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多度山2004年3月6日

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多度山(403m) 2004年3月6日 No.253 隊長

多度大社(10:55)〜(11:05)愛宕神社(11:10)〜電波塔(11:40)〜(11:55)高峰神社(13:00)〜石津分岐(13:16)〜河鹿橋(14:15)〜多度大社(14:40)

 前線の通過で好天は望めないが、午後の晴れマークに誘われて、地元の山幸彦さんおすすめのコースを歩いて見ることにした。多度大社はあまりにも有名で、山頂からの木曽三河の展望も見逃せない。登山と言うよりもハイキングコースだが、愛宕神社からの登りでひと汗かいた。鈴鹿山脈方面に展望が得られなかったので、これは次回の楽しみにしておくことにした。

 多度山は養老山脈の西端に位置している。古生代の造山活動による褶曲でできた山で、東西から力が加わっていて、地層がほぼ縦になっている。また、多度神社は古い歴史をもち、5世紀後半に建立されたとされている。有名な「多度祭上げ馬流鏑馬神事」の始まりは、1341年からとなっている。山頂からは木曽三川が一望でき、高峰神社前には治水の歴史が書かれた案内が設置されている。約250年前に薩摩藩による大規模な治水工事が行われたことが記されている。などなど、話題の多い山ではあるが、山頂まで車道が延びており、登山の視点からこの山を見ると、多少興がそがれてしまう。しかし、多度町や観光協会の尽力でハイキングコースがよく整備されており、趣に応じたコースを選択できる。コースは9コースあるが、山頂を絡めたコースは、眺望満喫コース、健脚コース、瀬音の森コースで、今回は健脚コースを上がり、瀬音の森コースを降りてみた。

 


お稲荷さん

 まずはアプローチだが、近鉄養老線の多度駅を出発点にできるのが強みだ。ここ多度や鈴鹿はまだアプローチに恵まれている方で、三重県内の他の山域は公共交通機関によるアプローチが難しい。マイカー利用の場合も、神社から多度峡にかけて駐車場が完備されていてので安心できる。ただ観光地になっているので、神社周辺は有料になっているが、200円は良心的だ。愛宕神社前の駐車場は無料になっているが、今回は情報収集を兼ねて神社前に駐車してハイキングコースの説明を聞く。

続く

 多度峡へは、コース案内板を確認し、山上公園から瀬音の森コースで平坦な車道を北西に向かう。右手に石津分岐を見送るあたりから、多度峡への緩やかな降下が始まる。この分岐点から少し進んだ左手に展望所があり、伊勢湾や鈴鹿の山々の眺望が期待できる。ここからは単調な林道歩きが続き、多度峡の瀬音が徐々に大きくなると河鹿橋は近い。橋を渡りしばらく進むと、渓流を堰き止めて作られた天然プールが現る。休憩所やトイレなども整備され、夏は家族連れで賑わう。さらに少し進むと多度峡の大きな駐車場に出る。みそぎ橋を渡ると出発点の多度大社は近い。

 

2004_03_06