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総門山(宮川村)2003年12月23日

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総門山(宮川村)2003年12月23日(日)No.242 隊長、うさぎ

林間コース登山口(10:32)〜尾根コース合流(11:00)〜(11:20)山頂(12:07)〜尾根コース〜林道(12:30)〜登山口(12:49)

日曜日のラッセルの疲れが残っている。こんな時のために、気楽に登れる南の山がキープしてあった。数年前に一度訪れているが、そのときに比べてると随分と様変わりしていた。林道も整備され、トイレや展望台、また北総門では車いすでも登れる舗装と木道のコースが設置されていた。ヒメシャラの林の中を通る木道を気持ちよく歩いてきた。

 総門へ伸びる林道とともに、総門付近の登山コースや遊歩道が良く整備されている。もはや登山を対象としての山ではなくなり、誰しもが楽しめる山域の散策ができる山と考えた方がいいだろう。しかし、本格的に歩きたければ、フォレストピアや宮川中学校を出発点にすると手応えのある日帰り登山ができる山でもある。今回は林道や施設をフルに使って楽しんでみた。

 総門へ向かう林道は大変良く整備されていて、北総門展望までには立派な駐車場が3カ所作られている。数年前にクマガイソウの撮影で訪れたことがあるが、林道が荒れていて何度も車の底をぶつけたことが思い出される。しかし、今は地道こそ残っているが、車で快適に展望台まで登ることができる。北総門周辺の散策は下山後の楽しみにしておき、まずは総門山に登ってみることにした。山頂へは、林道から林間コースと尾根コースがあるので、単調な山頂のピストンは避けられ、今回は林間コースを登り尾根コースを降りて林道を歩いて出発点に戻った。


ヒメシャラの尾根を歩く

林間コースの入り口は林道横の指導票があるところだ。この入り口より少し進んだところに駐車スペースがある。このコースは樹林の中なので薄暗いが、よく歩かれているらしく踏み跡もしっかりとしていて、赤目印テープに導かれながらまずは尾根まで登る。ひめしゃらやコナラの立ち並ぶ尾根筋は大変明るく、所々で南側の展望が開けている。山頂までは多少の起伏はあるが、苦にするほどでもない。途中に大きな岩があり、その傍らで行く手を阻むように大きなブナの木が立ちはだかっている。長い年月を生き抜いてきた風格のあるブナだ。このれを過ぎて急斜面を登ると山頂は近い。


稜線にある大きなブナ


山頂のブナ林

山頂は樹林の中にあるが、北から南にかけて切り開かれているので、大変展望がよい。東から順に局ヶ岳、栗の木岳、修験業山、三峰山、高見山と続いている。この日は少し気温があがったために大気の透明度が低く撮影には適さなかった。またここにも大きなブナがあり、この山の主のように山頂にどっかりと構えている。切り株に腰を下ろして昼食にした。


北総門の展望台


北総門にある三角点

 下山は尾根コースをたどり林道終点に降りた。一部に植林帯があるが、雰囲気のよい自然林が続く。林道を約20分ほど戻ると出発地点に戻ることができる。これだけ短いコースだと、消化不良に終わってしまいそうなので、北総門に行ってみることにした。行くといっても登るわけではなく、舗装された林道を車で走ると山頂展望台まで行くことができる。


展望台から宮川村

山頂には大きな舗装された駐車場や、展望台が設置されている。ここからは牛飼いコース山麓のが宮川中学まで、尾根コースがフォレストピアまで降りて行っている。少し林道を降りていくと、トイレと第3駐車場があり、車いすで登れるバリアフリーの遊歩道が造られている。舗装された道や木道がよく整備され、ヒメシャラの林の中を気持ちよく歩くことができる。がむしゃらに登るばかりが登山ではないことが実感でき、趣の違った山歩きができる点は評価に値するのでは。


ヒメシャラの林


木道


フォレストピア


フォレストピア

 しかしこれだけではまだ物足りないと思うので、帰りにフォレストピアで温泉につかるのもいいだろう。日帰りの入浴は600円だ。

 

2003_12_21