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2004_05_0809 御池岳

 

御池岳東のボタンブチ(鈴鹿)真の谷テント泊 2004年5月8日,9日 No。268 じんじんさん、なっきーさん、rinさん、山ちゃん、隊長

5月8日(土) 晴れ
(8:00)藤原観光駐車場=コグルミ登山口(8:42)−(9:37)長命水(9:45)−(10:15)カタ
クリ峠(10:30)−(10:50)真の谷(11:45)−花散策−(14:10)東のボタンブチ(14:40)−
真の谷(15:30)

5月9日(日) 雨
真の谷(7:20)−カタクリ峠−長命水−(8:50)登山口

本年度は取材のため鈴鹿を離れることが多く、草花の最もいい時期に訪れることができなかったが、今回は取材をさぼって久々の御池岳となった。テント泊で生み出される贅沢な時間。昼も夜も新緑の御池岳を満喫することができた。ピークを目指すわけでもなく、コースやコースタイムを気にすることもなく、許された時間を山で過ごす。それでいい。


ヤマブキソウ

集合は、8時に藤原岳観光登山駐車場だ。6時の目覚ましに反応するが、再び睡魔が襲い気がつくと6時45分だ。これはまずいと、布団をはねのけ重いザックを担いで冷蔵庫の前で食料を押し込む。忘れ物はないか考える暇もなく、車に飛び込み集合場所へ。空腹を感じ始めたのでコンビニでおにぎりをお腹につめる。貧乏人に暇はないが、食べることは忘れない。それでも集合時間には10分は遅刻だ。遅いので、到着の1分前にじんじんさんから携帯が入った。全員集合だ。藤原下山の予定だし、御池周辺は駐車場が乏しいので、私の車で登山口へ。コグルミ谷登山口には、でかい観光バスからぞろぞろと人が降りてくる。これはまずいかも。出発を遅らせることにする。下の大きな駐車場に車を移動し、準備にかかる。そこに、鈴ハイのメンバーが車2台で現れ、いきなり「おかま」のパフォーマンス。車、大丈夫でした?早くコグルミ谷の話に入りたいが、前置きが長くなりました。

春のコグルミ谷は毎年歩いているが、ニリンソウが少なくなったと感じた。昨年、表土が流されたのが原因だと思うが、徐々に復活していって欲しい。ヤマブキソウは花の時期が少し遅れているようだが、今年は全般的に花の付きが悪いようだ。逆にオドリコソウは昨年よりは多く見かけた。長命水までくると、先行した50人のツアーが休憩中だった。谷に響く小鳥のさえずりも、大勢の賑わいにかき消され、いつもの落ち着きはない。再びツアーが先行したので、名水で若返り、一息入れることができた。もういいだろうとカタクリ峠に向かうが、峠の手前で大渋滞がおこっている。まいった、まいった。


カタクリ

峠のカタクリ見物は、花の時期は逸したが、咲き残りの花を見つけて、しばしの撮影タイム。やはりカタクリ峠には、カタクリの花が似合う。明るい日差しに元気よく跳ね上がる様は、おてんば娘のようだ。

すみません。3日間出張で、更新が滞りました。

春の日差しを受けて新緑が輝き、小鳥のさえずりが心地よく耳に入ってくる。チョロチョロと流れる沢の音を聞きながら、のんびりとテント場まで歩くのが楽しい。今日もたくさんの人がこの御池岳に入っているが、テントを担いでいるのは我々だけのようだ。テン場に到着し、荷を下ろすと、山ちゃんが後から追いかけてきた。日帰りの予定らしいが、今日一日は一緒に行動ができそうだ。ゆっくりと昼食を済ませ、東のボタンブチまで散策に出かけた。ヤマシャクヤク、ニリンソウ、ヤマブキソウ、フタバアオイ、イチリンドウ、オドリコソウ、ハクサンハタザオが見頃を迎えていた。


ヤマシャクヤク


ヤマシャクヤク

オドリコソウ


フタバアオイ

イチリンソウ

ニリンソウ

急登をしのぎ東のボタンブチに上がる。天気が崩れる前なので、眺望ははっきりとしない。途中で何組かのパーティーに出会ったが、ここまでは来ていないようだ。メギの花が盛りだ。足下には白い花がある。よく見るとホソバノアマナだ。笹の海を縦断し、テン場まで降下した。

 

東のボタンブチで

ルイヨウボタン

ホソバノアマナ

メギ

テン場で山ちゃんと別れ、シュラフに潜りもむまでの、充実した時間を過ごす。下山しなくてもいいので、何をするにもゆとりが生まれる。語らい、食べて、寝るだけだが、4時間があっという間に過ぎていった。最近は睡眠不足でおしてきたので、寝付きはすこぶる良好だ。明け方にテントを打つ雨の音で目が覚めた。午前中はもってくれよ、という願いも叶わず。予定を切り上げ、コグルミ谷を下山することにした。何とも贅沢な山行になった。

 

 

2004_5_8