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2004_06_05 倶留尊山

 

倶留尊山(室生)2004年6月5日 No.271 隊長

駐車地(9:38)〜亀山峠(9:53)〜(10:29)二本ボソ(10:45)〜(11:08)倶留尊山(11:46)〜三ツ岩(12:08)〜西浦峠(12:25)〜東海自然歩道〜駐車地(13:26)

曽爾高原は秋のススキが有名だが、初春の野焼きの黒、新緑の緑と、年に何回か変身してくれるので、山としてのボリューム感は少ないが、四季を通じて訪ねてみたくなる山域だ。おそらくは今日が新緑のラストチャンスになるかもしれない。来週くらいから前線が居座りそうで、もしそうなるとしばらくは晴天が望めそうにない。

倶留尊山は、室生山地の中心部分に位置し、もっとも標高のある山である。県境となる稜線を境に、三重県側は急崖に奈良県側は緩やかな裾野になっている。奈良県側には曽爾高原を抱えており、曽爾少年の家などの施設もあり、年間を通じて多くのハイカーや登山者が賑わっている。登路は両県側にあり、入山者の多いのは奈良県側である。しかし三重県側からも、バス便を利用することができるので、決してアプローチは悪くない。

まず、中太郎生バス停から東海自然歩道の道標に従い池の平をめざす。枝道が多いが、案内がしっかりとしているので安心できる。池の平は高原の畑地になっていて、大変展望が良く、衝立のように立ちはだかる断崖が徐々に迫ってくる。


山道入口付近の杉林


山麓のコアジサイは満開

くろそ山荘を左に見て少し進むと山道入口に到着する。山道といっても東海自然歩道なので、石畳や階段状の道になっていて歩きやすい。亀山峠までは植林帯を歩き、最後に階段状の道をひと登りすると峠に出る。亀山峠は大変展望が良いところで、曽爾高原を俯瞰でき、雄大な景観が楽しめる。ここからは進路を北にとり、左に草原を見ながら稜線に沿って登っていく。


亀山峠からは曽爾高原を一望できる


亀山峠

池の平と大洞山、左にちょっとだけ尼ガ岳


管理木屋ここで入山料を支払う(私有地のため)


二本ボソからの絶景

草原を過ぎ植林の道を少し歩くと二本ボソに出る。管理木屋があるので、ここので入山料を支払う。二本ボソは岩場の小広場になっており、特に三重県側の展望に優れ、これから向かう倶留尊山や大洞山、尼ガ岳を間近に見ることができる。また、イワシの口と言われる断崖の露岩から眼下の池ノ平をのぞき込むと、足が竦むほどの高度感がある。


崖縁のイワシ口


二本ボソから倶留尊山

モチツツジ

山頂へは、ここからケヤキ谷の鞍部まで一旦下り、痩せ尾根を固定ロープや木の根に掴まりながら登り返す。山頂は小広場になっていて、ペンチも設置されている。樹林の中にあるが、樹木が切り払われているところから南と東の展望がある。

倶留尊山 山頂


三ツ岩から見る倶留尊山

西浦峠へは稜線をさらに北に向かう。するとまた管理木屋を通過するが、管理人が居るときは半券を見せればよい。これを過ぎるとアセビ、イヌツゲ林の降下になり、鞍部から登り返すと三ツ岩への分岐点があるので、立ち寄ってみると良い。再び植林帯に入り、緩やかに下ると西浦峠に降りる。ここを右に進むと出発点の中太郎生に戻ることができる。


西浦峠の指導標


民宿くろそ山荘

 

2004_06_05