筑波山(茨城)2004年2月14日(土)

 

筑波山(茨城)2004年2月14日(土)No.251 隊長

 筑波神社〜(御幸が原コース)〜男体山〜女体山〜(白雲橋コース)〜(筑波神社)

 低気圧が接近している。安達太良、那須はこの天候は難しい。しかし天候の理由よりも、昨晩は少し飲み過ぎて体調不良である。朝は7時に起きて軽くジョギングをしたが、朝食を済ませて横になると、深い眠りに入ったようで、気がつくとなんと11時半だ。窓の外は春の陽気を思わせる好天だ。部屋にいるのがもったいないので、ここから13キロほどのところにある筑波山に登ることにする。確か百名山に入っている山だと思う。ここにいるときに登らないと、もう一生登ることもないだろうから、登ってみることにした。

深田久弥 日本の百名山 筑波山 より抜粋
筑波山を日本百名山の一つに選んだことに不満な人があるかもしれない。高さ千米にも足りない、こんな通俗的な山をあげるくらいなら、他にもっと適当な名山がいくらでもあるではないか。しかし私があえてこの山をおす理由の第一は、その歴史の古いことである。・・・

 コンビニで袋ラーメンとおにぎりとバナナを調達し、登山口に向かう。はじめて走る道であり、初めて登る山だが、山に対する気持ちはいつもと変わらない。筑波山についてはほとんど情報を入れていたないが、全く違和感なしに登山口に到着した。体に身に付いた山に対する感覚は、山を見ただけでその日の行程がシミュレーションできる。しかし、これはいかがなものか。新鮮味がない。筑波神社と筑波山は、典型的な観光地になっている。筑波神社が近づくと、あっちこっちから有料駐車場への手招きがある。私が登山者であることを見破った熟年のお姉さんの職人気質に脱帽し、800円の駐車場に入る。どうやら梅の花が有名なようで、たいへん賑わっている。大きなザックを担いで歩く大男だが、周囲の視線を感じなかったので、よく登られている山だと察することができた。

つづく

筑波神社は、男体山頂に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を女体山頂に伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀り、古来から山岳信仰の霊山として栄え、由緒ある名社とかかれている。建物も立派だが、最初に目にとまったのは巨大な杉の老木だ。周囲7.8メートル、高さ36メートル、樹齢700年とある。後でわかることだが、この山にはこのような杉の老木がたくさんあった。


筑波神社


杉の老木

 登山口は神社の右手にあり、案内に従えば迷うこともないだろう。道幅もありよく踏まれている。またよく整備されていて、随所に丸太の階段が作られている。登山道というよりも遊歩道といった感じだ。出発が遅かったので、下山者とよく出あう。登りが90分とあるが、結構な一定の傾斜で登っている。登山道に平行してケーブルカーが山頂まで行っている。あれに乗れば10分足らずで山頂まで行けるようだ。低気圧が日本海を北東に進んでいるので、暖かな南の風が吹き込んでいるようだ。夕べの飲み過ぎがたたり足がやけに重い。一気に汗とアルコールがふきだしてきた。それでも5組ほどの登山者を追い越した。

 


男体山頂

常緑の森は、モミ、カシ類、杉、檜が主体だ。山頂が近づいてくると、スズタケーブナ、ミズナラ、コナラが多くなり、登山道も明るくなってきた。ケーブルのトンネルの上を横切るあたりから山腹のトラバース道になり再び登りが始まると山頂は近い。山頂には1時間で周回する遊歩道があるようだ。途中までこ遊歩道を巡り、東屋で遅い昼食とする。先週はライターを忘れ痛い目にあったので、今回はライターを二個持参した。コッヘルでお湯を沸かし、さてラーメンを・・・・・・。車に忘れてきた!ぼけが確実に進行しているようだ。仕方がないので、コーヒーと行動食で食欲を満たすことに。山頂には売店や食堂があるが、あまりお世話にはなりたくない。男体山から女体山に向かう。


女体山

女体山へ向かう遊歩道もブナが多く雰囲気がよい。カタクリの群生地があるらしく、ロープで囲んであった。花は三月下旬からとなっていたから、やはり鈴鹿よりもここの方が暖かそうだ。男体山よりもこちらの方が観光客が多い。直下にロープウェイの駅があるからだろう。春霞で遠くまで見渡せない。帰りは白雲橋コースで降りることにする。このコースは奇岩巨石が多いのが特徴らしい。いろいろと名前が付けてある。


大仏岩


弁慶七戻り

 


杉の老木

途中の茶店までは岩場が多く歩きにくいが、ここからは山腹道を神社に向かって緩やかに下っていく。このコースには杉の老木が多く、何度でも立ち止まり見上げた。快調にとばして神社に到着した。


筑波山

 

2004_1_3