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2004_05_21 迷岳

 

迷岳(台高)2004年5月21日 No.270 じんじんさん、なっきーさん、隊長

唐谷橋駐車場(8:45)〜尾根の鞍部(10:01)〜前衛峰(10:25)〜P930飯盛山(11:10)〜唐谷分岐(11:55)〜(12:41)迷岳山頂(13:44)〜唐谷分岐(14:10)〜唐谷川(14:47)〜二ノ滝(14:53)〜一ノ滝(15:29)〜林道終点(15:40)〜唐谷橋駐車場(16:38)

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8時半にスメールに集合し、車で唐谷橋手前の駐車場まで移動する。整備された駐車場が2カ所にあり、また登山口は橋の袂にあるので、マイカー利用の登山者にとってはこれよいアプローチはないだろう。車2台の先着があったようだが、登山者のものかどうかは確認できなかった。

 

 


スメール横の唐谷川から飯盛山


唐谷橋登山口

唐谷橋登山口には登山届けボックスが設置されている。しばらくは唐谷左岸の作業道の進むが、踏み跡から察すると余りよく歩かれているようには思えない。この作業道を5分も歩くと、植林帯の登り口に到着する。板きれに迷岳と書かれた指導標があるので、ここが入り口だとわかる。その周辺にはシライトソウがたくさん咲いていた。


シライトソウ


谷を離れ植林の急登にはいる

飯盛山尾根に乗るまでが大変だ。尾根の鞍に乗るまでの植林帯の急登は標高差350mはある。昨夜は帰宅が遅くなり睡眠時間4時間でこの日の登山を迎えたが、歩き始めて5分でパワー全開となり、眠気はどこかへ吹っ飛んでしまう。登山道脇にはシライトソウがたくさん咲いている。風が通らず蒸し暑いので一気に汗が噴出してきた。溜まらずに上着を一枚脱ぐ。尾根の手前では固定ロープの世話になり、これを通過すると鞍部は近い。


林内咲いていたミヤマナルコユリ

尾根に乗ると気持ちいい風が吹き抜けていく。ザックをおろししばしの休憩タイム。ここで第一ラウンドの終了といったところだ。ここが標高670mで飯盛山が809m。たいした標高差でもないが、痩せ尾根の急登が連続する。木の根や岩に掴まり、ひとつひとつフォールドを確認しながら登っていく。地形図を見ると尾根の東面は崖になっていて、樹木がないと恐怖感が何倍にも増幅しそうなところだ。難所は概ね2カ所ある。しかしフォールドがしっかりと確保できるので、思った以上に楽に通過できる。


飯盛山手前の痩せ尾根の急登

グイグイと高度をあげて前衛峰(809m)に到着する。(ここには飯盛山と書かれた山名板がいくつかさげてある。飯盛山はこの809地点なのか、この先の930地点なのか定かではないので、飯高町に問い合わせをして確認したい。参考に昭文社の地図で809が飯盛山となっていいる。飯高町のHPを見ると、930が飯盛山となっている。http://www.town.iitaka.mie.jp/enjoy/ssm/ssm_6.html)展望はなく、山名板がないとわからないだろう。見上げるとコシアブラの花がさいていた。葉をもむといい香りがする。


いい香りがするコシアブラ

前衛峰を過ぎると一旦高度を落とし登り返すことになる。ここからP930にかけても岩場の痩せ尾根通過が何カ所かあるため、変化があって時間の経過が早く感じられる。樹間から奥香肌湖を見下ろすことができ、ずいぶんと高度感は感じられるが、2時半ほど時間は使ったが距離的にはあまり進んでいないことが分かる。しかしP930までくると尾根の登りの傾斜もゆるくなり、ここからは距離を稼ぐことができる。


尾根の急登の樹間から見る奥香肌湖


ギンリョウソウ

P930から唐谷分岐まで約40分で到着した。このあたりは東側の傾斜が少し緩んでいるので稜線付近まで植林されている。この一帯はシャクナゲ、アセビが多く、ミズナラ、ブナ、ヒメシャラが少しずつ混ざりはじめている。時期は遅いと思うが、シャクナゲの花は全く確認できなかった。やはり今年は全くの不作だ。


唐谷への分岐点(山頂まで50分)

これを過ぎるといよいよブナ林に入る。落葉のころもいいが、新緑のころのブナ林も素晴らしい。ヒメシャラが混ざり台高らしがある。


新緑のブナ林をゆく


緩むことのないブナ林の登り

歩き始めて3時間が過ぎ、ちょっと疲れが出始める頃だが、緩むことのないブナ林の登りはどこまで続くように思える。分岐点からの標高差250mの登りを撮影を交えながら平均タイムでのぼりきる。落花したシロヤシオを見つけ見上げるが、随分と高いところで花をつけていて、撮影には不向きだ。このあたりはヒメシャラやミズナラの小木が多く、生き残るためには背伸びしてでも上に伸びることが求められているようだ。台高では桧塚や三峰山とは少し様子が違うようだ。


ツクバネウツギ


シロヤシオの老木


ミズナラ大王(勝手に名前をつける)

ブナの巨木は何本もあるが、登山道脇のミズナラの巨木は特に目を引く存在だ。まさしく、みずなら大王だ。山頂手前で登りがきつくなるがこれを乗り越すと山頂だ。飯高町のホームページでは歩行時間が4時間30分となっているが、休憩時間を引くと、3時間30分が平均的なタイムだと思われる。


やっと山頂です

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2004_04_03