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霊山(伊賀)2004年3月27日

 

霊山(伊賀)2004年3月27日(土)N0.259 隊長

霊山寺駐車場(13:48)〜(14:54)山頂(15:02)〜(15:15)ブッシュ突入(16:15)〜駐車場(17:00)

霊山の登山コースは、田代池の遊歩道散策と山頂へのハイキングもいいと思うが、霊山寺から山頂を目指すコースの方は正統派のコースかもしれない。この山は伊賀盆地側の方が傾斜が急で、自然歩道級の登山コースがつけられているが、多少は登山の雰囲気が味わえる。ただ、1時間で山頂に立つことができるので、物足りなさを感じるのは否めない。それで、地形図に残る波線コースを試してみたが、見事にブッシュに突っ込み脱出に1時間を要した。

名阪国道の上柘植ICで降りて山に向かって走る。すぐに道幅が狭くなるが、霊山寺の案内に従へば、霊山寺の駐車場まで案内してくれる。登山道は寺の境内の右手から入ることができる。多いな竹林があり、しっかりとした登山道がついている。道路の脇には苔むした地蔵さんが並び、山全体が寺で栄えた名残が伺える。林道の終点まで来ると、小さな1合目のプレートがはまった石柱が立っている。この石柱は200mごとにあるらしく、距離が1号上がるごとに200mづつ増えていっている。


霊山寺


道ばたの名も無き地蔵

 この前に、この道を登ったのは、たくさんの子供たちと一緒だったことを思い出す。先週は田代湖から登ったが、緩やかな自然歩道だった。この山は伊賀盆地側の方が傾斜があるので、調子よく登っていると、一気に汗が噴き出してきた。3合目付近にベンチがある。ちょうど休みどころか。登りが一段落した頃に、写真にある六地蔵がある。いつの頃に刻まれたのはわからないが、かわいい地蔵が6つ並んでいる。


六地蔵

これも自然の岩に刻まれた地蔵さんだ。かなり歴史もあるようだ。


たいこ岩

たいこ岩が現れると峠は近い。峠で田代湖から上がってきた東海自然歩道と合流する。さらに広くなった登山道を300m登ると山頂だ。今日は、ボーイスカウトの子供たちがきゃーきゃーといいながら遊んでいた。今晩は野外センターに泊まるらしい。青山高原がよく見える。台地が一直線に続き、まさしく高原だ。


青山高原

このまま帰ったのでは、芸もなく収穫も少ないので、地形図の波線のルートで下山してみようともくろんだ。電波中継所下から測道が延びているのでこれをたどる。しばらく進むと再び中継所が現れ先がない。ここで、右から回り込めばその先があったのかもしれない。少し戻ったところにもう一本枝道があったので、それに入る。所がこれも、中継施設で行き止まりだ。林道をとぼとぼあるいて戻るのもいやなので、そもまま突入する。倒木の多い植林の急斜面の下る。深い谷に阻まれ急斜面をトラバース。灌木帯に突入し苦労して尾根にはい上がる。ここを下るか登るか、判断が必要だ。GPSでは登山道までが200mくらいだが、この急な尾根を下ると平行線で、深い谷を挟んでいるので、登り返しが容易ではない。この時初めて失敗したと思った。こんなときは尾根を登り返すのが鉄則だ。200mほど急斜面を登り返し汗だくになる。しかも、笹と茨がほどよくブレンドされている藪に突入する。泣けてきた。1時間の格闘を強いられ、東海自然歩道に戻った。霊山でこんなことしている登山者はいないだろう。まだまだ修行が足りないといいうことだ。山腹の霊山寺で修行をして帰ろうか?

 

2004_03_27