスはキャンセルしたのは正解だった。この時期にいきたい山はいくらでもある。午後から天気が崩れるので短期決戦できる山を選定した。それで倶留尊山にて秋の七草を愛でる。

倶留尊山荘の近くの東海自然歩道登山口10:00〜亀山峠〜二本ボソ〜倶留尊山〜二本ボソ〜亀山峠〜登山口14:00

太郎生から池ノ平に入る。天候が悪くなりそうなので三重県側は閑散としていた。売店でおばさんが地元の産物を販売しているのを初めて見る。お品書きが屋根の下に貼り付けてあるが、小さくてよく見えない。帰りに時間があればと思い通過する。登山口にすぐ横に車を停める。都会自然歩道がこれから向かう亀山峠を越えて奈良県まで通じているが、ここからは杉林の石畳の道になる。あまり歩かれている様子はなく、石の上に乗ると良く滑る。今日は湿度が高く蒸し暑い。ただ、峠までは花が多いのがこのコースの特徴だ。ヤマホトトギス、ハガクレツリフネ、イヌショウマは、この道筋の常連だ。


ヤマホトトギス


ハガクレツリフネ


イヌショウマ

これでもかというくらいハガクレツリフネを見ると亀山峠に到着だ。杉林の登山道から一気に草原の端っこに出るので、一気に気分が盛り上がってくる。萩の花やススキが目に飛び込んでくる。先週のアルプスは花もほとんど無かったが、里山は秋の花盛りだ。秋の七草は、キキョウ、ナデシコ、クズ、フジバカマ、ハギ、ススキ、オミナエシだが、キキョウとクズ以外は全部あった。昨年はキキョウを見ることができたが、今年は見あたらない。マツミシソウも見たいので、探しながら草原の縁を登っていく。


ツリガネニンジン

 


カワラナデシコ

ひと汗流して二本ボソに着く。この手前の小屋で料金の徴収があるのだが、今日は小屋が閉まっていた。小屋の前に料金徴収箱があるので、二人分の千円を箱に入れる。展望の良い二本ボソで一息入れる。蒸し暑いといえでも、季節は秋になっている。尾根を駆け抜ける風はさわやかだ。空模様も怪しくなってきたので、休憩もそこそこに山頂を目指す。シャクナゲがたくさん花芽をつけている。今年はさっぱり駄目だったので、来年は大いに期待ができそうだ。コウヤボウキ、ママコナが良く咲いている。鞍部から一気に山頂に出た。木陰のベンチに座やいなや雨が落ちてきた。あわててツェルトを取り出し気につないで雨宿りをしながらの昼食となった。


コウヤボウキ


ママコナ

通り雨のようだが西の空は雲に覆われていてこれから本降りとなりそうだ。雨のやんだのを見計らい下山にかかる。マツムシソウを探しながら登ってきたが、どうも今年は見つからなかったなと思い峠の手前まで来ると、なんと道に真ん中に咲いていた。キキョウが心残りだったが、マツムシソウをみれたので満足だ。14時に下山し、みつえ道に駅までくると大粒の雨が落ちてきた。アルプスを中止して良かったなと思った。


マツムシソウ


ツルニンジン

 

2004_09_18 くろそやま