歩人倶楽部  最新情報 レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2004_06_25 総門山

 

 

総門山(宮川村)2004年6月27日No.274 隊長

 総門林道 北総門山 林間コース 総門山 尾根コース 総門林道

梅雨の晴れ間をぬって、やり残し山の取材に出かけた。この時期、特筆すべき内容はないが、宮川流域というだけでポテンシャルは高い。鮎釣りはやらないので解禁日がいつかはわからないが、川は釣り人で賑わっていた。河原にはテントが張られ、村上げての催し物があるようだ。このコースで大杉谷自然学校を紹介する予定なので、ちょっと足を伸ばして自然学校まで車を走らせた。ここまで来たついでに、ダムを越えて船着き場まで行こうかと時計と相談したが、総門登山というメイン行事があるので、学校から引き返しフォレストピアに向かった。フォレストピアの賑わいを横目で見て総門林道に入ったところまではよかったが、なんと、通行止めではないか。フォレストピアから尾根コースで山頂をぴすとんするには時間がない。今日登っておかないと締め切りに間に合わない。答えは、通行止めは無かったことにし、路肩に片輪を乗せて通行止めをスルーして、行けるところまで行くことにした。林道上部で舗装工事をしているようだが、問題なく通行できた。・・・・・


大橋からみる総門山

梅雨の晴れ間とあって、大橋付近は笹濁り。この角度から見ると端正な山容である。台高の山々はまだまだこれからこの川を遡らなければならない。台高の玄関口の山というと失礼に当たる。独立峰的な存在の山だ。山頂へは、宮川中学校から牛飼コースが、奥伊勢フォレストピアからは尾根コースが北総門山頂まで通じているが、舗装された総門林道を利用すると北総門山の三角点のすぐそばまで車で上がることができる。駐車場やトイレも完備されていて、第3駐車場のヒメシャラの群生地には車いすで散策できる木道が整備されている。ここまで整備されていると、山麓からてくてく歩いて登るのも億劫になる。


宮川 たくさんの釣り人が


大杉谷自然学校

大杉谷自然学校は、「地域を愛するひとづくり」を使命とし、子供や大人を対象に自然を生かした各種のプログラムを展開する、官設民営型のNPOである。中でも登山学校は大変充実しており、年回30回ほど開催され、ベテランの登山ガイドがつくので、初心者でも安心して参加できる。


奥伊勢フォレストピア


北総門から 古ガ丸山と迷岳

総門林道は、第3駐車場を過ぎると、総門山へ続く尾根づたいにのび、総門山の山腹を巻いて終点となる。林間コース登山口は、総門山の北側にあり、何台かの車が林道脇に駐車できる。植林帯のジグザグを30分も登ると尾根コースの分岐点に出る。ここからはヒメシャラやブナの自然林になり、所々に展望が開ける尾根コースとなる。徐々に高度を上げながら尾根を西に向かうと15分ほどで山頂に到着する。山頂は展望がよく、眼下に宮川を見下ろし、遠くには高見山地の山々の連なりが一望できる。下山は尾根コースを利用すると、総門林道の終点に降り立つ。その後は林道を20分ほど歩き、出発点にもどる。


鏡岩


尾根のヒメシャラ林


期待していたヒメシャラも台風で落花

この時期に花は、ヒメシャラとバイケイソウが見られるが。開花時期を迎えたヒメシャラは先週の台風でほとんどが落花していた。しかし花がついていても、背が高いので間近に見たり撮影したりできないので、落花した花を見て雰囲気を楽しむのがいいのかもしれない。


バイケイソウが花盛り


落下したヒメシャラ


山頂の三角点

この時期にこの山を目指す登山者は少ないと思うが、林道が通行止めになっていたので、山頂には誰もいなかった。曇り空ではあったが、この日は高見山地の山並みを一望できた。


局ガ岳


山峰山


山頂から見る宮川流域


北総門山にある一等三角点


宮川村、手前は昴学園


北総門山展望台から見る総門山

登山コースとしてはあまりにも短いので、物足りなさを感じてしまうのも無理はない。そこで、北総門周辺の健康の森の散策をお勧めしたい。第4駐車場は、北総門山の三角点付近に作られており、展望台からの見晴らしがよい。

 

さて、2年半におよんだ取材が、本日をもって完了しました。やり残した山はいくつもありますが、これは第2版以降の課題として残しておきます。重たい荷物をおろしてみると、楽にはなると思いますが、原稿がまだできていないので時間はありません。しかし山を下りてから、徐々に開放感が体からにじみ出てきました。さて、次回はどんな山と出会えるかな?

 

 

2004_06_12