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尼ケ岳(室生)2004年3月7日

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尼ケ岳(室生)2004年3月7日 N0.254 隊長

上高尾東海自然歩道分岐(9:48)〜(11:02)尼ケ岳(11:14)〜下太郎生分岐(11:30)〜(11:42)富士見峠分岐(12:20)〜富士見峠(12:56)〜東屋(13:20)〜出発点(13:39)

尼ケ岳は富士山を思わせる山容をしていて、伊賀盆地でも最も高く、伊賀富士とも呼ばれている。山名の由来は、尼が網代笠を被っているようなのでこの名がついたらしい。流麗な山容の撮影が目的で、今回は高尾からアプローチしたが、吹雪では何も見えぬ!しかし、山麓森林公園なるものが整備されていて、ほとんどが植林の中のコースだが、5コースほど設定されていて、それぞれのコースに名前がついている。登山と言うよりもハイキングといった方がいいだろう。

 アプローチは近鉄青山駅から町営バス高尾線で、終点の上高尾下車ということになる。マイカーなら、上高尾から県道を桜峠に向かって走り、東海自然歩道分岐から歩き始めるといいが、車は路肩駐車になる。だけどあまり車は通りません。もっと楽をしようと思うと、桜峠から林道を走り、東海自然歩道に再接近するところから歩き始める手があるが、駐車スペースは1台分だ。山の会のプレートがかけてあるのでここだとわかる。東海自然歩道も東屋までは車で入ることができるが、県道入り口に車はここまでとなっているので、ルールには従うべし。車を使うと便利だが、出発点に戻らねばならないという制約がある。公共交通機関の場合は色々とコース選択に幅がある。太郎生、八知、大洞山を経て三多気へと日帰りで降りることができる。この季節に、この天候で、この山域を歩く人はいないだろうと思っていたら、単独の若者と出会えたのはうれしかった。


桜峠の指導標


東海自然歩道 尼ケ岳分岐

分岐点には必ず立派な指導標が設置されているので、これに従えば迷う心配はない。当然のことだが行き先に地名を知っていないといけない。迷う人は行き先がわからないことが結構ある。前半部分はほとんどが林床がミヤコザサの植林帯だが、大変手が行き届いていて、美林といってもいいだろう。登山道もハイキングコース並で、道幅もあり3列になっても歩けるほどだ。最初は平坦なコースだが、傾斜が始まるといやというほど階段を上ることになる。


よく手入れされた植林


天まで続く階段

 登りがきつくなるのは標高が650m付近からで、一休みしたくなる頃にペンチが数カ所に設置されている。薄暗い植林帯も気がつくと片側が雑木晴らしになり明るい雰囲気になってくる。大洞山分岐まで来ると植林帯も終わり、急に明るくなってくる。天まで届きそうな階段が山頂まで続いているが、最後の登りが一番きつい。ひとりの若者が後ろに着いているが、徐々に距離を詰められたが、何とか山頂までリードできた。山頂に着いたときには、心肺機能がレッドゾーンに入ってい手、心臓が口から出てきそうだった。若者には勝てません。今度からはおじさんらしく登りたい。


尼ケ岳山頂

山頂は広々とした草地になっていて、山名板やベンチが設置され、マユミの木の傍らには雨乞地蔵が祀られている。南西方向以外は展望が開け、北西には名張や上野市街が見え、南には大洞山や倶留尊山を間近に眺めることができる。高尾への下山は、一旦南に下り、山頂部分を巻いている東海自然歩道を利用して戻ると変化がある。また、東海自然歩道分岐点から、尼ガ岳探勝路を利用し富士見峠を経由して往路に使った林道津元線に戻ることができる。


雨乞地蔵

 


山頂から高尾の集落


山頂下の下太郎分岐


分岐点にはこの案内板が設置されている

案内板の各コースを説明を引用すると、

さえずりの小道:ミヤコザサが織りなす絨毯模様と木々の間を行き交う野鳥のさえずり
せせらぎの小道:流れゆく渓流の水音と歩道沿いの紅葉を
こだまの小道:起伏に富んだ地形と時折垣間見える遠方の山々
めぐりの小道:林内の散策と動植物のふれあいと

となる。


林道終点の東屋

 

2004_03_06