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2004_07_24 御在所岳 鈴鹿

 

激暑の御在所岳(鈴鹿) 2004年7月24日 No.278 隊長

激暑の御在所岳に登る。今回の目的は山歩きにあらず。目的は一枚の写真。動機ははっきりとしている。越えなければならないのは標高差でもなければガレ場の通過でもない、夏場の鈴鹿の課題はなんといっても激暑対策だ。熱中症にならぬよう、常に水分を補給しなければならない。今回は、中道を上がって新道を降りた。家に帰って飲むビールは最高だ。

今回は時間の記録もとっていないが、御在所山の家の前に着いたのが確か10時前だった。激暑を避けてこの時期は鈴鹿を離れる登山者が多いが、御在所だけは別のようで、旧スカイラインは登山者の車で賑わっている。登山口近くにちょうど一台分開いていたので車を滑り込ませる。もうすでに車外の気温は30度を超えている。今日は645のカメラを持っているので荷が重い。水の量もいつもより多いので、ザックの重さは10キロを超えている。先週、常念岳の登山口に立ったときは、さーこれからだ、がんばろうと気合いが入ったが、今日は暑さで気持ちが萎えてしまいそうだ。しかしはっきりとした目的があるので、この目的の完遂のために歩き出す。

 

スローペースで歩くことを心がけたが、おばれ石に着いたときは全身から汗が噴出していた。見慣れた岩ではあるが、いつ見ても興味深く感じる。中判カメラは取り扱いが面倒で、どうしても三脚が必要になる。撮影ポイントが来るたびに時間のかかる面倒な作業が待っている。南風がはいっているので空気の透明度が低く、主役の山が引き立たない。


キンレイカ


コモノギク


シモツケソウ

御在所のこの時期は、花は望めないが、少しながらシモツケソウ、ご当地のコモノギク、キンレイカが咲いていた。一輪でも出会えると愛らしくて可愛い。展望の利くところすべてが撮影ポイントになるが、御在所本体が入る構図となると限られてくる。上部にいくにつれて少し暑さが和らいできた。木陰の風通しの良い所にいると心地よい。

最後の撮影場所の大黒岩に向かう。展望台からみると何人かが休んでいたが昼も遅くなったので、引き上げようとしている。早速大黒岩に降りて撮影業に勤しむ。日陰がないので暑いが、谷を駆け上がる風が心地よい。本日の昼食は、おにぎり1個とカップ麺。アルプスの豪華な食事と比べると実に質素だ。今日は目的がはっきりとしているので、他の楽しみを考えるゆとりが無かった。

目的を遂げれば、あとはさっさと降りるだけだ。久しぶりの新道に少しは新鮮さを感じたが、降下するにつれて、標高差と反比例するように気温が上がってきた。山頂でポカリをひと缶補給したが、山の池に着く頃には全部のみ干していた。

 

2004_07_24