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2004_05_05 修験業山、栗の木岳

 

修験業山、栗ノ木岳(美杉)2004年5月5日 No.267 隊長

若宮八幡神社(9:12)〜若宮峠(11:00)〜栗ノ木岳(11:39)〜(12:30)高宮(13:23)〜修験業山(13:36)〜若宮分岐(13:56)〜若宮八幡神社(15:15)

あてにしてきた花が咲いてくれないと、大変困ってしまう山に行った。今年のホンシャクナゲは駄目なことは百も承知。玉砕覚悟で(といっても淡い期待は持っていた)花のアップだけでも思い出かけた。

お!JR名松線に列車が走っている。白山あたりから追い越しては待ち伏せして撮影を楽しんだ。鉄道マニアか、と言われそうだが、渓谷に沿ってのんびりと走る列車は絵になる。伊勢奥津に先回りして、カメラを構えた。しかし、どうも様子がおかしい。なんと駅舎が無くなっている。列車が到着しドアが開いて降りてきたのは運転手さんだった。仮説の小屋に入っていった。アプローチはこの列車を使いたいので、なくなっては困るのだ。

 


JR名松線伊勢奥津駅

今日は午後から天気は回復するようだが、若宮八幡神社から見上げる修験業山はガスの中だ。しかし雨で足止めをされていた登山者が繰り出したようで、私が到着すると同時に数人のグループがやってきた、すでに車が何台かと待っているので、すでに何グループかが入山しているようだ。3日間家に閉じこもりパソコンに向かっていたので、歩き出すと足が重い。今回は逆コースで登ることにした。若宮峠に登るコースは、入り口がちょっとわかりにくい。駐車場の端から降りるのだが、案内がないので初回は迷うことになる。逆コースをとったのは私だけのようだ。


若宮神社から見上げる修験業山

このコースは、沢沿いに源頭まで詰めていき、最後は山腹をよじ登って峠に出るようになっている。コースの中に、稜線、沢、尾根歩きがあると、バリエーションがあっておもしろい。花が多い山と聞くが早速、ギンリョウソウ、ヤマウツボ、イチリンソウ、バイケイソウなどが出迎えてくれた。カタクリもあるがすでに花が終わり実になっていた。トリカブトも多いが花は夏だ。雨のあとだけに、岩はよくすべる。急いで歩かなければならない距離でもないので、足下に花に注意しながら、ゆっくりと歩く。


むっくりと土から出てきたギンリョウソウ


ヤマウツボ

峠が近づくと、林床はバイケイソウで埋まってくる。鈴鹿の御池岳もバイケイソウは多いと思ったが、全山バイケイソウには驚いた。これは山が豊かな証だろう。若宮峠を駆け抜ける風は、肌寒さを感じるほどだ。4日前の台高は、暑さでバテ気味だったが、ひとたび寒冷前線が通過すると一変する。ザックの奥のツェルトやらダウンなどが頼もしく感じられる。これが高山なら、冬山装備が必要だろう。遭難が起こるのもこの時期で、人間は、気温が十数度下がっただけで対応できなくなる弱い生き物だ。ザックには弁当とお茶しか入っていないザックを担いだ登山者を多く見かけるが、基本装備はしっかりと整えたい。


この山はどこでもバイケイソウ

若宮峠からは容赦のない急登が続く。目当ては岩場のシャクナゲだが、さてどうだろうか。ガスが無ければ好展望が約束されている岩場だが、ガスのために景色も駄目なら、花の駄目だ。ダブルパンチを食らって、足下がふらついてしまう。せめて一輪でもと思ったが、その望みも叶わない。気をとり直してひとまずは栗ノ木岳まで。山頂は2グループほどで賑わっていた。申し訳程度の数輪の花があった。山と花を撮る条件ではない。お腹の虫が鳴き始めたので、そのまま通過して高宮まで行くことにする。

 

つづく

 


ユキザサ


ヒメシャラ林

ヤブレガサ

高宮もおおいに賑わっていた。昨夜の荒らして花は痛んではいるが、何本かは撮影に耐えうるのが見つかった。しかし、例年に比べると花の付きは1割にも満たないような気がする。

高宮に咲くホンシャクナゲ

シロヤシオ

室生の山々(大洞山、尼ケ岳)

修験業山 三等三角点

栗ノ木岳

高宮

若宮八幡神社

 

 

2004_04_03